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世界観のための一苦労

 幻之芦原は作者の凝りに凝った世界観もテンプレ設定もどちらも行ける質です。

 現在執筆中の作品は世界観は自分なりにねっているつもりです。

 ここで自ら創った世界観の落とし穴に見事にハマってしまった、というお話です。

 執筆中の『碧天を行く』は数多の浮遊島が浮く軌道帯からなる世界が舞台です。島は浮いています。浮いているんです。

 海がないんです。

 読んでいただいた方は、疑問に思われたかもしれません。主人公・照良が松山大佐の面倒事の対価として”鰻”を要求していました。

 鰻です。海がないのに。

 他の料理にしようかと考えはしたのですが、やっぱり、鰻、美味しいよね。ということで、”浮遊島の中には巨大な塩湖がある島があって、そこで捕れる”ということにしました。

 その他にも、この世界に”東西南北”はないとしたがために登場人物の名前、地名に”東西南北”が使えなかったりと、四苦八苦しています。改めて、創作の難しさを体感しております。
 

 

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