こちら、来月連載予定新作の第一話冒頭部分になります。
あまりこういう宣伝をやらないので、これくらいでいいのだろうか……。
(^_^;)
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「それじゃあ、早速だけど戦おうか。」
「待てコラ。」
場所はグレイブヤード最下層、玉座の間。
楽しそうに笑いながら手のひらを合わせて、やる気満々の戯神・ロキに俺、アルシア・ラグドは即座にツッコむ。
用事があったからわざわざここまで来たのに、何が悲しくて神の戯れに付き合わにゃならんのだ。
見ると、彼の部下である3人の高位魔族も呆れたような顔でロキを見ていた。
「ロキ……。妾達だって準備というものがあろうに……。」
3人の高位魔族のリーダー格である銀髪の女性、フェンリルが額に手を当ててボヤいた。
そこに白髪の青年、フレスベルグが続く。
「全くだ。君が良くても私達は何も良くない。」
「フレスとフェンリルの言う通りよ、ロキ。大体、何かをするならしっかり準備をしてからにしろ、って、いつもアンタがアタシ達に言ってる事じゃないの。」
最後に黒髪赤眼の少女、ニーザことニーズヘッグが俺の持ってきたお土産のケーキを齧りながらジト目で文句を言った。
しかし、肝心のロキはと言うと………、
「そこはまぁ、ほら………。棚に上げるとして。」
「上げるなっっ!!!!」
俺達全員、すっとぼけようとするロキに同時にツッコミを入れるのだった。