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作中世界の年表とか作ってしまったんですけど、ぶっちゃけドチャクソ楽しかったです


楽しかったです(挨拶

以前からちょいちょい言及していることですが、拙作はすべて同一の世界を舞台として共有しつつ、あれやこれやを繰り広げております。
とはいえ、さすがにそんなことばかりやっていると、出来事の時系列というか、いつどれくらいの時期に何があって、それは別の話のどのエピソードと同時期の話なのか――みたいなのがよくわからなくなってしまいます。

なので、その辺の整理を目的として昨日から年表を作っていたのですが


……すっっっっっっごく楽しい(とろける愉悦顔


いえ、ほんとに楽しかったんですよほんとに。

なんやかや作品間の関連はうっすいなー、とは思ったのですが。

その一方で、思いがけないキャラ同士の生まれた年が――たとえば、「くすんだ銀」のターニャと「機甲少女」のトリンデン卿の――同じだったとか。
ランディとメルリィの『実年齢』が一歳違いだとか。
シドが冒険者になった年が、ウォルフの生まれた年と二年しか違わなかったとか
物語の時期がずれているせいで、まとめているうちにそうした思いがけないアレコレに出くわすなどして、大変楽しかったです。

記憶頼みのメモ書きみたいなものだったので若干あやふやというか、あとで間違った箇所が見つかるかもしれないアレですが。
せっかくなので読み物として、ここにも置いておこうかなと思った次第です。

ご笑納いただければ勿怪の幸い。


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【年表】
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[年表の設定が言及されている(筈の)作品]
 〇:《機甲少女》といっしょ!
 ●:雪降る館のフィギュア
 ◇:くすんだ銀の英雄譚
 ◆:魔女の花嫁
 ・:※既存作中における言及なし


一年(大陸暦元年):
・《聖暦》をあらため、《大陸暦》元年を宣言。

二一〇年:
・《第二の魔王》封印。魔王の封印を経て、《大陸》における《魔族》との戦いが終息。
 聖王国第二王子アークレィの帰還と封印剣イグドラシルの聖都帰還を以て、聖王国はその名を《聖樹国(イグドラシア)》へと改称。
 

三四七年:
◇《箱舟》より突如魔物が溢れ出す
 怒涛の如き魔物の軍勢に抗いきれず、これより一年あまりの間にイナーシー沿海の諸王国が壊滅。
 西イナーシーに覇を誇った旧カルファディア統一王国(前カルファディア)も、この最中に王族の大半を失い滅亡。

三四九年前:
◇イナーシー沿海にて、英雄オルランドが起つ。義勇軍の結成

三五〇年:
◇クロ、世界の呪詛にとらわれ宝石化。当時13歳。

三五九年:
◇現在のオルランド北方にて、《箱舟》より溢れ出た魔物たちとの最終決戦。
 オルランド義勇軍は魔物の群れを《箱舟》へ追い返しイナーシー沿海の脅威を払うに至るも、その旗頭たる英雄オルランドは戦死。
◇義勇軍が解散。《箱舟》のもとへ残ることを決めた一部の元義勇軍を中核として《オルランド戦士団》結成。現在のオルランドを築く礎となる。

三六〇年:
・オルランド義勇軍の戦士として名を馳せたオルランドの側近にしてカルファディア王族の生き残り、セリムⅢ世(小セリム)を旗印として、カルファディア王国再建がはじまる(後カルファディア)。以降、セリムⅢ世の統治下において急速に旧領土の糾合が進展。

三九一年:
・統一国王セリムⅢ世(小セリム)死去。小セリムは急速な糾合と拡大を見た領土を統合できるだけの後継者を得ることができず、彼の死後、カルファディアは有力諸侯の権力争いを経て王権が弱体化。四分五裂の道をたどる。

四二〇年:
・後カルファディア第三代統一国王オルクス戦死。第四代統一国王ペリアドはこの時僅か七歳の子供であり、ここに至って統一王家に忠誠を誓っていた諸侯も多くが王権を見放した。以降、各地で諸侯の離反・独立が相次ぐ。

四二二年:
・後カルファディア滅亡。

五〇〇年~六〇〇年:
〇《大陸》より複数の開拓移民団が《多島海(アースシー)》へ到達。アースシー諸王国の成立。
 このうちジークフリート・フェインニールをリーダーとする移民団が後のルクテシア王家率いる亡国の難民団へ合流し、ルクテシア王国の礎を築く。

