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泡になって消えるということ

連載中の作品について語るのはあまり良くないかな、と思うのですが、
拙作『愚痴アカウントの毒虫ちゃんは推しを守るために羽化をする』
https://kakuyomu.jp/works/16817330652238964740
についてちょっとだけ。

死ぬほどのダメージを受けても治ってしまう、不死ではないけど不死に近い存在。
それが黄泉返り人です。

でも痛みはあるし、例えば自傷であれば「自傷をしたい」と思った気持ちは確かに存在する。

それらは傷が消えるとともに全て外面的には無かったことになる。

痛みに苦しんだ時間も、自分を傷つけるまでに思い悩んだ時間も、見えなくなってしまう。

そしてある弱点により死ぬとしてもそれは生物や植物の死と違って、跡形もなく泡となって消えてしまう。

そういう悲しみと孤独が黄泉返り人の背景にはあると思います。

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