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3章について

『いたずらはため息と共に』を読んでくださっている皆様、ありがとうございます!
⭐や♥、コメントなど、いつも嬉しいです😄

さて。
書いていて、一番自分でもびっくりした話の公開を終えて…読んでくれる方がいるのか、楽しんでくれる方がいるのか、不安でしたが…無事読んでいただけてホッとしています。
書いている最中「え?本当にこの展開でいいの?」と疑問でしたが、読み返してみて色々思うことがあったので書きます。

まだ3章を読んでいなくて、これから読む予定だよ〜という方は、ネタバレになるので読まないでください。
また、自分でいろいろ裏事情を考えたい…という方も、読まなくて大丈夫です!

***

千陽が穂にキスして、穂が受け入れた件についてですが…“あんな、けっこうバチバチだったのに何故?”と思った方もいるかもしれません。
…私が思いました。
でも、読み返してみると…実は穂も千陽も、割と序盤からお互いのことを良い意味で意識してるんですよね。

穂は千陽を可愛い、羨ましいと思っているし、視線はいつも千陽の体に向いている。
さらに言えば、穂は千陽のことを“羨ましい”とは思っているものの、ハッキリと自覚した嫉妬はしていないんですよね。
あくまで“羨ましい”のであって、千陽に対して憎しみを抱いているとか、そういうのは全くないんです。
(そもそも穂は誰かに憎しみを抱くような子ではないのですが…)
一方で千陽は、穂に憧れていたり、優里が「お母さんみたい」と言ったことに頷きかけている。
何度も“綺麗”と思っている。
お互いに恋敵と思っているから、必死に永那を取られまいとしていただけで、実は、最初からお互いに好印象を抱いていたんですよね。
それに気づいたときは、自分で“なるほど、だからこういう展開になったのか”と納得してしまいました。
(脳内で勝手にキャラクターが動いてくれているので)

穂、永那、千陽と、3人ともそれぞれの事情を抱えていますが、この中で1番闇深いのって千陽ちゃんだよな〜と私は思っています。
穂は父親がいないし母親は働き詰めで、ずっと弟の世話と家事をやってきた。でも母親との関係は良好。
永那は面前DV、母親の鬱、貧困と色々あるけど、姉がカバーしてくれ、母親からは愛されてる。
そう考えると、1番家族の救いがないのは千陽になる。
だから千陽ちゃんは永那から離れられない。
離れない方法を生み出すしかなかった。
穂が受け入れなかったら、千陽ちゃんは闇落ちかな?なんて…。
千陽ちゃんの闇落ちも可愛いだろうな🤤

現時点で、千陽ちゃんの好感度はあまり高くないと思うので、千陽ちゃんのことをツラツラと書いていきますね!

千陽ちゃん、体育祭の打ち上げで永那に手を振り払われて、優里に泣いたとき「いじめられたことは言えない」って言っていたんですよね。
でも割とすぐ後に、穂には言っちゃってる。
もちろん、永那を取られまいとする必死の行動なのですが…千陽にとってはかなりの恥というか、1番思い出したくない過去だと思うんですよ。
まだ消化しきれていないことだから。
知らない人に襲われそうになったことは、恥というよりも恐怖。
母親のせいだと思ってる点で、千陽にとっては、いじめられていたことよりも人に明かしやすい過去なのかな?と思います。
まあ、比べるようなことではないですが。
でもそんな、千陽にとっての恥を、穂には言えちゃってる。
“言えちゃってる”っていうのが、私的にはかなりポイントで…無意識に“この人には言っても大丈夫”って思っちゃってるんだなあ…と、萌えてしまうわけです。

誰にも相談できない、人を信用できない、人が怖い、孤独が怖い…そういう気持ちが強くて感情的になりがちですが、実はいつも冷静で、すごく頭が良い。
たくさん観察して、推測を立てて、永那と穂が付き合ってると察していた。
永那を奪えないとわかっていても、穂に勝てないと早々にわかっても、孤独になりたくなくて…必死に抗ってる。
そこがまた萌える…!
あと、永那にはガツガツいけないのに、穂には凄い勢いで攻めてるんですよね。
甘えたくて仕方ない感じが滲み出てて可愛い。
(自分で生み出してるのに)

最初、穂が1人で掃除をしてることにも疑問を抱いていて、めっちゃ良い子なんですよ!
人から酷い扱いを受けて、それを優しさで返せる人って実はそんなに多くないんじゃないかなと、私は思っています。
よく虐待の連鎖なんて言いますが、そもそも優しさを知らなければ、誰かに優しくしてあげるなんて難しい。
千陽は、永那から優しくしてもらえたから、穂をいじめなかった。むしろいじめに嫌悪感を抱いている。抱けている。
そういう絆なんだな…。

たまたまですが、何かの記事で書かれていた、人の恋人を奪う人の特徴の中に“人の真似をする人”とあったんですよ。
読み返してみると、千陽ちゃんって結構みんなの真似してるんですよね。(笑)
でも真似するのは、親がまともな人間関係の構築方法を教えてくれなかったから。
誰か(特に異性)に甘えるようなやり取りは日頃から母親を見ているからわかるんだけど、それ以外のコミュニケーションの方法がわからない。
だから最初に、声をかけてくれた永那を真似し始め、その後もいろんな人を観察して、真似して、なんとか人の輪を乱さない程度にコミュニケーションが取れるようになったんです。

以上、ちょっとした裏話(説明)でした!

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