六五〇年前後:
〇東ルクテシアにおけるカイタギア王国滅亡を以て、ルクテシア島の統一戦争が終結。
 ルクテシア王国によるルクテシア島統一が成るも、追討を逃れセラム海へ落ち延びた旧カイタギア貴族の一部はその後もルクテシア東方の海域を荒らしまわり、こののち数十年に渡って王国を悩ませ続ける。

七七一年:
・《第三の魔王》、聖樹国を盟主とする中原諸国との戦争を開始。
 以降百年に渡って続く《聖魔百年戦争》のはじまり。

七八〇年ごろ:
・《南方亜大陸》を覆っていた《嵐の障壁》が消滅。《大陸》諸国による《南方亜大陸》の発見。



八〇八年:
◇フィオレ・セイフォングラム、生。

八二三年:
◇シド・バレンス、生。ウインディア王国南方ロスコー地方にて、荘園より独立した自営農の家に生まれる。

八三〇年代:
◇《火竜の狩場》へ開拓団が派遣。
 クロンツァルト西方の《新領土(フロンティア)》開拓がはじまる。

八三六年:
●ウォルフ・ハーケイン、生。央都パレス壁外民の三男。

八三七年:
◇ミレイナ・シスカ、ウィルフレッドと結婚。

八三八年:
◇シド・バレンス(当時15歳)、ミッドレイにて冒険者となる。

八四〇年:
◇ヨハン・ブリッグス、生。
◇シド・バレンス、銀階位へ昇格
・《十二王戦争》。僅か一度の野戦で戦争を終結に導いた《シェルダート会戦》において参戦した十一国、これに《シェルダート会戦》後を機と見てリベルラーズへ侵攻した《十字路の国》クロンツァルトの王ラースローⅡ世を加えた十二人の王に由来して、後にこう名付けられた。
 《頂なる魔術王国》ディオ・クラウドを盟主とする東方諸国と、《緑野と碧海の王国》リベルラーズを盟主とするラーズ同盟の戦いは、シェルダートにおいて東方諸国連合軍が一方的ににラース同盟軍を撃破。
 ディオ・クラウドにおいてはじめて開発ないし復刻された《片面浸透障壁》により、敵陣からの射撃を弾きつつ一方的な砲戦魔術による蹂躙を果たしたこの会戦において、空を行く竜騎士を以て無敗を誇ったウインディア竜騎士団を雇い入れたラーズ同盟がなすすべなく敗北・講和にまで追い込まれたという事実は、当時無双とうたわれたウインディアの威信・声望に深刻な傷を残すこととなった。
・クロンツァルト、シェルダート会戦におけるラーズ同盟軍の壊滅に乗じ、リベルラーズ国境の要衝ユーディールを制圧。これによって南方の国境が安定を見たことで、以降のクロンツァルト南方国境が確立。
・《ウインディア内戦》勃発。

八四二年:
〇フレデリク・ロードリアン、生。トリンデン=オルデリス公爵家の嫡子として生まれる。
◇ターニャ・シスカ、生。

八四三年:
●ユイリィ・アストレア、生。

八四四年ごろ?:
◇シド・バレンス、魔獣バジリスクを討伐。
 その後、ミッドレイの経済状況をはじめとする諸々の事情を鑑み、A級魔獣討伐の事実は伏せられた。

八四六年:
〇◆シオン・ウィナザード、生。
〇◆フリス・ホーエンペルタ、生。

八四七年:
●冒険者ランバルド・ゼオン、遺跡の未踏領域発見・踏破の功績を独占しようとした咎にて十五年の冒険者資格を剥奪。また十年の追放刑に処せられる
●セリア・ローウェル、メルビルを出奔。「セリア・ファルロー」と名を変え、クロンツァルト各地を転々とする(当時16歳)。

八五〇年:
◇シド、冒険者となってから初めてクロンツァルト西方《新領土》を離れ、他の土地へ(当時27歳)。サイラスと出会う。
◇年初の冬、クロンツァルト西方新領土にて疫病が蔓延。
 疫病は短期に終息を見るも、ミレイナ・シスカの夫ウィルフレッド、ドルセン・ブリッグスの妻ライラらがこの疫病により死去している。
●クロンツァルト各所を転々としていたセリアが、ミッドレイへと流れ着く。当地の冒険者となる(銅階位。当時19歳)。
◇サイラス・ユーデッケン、シド・バレンスとの出会いを経て、冒険者パーティ《永久の翼》の末席に連なる。

