レビューについて、考えてみました。
自己完結してしているレビューよりも、ロジックが破綻した開かれたレビューのほうがいいんじゃないかと思ったりします。
かつて中島らもがコマーシャルを作成していた時に、起承転結をつくるのではなく例えば結の部分を提示しないことによって、見たひとの興味をかきたてるといっていました。
音楽評論家の間章は、骨董品とジャンクの違いをこう説明します。
骨董品は、ある評価基準に従って価値の体系に組み込まれている。
けれどジャンクは何ものにも組み込まれていないので、それは全ての可能性に向かって開かれている。
結局のところ、閉ざされたものより、あらゆる可能性に向かって開かれたもののほうが対象の可能性について思い巡らせる余地があるんじゃあないかと思いました。