新入社員が働き始める時期になりました。今年は日本製鉄でも4万円以上アップし、初任給は26万5000円だとか。大企業では概ね賃金アップのニュースで持ちきりだし、デフレから脱却だと世間では騒いでいます。
ところが、中小企業では相変わらず賃金アップどころではない、納入先の企業が製品の値上げに応じてくれないとの声を聞きます。
実際のところ、令和2年賃金構造基本統計調査(厚労省の資料)では、製造業の平均年収で(630万円ー389万円)と、Ⅰ<65倍の開きがあるのです。
そして家族経営的な企業になると、会社の経費も持ち出しなんてことが、日常茶飯事なこともあるでしょう。
一時期の価格破壊の影響で、例えば、系列の親会社が子会社のためにプールしたお金で補助を出したりすることはほとんどなくなってしまっています。
それどころか、自分の所の賃金を上げた分を下請けに背負わせているのではないかと思って疑ってしまう状況。これをなくさないことには、賃金アップなんて見込めません。大企業を相手にしている某政党では、到底無理でしょう。
筆者も働いているのに経費かかりすぎて、賃金ってなんでしょう?と思います。