八五一年:
●《北辺戦役》、チェスタベール会戦。
 この戦闘に参加したガルク・トゥバス陸軍西方大隊《ルフトヘイン大隊》は、大損害を受け後送。予備戦力の大隊と配置を交代したのち、後方にて終戦を迎える。
●チェスタベール会戦に勝利した後、エルフェルズ辺境伯ドロティアが機甲人形の少女フレドリカ(《L-Ⅲ》量産型)を回収。

八五二年:
●ガルク・トゥバス-レフテオールの間で続いていた《北辺戦役》が終息
●ウォルフ、ユイリィ・アストレアと出会う(ウォルフ16歳。ユイリィ9歳)。
●セリア、結婚。夫の姓へと改姓し、以降はセリア・ロゥデントッドを名乗る。

八五三年:
●《L-Ⅴ》キアリィ・スティショバイト完成。《第七工廠》の人形工匠ヴァイス・マードックとその孫ユイリィ・アストレアによる共同制作。

八五六年:
〇シオン・ウィナザード、『師匠』ことイルダーナフのもとへ預けられる
〇◆イルダーナフのもとへ預けられていたフリスが、シオンと出会う。

八五七年:
◇サイラス・ユーデッケン、《箱舟》探索中に膝を負傷。冒険者を引退し、《連盟》オルランド支部の役員として就任。後に副支部長。
〇●《L-Ⅵ》メルリィ・キータイト完成。しかし、起動試験時の事故発生に伴い以降の計画は停止。
 廃棄を予定されていた同機体は、《第五工廠》の人形工匠を退いた人形工芸士、アルヴァールト・エクタバイナのもとへ個人所有機として引き取られる。

八五八年:
〇ランディ・ウィナザード、生。
◇中原のエルフ部族、《真銀の森》から《ティル・ナ・ノーグの杖》が強奪。事件は翌々年(一年数か月後)に解決し、《杖》は奪還された。
◇シド、新米冒険者のアレンとミリーと共に旅をすることに。当初はもう一人女の子がいて四人パーティだった。
〇《L-Ⅵ》を基軸に置いた一連の計画が完全凍結。

八五九年:
●ガルク・トゥバス《特務》支援のもと、央都パレスに《第八工廠》が設立
〇シオン・ウィナザード、フリス・ホーエンペルタの二人が師匠のもとを離れ冒険者に。
 ビアンカ・レオハルト、ジーナス・エリク、ロニオン・クレンダールの三人と共に冒険者パーティ《渡り鳥》結成
◇フィオレがシド達と出会う。以降、一年に渡ってともに冒険する。

八六〇年:
●セリア・ロゥデントッドの夫が急逝。
 セリアはミッドレイを離れ、ウェステルセンへ。ランバルド・ゼオンと再会。
●《第七工廠》にて《L-Ⅶ》ナナリィ・コーサイト完成。ウォルフ・ハーケインの管理下にて試験運用開始。
◇ヨハン・ブリッグスとターニャ・シスカが結婚
◇シド・バレンス、オルランドへ。
〇シオン・ウィナザード及び《渡り鳥》の冒険者達、《謎の放蕩貴族》を自称する青年レドと共に真人遺跡の探索へと挑み、《凪の船》を得る。
●《第八工廠》にて《L-Ⅷ》トリクシィ・メラノフログ完成。
●次期主力と目される高級量産型機甲人形原型機として第八工廠製機甲人形《L-Ⅷ》トリクシィ・メラノフログが選定される。
 《L-Ⅶ》ナナリィ・コーサイトは戦技試験において劣後したのを理由として敗退。
●ウォルフ・ハーケイン、《第七工廠》を追放される。

八六一年:
●《第七工廠》、叛逆の疑いを受け接収。職員及び当時の関係者はすべて拘束。
〇●《人形工匠》マードックが行方をくらます(国外へ逃亡)。
●ユイリィ・アストレア、央都パレスより逃走。行方をくらます。
●《第七工廠》接収に伴い、《L-Ⅺ》計画凍結。
 計画がナンバー申請にまで至らなかったため、これを以てLナンバーは《人形工匠》マードックの個人制作機たる《L-Ⅹ》が最終機となる。
●ウォルフ・ハーケイン、逃亡を開始。

八六二年:
〇《L-Ⅸ》アーリィ・ザイフェルト完成
●エルフェルズ辺境伯ドロティア死去。爵位は甥のアンズガルムが継ぐ。
〇冒険者パーティ《渡り鳥》による《果てなる海の嵐竜》討伐。
 この勝利により《渡り鳥》の冒険者達は精霊銀階位への昇格と共に輝虹晶(セライリス)の紋章が授与され、竜にとどめの一刀を与えたシオンは《雷光の騎士》の称号を授かる。
●ウォルフ・ハーケイン、ガルク・トゥバス-レフテオール間国境を越え、レフテオール東方国境エルフェルズ辺境伯領へ到達。
●レフテオール王都メイルザーティにおいて複数の惨殺事件が発生。
〇シオン・ウィナザードが冒険者の一線を退く。以降四年間トスカにて弟と暮らす。
〇《L-Ⅹ》ユイリィ・クォーツ、ガルク・トゥバス国外にて完成?

