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12才で軍服を着た少年は……

このお話は、実父が実際に体験した事です。
満州に着岸する手前で、ソ連兵の攻撃を受けて、機銃掃射をかいくぐって命からがら岸まで泳ぎ、右も左も分からない敵地で、地元住民とソ連兵達から必死に逃げる、12才の少年。
本来なら、小学6年生。
結局、ソ連兵に捕まって、シベリヤに送られそうになった所を、良心的なソ連兵の将校に拾われるんですが……
そこからが、極寒のロシア大陸で生き抜く壮絶な体験が待っている……。
実父は、いつ頃どの地方で隠遁生活していたとかが、本人でも不明だったので、存命中に記録を残そうとして、頓挫したままで、世に出ない事実になってしまった。
ただ、数々のエピソードを、私に語って聞かせただけ。
生きて帰った少年兵が、極端に少なかった事もあり、軍にとっての都合の悪い事実は隠蔽されてしまった。(義勇兵は徴兵されたのに兵ではなく民間人扱い)
こんな時代は、もう来なくていい。

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