仕事さぼるためえーそのために生まれてきたんだあー(課長が)あきれるほどにーそうさ家にいてあげるー、と頭の中の中居正広さんが突然歌いはじめたので、仕事中だろ!ほっといてくれ!と注意してはみたものの、だんだん放っておけなくなって、居ても立ってもいられなくなって、煮ても焼いても食えなくなって、やがて彼のために新しい名前を考えたいという強い気持ちが生まれました。新中居正広とは名乗れない彼が戻ってきた日のために。そういうことになりました。でも結局、おでにはどうすることもできなかった。力不足だった。新中居正広やら、中居正広改やら、崖の上の中居正広やら、またぞろつまらないものしか降りてきません。残念だけどおめえはもういいや。そういうことになりました。でも念のため、もう復帰なんてしない?どんなときも?冬がはじまるよ?と頭の中にいる別の誰かに確認を取ろうとしましたが、彼は無言でした。クスリともしませんでした。テストの裏に書いた夢と希望。紙飛行機にして夜空ノムコウ。かくしてその先なにが起こるか。文学をしてなにを残せるか。鉛筆片手に思考の旅に発つ。