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リクエスト『影踏み』自作語り(*´艸`*)

ごきげんよう。

前回の近況ノート「ほらアレだよアレ」
https://kakuyomu.jp/users/toriokan/news/16818093081515163467

メロンパン画像でオチ爆弾した私に、優しい幸まる様がリクエストしてくださったので、自作語りをしてみようと思います。
よろしければ長文お付き合いくださいませ。

幸まる様のページ♡
https://kakuyomu.jp/users/karamitu

今回語る作品はこちらです。
「影踏み」
https://kakuyomu.jp/works/16818093079462825986

こちらは犀川よう様の自主企画「さいかわ水無月賞」に参加した作品です。
犀川よう様のページ♡
https://kakuyomu.jp/users/eowpihrfoiw

テーマが「雨」だったにも拘らず、「影」にフォーカスしてしまった誤爆と言えば誤爆なこのお話。
完全にナイフを嘗める佐藤浩市(三谷幸喜監督作品『ザ・マジックアワー』)の態でございましたわ。
反省はしておりますが後悔はしておりません。
☆やレビューやコメントをたくさんいただいて、まだお礼もしておりませんでした。
皆様、たくさんの評価をありがとうございました。
遅くなりましたが、この場を借りて御礼申し上げます。

さて、裏話ですが。
『どこからあんな物語が降りてくるのでしょう??』というご質問。

ドイツの詩人・植物学者であるアーデルベルト・フォン・シャミッソーの『ペーター・シュレミールの不思議な物語』(邦題『影をなくした男』)という話が好きなのですが、「雨の日には影ができないな」と思ったのがきっかけです。

『影をなくした男』は大金と引き換えに自分の影を売った男の数奇な運命を描いた物語です。
シャミッソーは、シャンパーニュ地方のシヴリー=アントにあるボンクール城に伯爵家の一族として生まれました。
その後、両親とともにフランス革命によってドイツに亡命しベルリンに定住します。
プロイセン王妃の小姓となり、軍に入隊。家族はまもなくフランスに帰国したが、彼はプロイセンに残りその後博物学を学び、文学に志して同志と 『ドイツ年鑑詩集 Der deutsche Musenalmanach』を創刊し、新進詩人として注目されました。
そして軍人としてナポレオン戦争に出征し、フランス軍に敗れ、故郷であるフランスに戻りましたが、両親はこの世を去っていました。
これは、二つの祖国に板挟みになったシャミッソーの苦悩を描いた作品だと言われています。

私の作品についていえば、「母ちゃん」の話でも書きましたが、生まれ落ちた先は、常に不特定多数の人間が出入りするオープンなご家庭だった為、幼少期から稀有な体験をさせていただきました。
その辺はエッセイなどに書き綴っております。

エッセイ「頼むからほっといてくれ」
https://kakuyomu.jp/works/16817330667997852185

思春期の頃は情緒が追い付かずかなり拗らせていて、親や周囲を恨んだりもしていましたね。
ただでさえ疎外感を感じやすい時期ですが、あまりにも周囲についていけなくて、中高ではあまりクラスメイトとも絡まず、ほぼボッチを貫いておりました。
私の作品に出て来る少年少女が大体孤独な感じなのはそういうところから来ているのではないかと思います。
今はいいネタに出来ると開き直っております。笑

それとは別に私を悩ませていたのは外から来る「変態」です。
どこから湧いてくるんだと言うくらい、子供の頃から被害にあっていましたねえ。
作中の少女のような経験はありませんが、長くトラウマに苦しんだのは確かです。
あの辺りの描写は、降りてきたというより、かなり実体験に近いですね。
現実との乖離・嘔吐・拒食・人間不信・共依存・希死念慮・自傷行為・過度のアルコール摂取などなど。
雨の日は憂鬱そのもので、梅雨は嫌な思い出がよみがえりやすい季節でもあります。

この作品は、心身ともに自衛の手段を学び、今、生きている自分が、あの頃の私を癒す為に書いたのかもしれません。
最後まで書ききっておりませんが、願わくば彼女も影の世界を抜け出して、明るい道を歩んで欲しいと思っています。
書いておいて難ですが、トラウマを誘発する恐れのある方は読むことをお薦めしません。
私もある程度自分を俯瞰出来るようになったから書いたのです。

ところで「おれ(私)ドSなんだ~」と自分で言ってる人は十中八九ドMだと思っています。笑
そういう会話が聞こえてくると、「ああやって好みのご主人さまが虐めに来てくれるのを待っているのかな」と微笑ましく思うのでした。
私はドSじゃないから行きませんけどね。

あ、なんかやっぱりどす黒いリアルが漏れ出てしまった。笑
今はノーテンキにお気楽に生きています。_(:3」∠)_

最後までお読みいただきありがとうございました。

6件のコメント

  • 頼むからほっといてくれを読む楽しみが爆誕しました。

    実体験。あの頃の自分を癒すために。俯瞰できるようになったから書いた。

    とても刺さりました。
    私は自分の事はいつも何もどうしても話せないのですが、作品として昇華している所はあります。
  • リルアさん

    ありがとうございます。
    リルアさんの作品は深いところに響いてくると思います。
    全部をさらけ出すかどうかはそれぞれだと思いますが、フィクションに混ぜたある程度の真実や体験は、説得力がありますね。
  • リクエストにお答え下さりありがとうございます!
    紹介まで、ありがとうございます。

    やはりどんな物語も実体験やインプットされているものが何かしら繋がって出来上がるものですね。
    表現して外へ出すということは、客観的に自分を見る作業でもあるのかな…なんて感じます。

    ……なんとなく、鳥尾巻様の今後の作品もえらく楽しみになってきました(笑)。

    とても丁寧に自作語りして下さって、嬉しかったです。が、もしかしてしんどい部分も思い返させてしまったなら、申し訳ない作品をチョイスしたかも…??

    ……そして今回語って頂けて、逆に『既読スルーしたい‼️😭高嶺の花🌹の生徒会長様が👑俺🧒にだけオジサン構文📝😘送ってくるんだが⁉️⤵️😱😅』の裏話もきいてみたくなりました。
    もしいつか機会があれば、ぜひ……(笑)
  • 幸まる様

    リクエストありがとうございました。

    なんというか、物書きとしては、滅多に出来ない体験をさせてもらったのではないかと思っています。
    フィクションも少しのリアルを混ぜることによって、真実味が増すと思うのです。

    今は気楽なおばちゃんですから、物語として書けるようになって良かったと思っています。
    客観的に見るのは大事ですね。
    作品にする時は、分解して再構築するような感じです。

    そして次回リクエストまで!
    大変ありがたいことです。
    「既読スルー〜」もなかなかに不思議な話ですよね。笑
    また後日、書かせていただこうと思います。
  • この近況ノートのお題リクエストしてくださった幸まるさんに感謝です♪(と、幸まるさんのコメントを待っての、コメント)

    尾巻さんの内側(裏側?)を知ることができて、とても素晴らしい近況ノート!
    ありがとうございます。
    (*´艸`*) 

  • 結音さま

    お読みいただきありがとうございます~。
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