「類友ビビり」エピローグ公開いたしました。
ここまでお読みくださったみなさま、ありがとうございます。
今夜始まる蛇足編の予約投稿を終え、少しのんびりしようと白湯を持って居間に行く。
夫は、コーエーのジンギスカンをプレイしていた。画面には、全く同じ顔のキャラクターがずらりと並んでいる。オルドの成果だ。
「今日は信長じゃないんやね」
ほんの、軽い気持ちで聞いただけだった。
夫は、ジンギスカンをやめ、ディスクを入れ替えた。
信長の野望群雄伝に。
「は?!え、ちょ」
夫は画面を凝視したまま語り始める。群雄伝を。
兵1で攻める理由、一揆をおこす理由。
台風が来なければ、リロードする理由を。
アラームが鳴る。
「あっ。そろそろ栄養補給の時間やで。今日の分用意してくるわ」
きっちり10分後、私は補食と水を用意して、自室に撤退した。
iPhoneが震える。
『まず信長で開始。武田を脅迫して部下にします』
おそらくこれは、戦闘100キャラクターの作り方だ。
私は、ついいつもの調子でツッコミを入れてしまった。
『いや何で敬語wwてか結局信長と武田使うんやんけww』
返ってきたのは、オットーらしからぬ長文。
要約すると、今川氏真を育てるときは、国盗りを捨ててそれに集中するのだとか。
『必死か。そんなことする人他におらんやろ』
『軍師目当てで部下を教育する人はいる。好きな武将が軍師になると嬉しいから。僕は今川氏真にこだわりがある。理由は、能力が10台だから』
待って。能力10台って推しポイントなん?
そこから始まる攻略情報の長文連投。
しばらくして待機中のまま連投が止まった。
もしかして……寂しいのかな?
私はiPhoneを持って、居間へ戻る。
彼は写真を送ろうと悪戦苦闘していただけだった。
そこから二時間、信長講義を拝聴する。
「教育では95までしかあがらんのよ」
彼は台風を座して待ち、手塩にかけた架空武将を氏真に食わせる。
架空武将は餌。ソシャゲでいうところの進化素材だ。
「なんで?武田信玄は最初から強いやん」
「違うて。信玄は軍師。戦闘99・政治98の信玄が部下にいてる事が大事なんよ」
「なあもう、氏真じゃなくてええやん」
「言うてるやん。弱くて有名やからやて」
武田ではダメ。架空武将は論外。
開始時戦闘13の今川氏真でないと、意味がない。
「好きなん?氏真」
「いや?」
待って!!どういうこと!!
「まあ写真送ったから」
戦闘100、政治95、そして――
野望……20。
→Xに証拠写真あげました。
戦闘100・政治95まで育てた氏真、目線入りで公開中。
https://x.com/siraisitona/status/2050048761041387857?s=46&t=5qR00fyLSL4-FKDABaaeQw