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【せっかちな人向け】およそ1500文字でわかる!聖癖剣士本編【第二部編】

・第十六癖~第十八癖
 剣士となってから一週間が経過。毎日の訓練に打ち込む日々の中、この日は剣を回収する部隊の内一つ、第二班との会食が行われることになっていた。無事に合流し二班の移動拠点内へ移動すると、そこには自身の部下を赤ちゃん扱いしながら会食の準備を進める第二班のリーダー、封田舞々子の姿があった。紆余曲折あり何とか異常事態を切り抜け、他のメンバーである凍原青音と狐野幻狼との挨拶を終えて無事に会食を終える。
 その日の夜、焔衣は部屋の一室で閃理と舞々子の二人が会話しているのを目撃。その話の内容は『龍の聖癖剣士』が動き出したという物であった。


・第十九癖
 二班と別れた翌日の訓練に焔衣は集中出来ずにいた。昨晩の話で龍の聖癖剣士は焔衣を倒すために活動を開始したとされ、剣士になっても命を狙われる立場から抜け出せていないことが判明したからである。最強の剣士のターゲットになっていることに不安になる焔衣にメラニーは強くなれば良いと提案。容赦の無い本気の攻撃に焔衣は撃沈するのだった。


・第二十癖
 夕食後、焔衣は先行く不安から閃理に自身の過去を話していた。かつていた親友が行方不明となった原因が自分にあると。剣士になった理由の一つは親友を探し出すことであると告げる。他の誰にも話さなかった過去を明かしたことで少しだけ気持ちが晴れやかになると、今はいない親友を見つけ出す決意を改めて固める。
 その裏でクラウディは龍の聖癖剣士『ディザスト』と共に行動していた。目的は焔衣兼人、二人の剣士はどちらも彼を狙っているのだった。


・第二十一癖~第二十二癖
 聖癖剣の勉強中、突如として移動拠点が襲撃される。外に出ると濃霧の中からディザストが現れた。焔衣との対話を目的としていたがすぐ交戦に発展。【龍喚剣災害《りゅうかんけんさいがい》】の力で生み出したドラゴン二体を閃理とメラニーへけしかけ、一対一の状況を作り出されたことで焔衣は危機的状況に陥る。そんな中ディザストは焔衣の過去に触れ、そして行方不明の親友──神崎龍美が生存していることを明かす。だが自身の過去を他人に土足で踏み入れられたことにより焔衣は激昂。実力差も弁えないままディザストとの戦闘に踏み切った。


・第二十三癖
 けしかけられたディザストの龍を撃退した閃理の下に続けてクラウディが来襲。再び一騎打ちになると、クラウディ自身の目的がディザストと焔衣との関係性についてであることを教えられる。閃理は自身の剣【雌童剣理明《メスガキけんわからせ》】からクラウディの言葉に嘘は無いと見抜くも疑惑の関係を暴くことを否定。別の場所でメラニーが倒したドラゴンの亡骸をぶつけたことで生まれた隙を突き、焔衣の下へと急ぐ。だがそこで目にしたのは、焔衣とディザストとの戦い。そして──自ずと知ってしまった両者との関係性であった。


・第二十四癖
 ディザストとの一騎打ちに臨む焔衣だったがその差は歴然だった。持てる限りの力を出すも必殺の一撃を手で受け止められ、剣士存続の危機に陥ってしまう。咄嗟の策として焔衣は自身の剣士になった経緯を明かす。剣士としての使命感だけでなく、行方不明の親友を探すためでもあると叫ぶと、ディザストは途端に戦意を喪失させ、クラウディと共に撤退。この襲撃は事なきを得たのであった。
 撤退する闇の剣士たちだが、ディザストの様子は最初と比べ暗くなっていた。ディザスト自身が想像していたよりも焔衣の実力は上だったことも含め、今もなお神崎龍美という存在を忘れていない事実を知り、彼は仮面の下で静かに笑った。


・第二十五癖
 襲撃から数日。龍の聖癖剣士との戦いで感じた差を埋めるべく焔衣は訓練に励んでいた。記憶の中から引っ張り出した動きを実践する中、閃理との違和感ある会話を少々挟みながらも強さに磨きをかけるのを目標にした。
 一方で閃理は理明の力で意図せず知ってしまった焔衣とディザストの関係性について悩んでいた。数奇な運命を背負った部下に暴いてしまった事実を告げるべきかをメラニーに打ち明け、どうするべきかを模索するのであった。

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