お久しぶりです。
変わらず投稿している作品を読んでいただき、そしていいねやフォローやレビューなどしていただき、ありがとうございます。とても嬉しく思っております……! 最近投稿している小説全て読んで下さる方も多くて嬉しく思っております。
さて今回、「紫陽花の魔女と護衛騎士」の登場人物が書けましたので載せました。名前なんだっけ、みたいにならないようにしたいなと思って。といっても全員分ではないんですけど、主要キャラクターだけ載せてます。お時間ある時に読んでいただけると嬉しいです。
そして今回小話を書いてみました。もう4日ですが、4月1日はエイプリルフールですね! 私は仕事で嘘つく暇もなかったんですが、Twitterとかで色々引っかかったりはしました。相手を傷つけない嘘ならいいですね。という事で小話どうぞ!
4月1日(ジノルグ編)
今日はエイプリルフールという日らしい。
なんでも、嘘をついていい日のようだ。
ジノルグは早速ロゼフィアに言ってみた。
「ロゼフィア殿」
「なに」
「俺はもうロゼフィア殿の護衛はしない」
ロゼフィアはぽかんとした顔でジノルグを見る。
そしてすぐに眉を寄せた。
「嘘でしょ」
「よく分かったな」
ジノルグはあっさりと白状する。
むしろこれ以上何か言えば言い合いになるのが目に見えていたからだ。
するとロゼフィアは溜息をつく。
「当たり前よ。あれだけ護衛をする、って言ってる人がしないなんて言うわけないじゃない」
「そうか」
「嘘なんかついてもいい事ないわよ」
「そうだな」
ジノルグはふっと笑う。
ちなみにそのやり取りを見ていた周りの感想は。
((((ジノルグさん、嬉しそう……))))
であった。
4月1日(ロゼフィア編)
今日はエイプリルフールという日らしい。
なんでも、嘘をついていい日のようだ。
折角だからジノルグに何か嘘を言おうと思いつつ、なかなか思いつかない。
どうしようかと思っていたが、一つだけひらめく。
「ねぇ、ジノルグ」
「なんだ」
「私もう、否定しないから」
「……は?」
「だから、私はよく悲観的とかって言われるでしょう? もうそんな事ないから。否定しないわ」
「また急だな」
「散々周りに言われたら私だって直したくなるのよ」
直したくなるのではなく、直らない、の間違いだが。
嘘とはちょっと違う気もしたが、今の自分にはこれくらいしか思いつかなかった。むしろこういう機会を設ける事で、否定的なところも直るかもしれない。それなら一石二鳥だ。
「そうか。ロゼフィア殿は頑張り屋だな」
「そっ……そ、そう?」
そんな事ない、と言いそうになって慌てて言葉を変える。
早速ここで否定してどうする。
「ああ。いい子だ」
「……なによそれ。子供みたいな言い方して」
「すまない。じゃあ可愛い」
「じゃあ!? じゃあってなに!? 可愛いってどこがよっ!」
今のでその要素はどこにも見当たらない。
思わず声を荒げれば、首を傾げられる。
「否定しないんじゃないのか?」
「えっ、べ、別に、否定まではしてない」
「そうか。ロゼフィア殿は外見だけでなく心も綺麗だな」
「何がどうなってそうなるわけ!?」
急に褒められてどう反応していいか分からない。
むしろなんで今それを言うか。
「そうむきになる姿も可愛らしい」
そう言いながら笑われる。
面白がっているようにしか見えない。
ロゼフィアは限界だった。
「もうやだ。もーやだ。ジノルグの馬鹿っ!」
若干半泣きになりながらロゼフィアは歩き出す。
「おい待ってくれ。ロゼフィア殿」
ジノルグは焦りもせずに後を追う。
どうやらこうなる予想はしていたらしい。
ちなみにそのやり取りを見ていた周りの感想は。
((((ロゼフィアさん、可哀想……だけど可愛い))))
であった。
以上になります! 最後ロゼフィアはいじけましたね。しょうがない。ジノルグが相手だから……← はい、久々に思いついた小話ですが、この作品でもできればちょこちょこ書けたらなと思ったりします。それでは次回も楽しんでいただけると幸いです。