終末ストリップ

 皆さんストリップを見た事はありますか?日本には全国各地の繁華街に数は多くないがいくつかのストリップ劇場が存在する。

 ストリップの説明は割愛するがザックリ言うと綺麗な女性が妖艶な踊りや音楽に合わせ衣服を脱いでいく。それを見学して楽しむものだ。

 しかし、ここで言う終末ストリップとは通常のストリップとは訳が違う。

 僕の知る限り日本にある週末ストリップ場は3つ。東北地方にあるその内のひとつは近年惜しまれつつその長い歴史に幕を下ろした。

 今から話すことは昔僕が彼女(S)と経験した週末ストリップ場での話だ。


「ねえ、本当にSも一緒に行くの!?」
「うん。わたしも週末ストリップが日本から消滅する前に一度見ておきたい」


 高額な入場料(4000円~5000円)を支払いいざ決戦の地へ。

 中は真っ暗で怪しげなBGMだけが流れている。どうやら一定人数人が集まったらショーが始まるようだ。

 建物の外ではおばちゃんが通行人(主に観光客)にひっきりなしに声をかけていく(基本皆無視)。5~6人集まったところでいよいよスタートだ。

 日本人が出てくると思いきや片言の日本語の初老の外国人が出てきた時は少し驚いた。しかし終末ストリップの本番はここからだ。


 ひととおり演技が終わるとその外国人は客席に降りてきた。

 胸の間にチップでも入れるよう要求してくるのだろうか??

 おもむろに僕の隣で演技を見ていた男性の頭を掴むとなんと自らの陰部を男性の顔にこすりつけ始めたのだ。もちろん衣服は身に着けていない。


「はっ!?」
「えっ!?」

 こんなの聞いてない・・・これには僕と彼女も絶句した。

「ツギ!!」

 僕等の前に仁王立ちする嬢。そうこれには拒否権が存在しないのだ。当然行為が終わればチップとして千円が搾取される。

「ノーノーノーノー!!お気持ちだけで結構なんで!!」
「そうですそうです!!わたし達の事はスルーして下さい」


 お金なら払うから勘弁してくれと懇願する。

「わっしょい!わっしょいねーー!!ワタシ日本語ワカリマセーン」

 無慈悲な死刑宣告が下された。

 もちろん女・子供であろうと容赦は無い。

 彼女は二度とストリップ場なんて行かないと半ベソをかいていた。




                      初めての終末ストリップ編完
                          To be continued !?

https://kakuyomu.jp/works/16816452219659046298/episodes/16816452220483711993

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