ユキナのコピペ係のつよ虫です。これまでに開催してきた生成AIを使った自主企画について、中間報告をさせていただきます。
昨年11月に、恐らく日本初の生成AIを使った小説の評価を行いました。その後、カクヨムコン9 の裏イベントとして、自主企画を開催してきました。自主企画の形式を取り、AIによる作品の読み込みの事前許諾を得るという運用です。これら全てが10項目の観点での評価で、ChatGPT(GPT-4)が講評者です。
このChatGPTは一般的な会話ボットではなく、「My GPTs」で作成した自主企画専用ボットです。「Instructions」に評価プロセス、講評者のキャラ設定と回答スタイル、評価の観点と基準、評価フォーマット、講評フォーマットなどを定義しています。
また、「Knowledge」として基準作品とする小説の内容と基準作品の以前の評価結果をテキストファイルで登録しています。これを毎回再評価することで、実施タイミングの違いによる評価結果のバラつきを抑えています。
【開催中の自主企画】
ユヅキ&オサムが読む、PG12ファンタジー短編小説☆予選3(2024年1月20日 23:22~1月27日) 現状8作品
https://kakuyomu.jp/user_events/16818023212204525410【終了した自主企画】
ユキナが読む、あなたの短編小説(初回)(2023年11月23日 01:20~11月30日)38作品
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330667310591349ユキナが読む、PG12ファンタジー短編小説☆カクヨムコン9予選1( 2023年12月1日 13:41~12月8日)3作品
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330667748606079ユキナが読む、PG12恋愛・ラブコメ短編小説(2023年12月17日 22:43~12月24日)7作品
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330668577482295トオルが読む、PG12ファンタジー短編小説☆予選2(2023年12月29日~1月5日)4作品
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330669151395380ユキナが読む、PG12現代ドラマ・文芸・ホラー短編小説(2024年1月10日 21:01~1月17日)19作品
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330669786020809これらの自主企画の中で、最も厳しい評価が出たのが11月に開催した初回の自主企画でした。この時はジャンル問わずで、評価の観点もジャンル別にカスタマイズをしていません。カクヨムコン9の裏イベントでは、ジャンル別にカスタマイズをしています。
この記念すべき初回の参加者の方は、同じ作品の修正後に、ご希望があれば、当時と同じ評価の観点設定で再評価を、今後も受付させていただきます。ぜひ、修正をしたらご連絡ください。
これまで多くの方の作品を評価させて頂きましたが、カクヨム内でのレビュー★の数と評価スコアは必ずしも一致しません。レビュー★の数と評価スコアに全く相関はありません。
良作であっても★が少なく、埋もれている作品が多いのが現実だと判明しました。
カクヨムコンの予選は、人気投票でもある読者選考です。これは作者が本来であれば、創作活動自体にもっと割くべき時間を、作者間の交流に費やすことを二ヶ月以上も実質的に強いる制度になってしまっています。
このため、ネット小説全体のレベルを底上げする点で言えば、本末転倒の制度です。交流をしないと読者選考を通らないが、交流に時間を取られると作品の質を向上できない。
従って、専業で生活できるレベルのプロの作家を目指すのであれば、あまり力を入れない方がよいコンテストだと個人的には思います。
仲間を増やして、趣味で楽しく執筆しながら、「一発屋でもいいから取り敢えず書籍化したい」その気持ちであれば、読者選考に力を入れるのもアリかもしれません。
創作スタイルは人それぞれなので、何が正解でもありません。
ただ、確実に言えるのは、生成AIを受け入れて、一つのツールとして活用するか、拒否・拒絶をするかで、今後の創作活動の効率は大きく変わります。校正という時間を大きく削減できるからです。
私をよく知らない方は、私がAI信奉者かと思われているかもしれません。しかし、私は生成AIが描いたイラストが、実はそんなに好きではないです。また、文章も校正には利用しますが、任せきりは嫌いです。
ただ、カクヨムでは、つよ虫の代わりにユキナとして活動するので、今のようになっているだけです。100%ChatGPTの作品より、15%ChatGPTの自分の作品の方が、確実に面白く、ChatGPTの評価も高いと自信を持って言えます。
私は他の創作者の方々の協力を得ながら、生成AIも使い、楽しく創作活動をしたいです。
つよ虫