八六三年:
〇《第二次北辺戦役》、ないし《統一戦争》起こる。
 ガルク・トゥバス国外に亡命していた《人形工匠》マードック、ミスヴァール凍土地方を脱出。
〇《L-Ⅹ》ユイリィ・クォーツをおさめた《棺》が、ウィナザード家の地下倉庫ないし物置へと収蔵

八六五年:
〇《第二次北辺戦役》、ないし《統一戦争》終息。
 レフテオール及びその保護国、ノル・ナディカのすべてがこの戦争で滅亡。ミスヴァール凍土地方の南岸をガルク・トゥバスが統一する。

八六六年:
〇《L-Ⅹ》ユイリィ・クォーツ再起動
〇◆シオン・ウィナザード、フリス・ホーエンペルタが冒険者として復帰。冒険者パーティ《導きの三連星》として活動していた仲間達と合流し《渡り鳥》再結成
 後に《王権守護者》の称号を授かることとなる、《渡り鳥》第二の冒険譚の始まり。
〇トリンデン=オルデリス卿暗殺未遂事件。事件は内々のうちに終息し、一連の経緯は伏せられた。
〇◆イルダーナフことアレクシア・サイヴァリオス、弟子の求めを受けてトスカへ。

八六七年:
◆冒険者パーティ《渡り鳥》、魔物の密輸事件調査に端を発した冒険にてルクテシア王国内で進んでいた陰謀を暴き、これを討滅。
 救国の英雄として二度目の輝虹晶(セライリス)の紋章授与。王家より《王権守護者》の称号を授かる。

八六八年:
◆フリス・ホーエンペルタ、シオン・ウィナザードと結婚。



「魔女の花嫁」時点で、各作品(作中時系列順)の主人公は
シド・バレンス:45歳
ウォルフ・ハーケイン:32歳
ランディ・ウィナザード:10歳
フリス・ホーエンペルタ:22歳

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公開済み作品で言及のないできごともいろいろありますが、これらはそのうちどっかで使いたいなーと思っている設定です。手数も時間も足りないからできてないだけで、きちんとまとめて形にしたい書いてみたい話はいろいろあります。

と、いいますか、公開済み作品で一番未来の時系列なのが「魔女の花嫁」だから八六八年で終わっていますが、何でか手元の年表には大陸歴九〇〇年くらいまでずらずらと出来事が並んでいます。

32年後まで予定がびっしり! この野郎、自分が楽しいだけのものをひたすら作って悦にいってやがるぜ!?!?!?!



物語は終わっても、人生は終わらないし世界はなおさら終わらない、というのが個人的な感覚としてあります。
たとえひとつの物語が終わったとしても、世界にはまだ先があって、である以上、幕を下ろした物語とは別の物語が世界のそこかしこには転がって、始まっている。そういうものじゃないかなー…と。
いえ、実際「物語」として、読み物として使い物になるか、は、また別の話になってしまうのですけれど。

こねているうちに自分の中で旬が過ぎてしまいそうなのが何ともアレですが。
できれば、なるべく形にしたいなぁ…なんて。益体もない夢を見ています。

そんな塩梅で。
本日はこれにて。

2件のコメント

  • 分かります〜
    私も年表作っちゃいました。
    楽しいですよね。
    いろんなキャラのバックストーリーや、世界の歴史など、書き始めたらきりがないです。
    そして楽しい。

    年表書いていると物語を書きたくなってしまいます。
    今は忙しいから我慢してますが、いずれ……

  • > ふむふむさん
    いえす! ですよねー…!

    こう、手慰みにしてもその時間で小説書けよというセルフツッコミが後から落ち着いてきた段階で出てこないでもないのですが、でも楽しい!
    振りまいたものが導線を得て繋がる感じとかほんとわくわくしてしまいます。楽しいですよね…

    御多忙の中とあってはなかなかむつかしいところもあるかもしれませんが、楽しくぶち上げたものを糧に物語ってゆきませう!!
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