レビューにはお作法というものがある。
冒頭から何言ってんだオメーって話かもしれないが、これは他でもない私の失敗談である。
つまりは元からの恥の多い人生に新しく上塗りされた生き恥——恥部の一部をここに晒そうというコンセプトだ。
恥の切り売りというのも実に小説的だが、これは近況ノートであって別に小説ではない。起承転結序破急とは無縁の雑記だ。膝を打ちたくなるようなオチを期待してはいけない。(……なに? そもそもオメーの作品自体が膝を打つようなオチねーだろって? ……精進します)
これは本日の悔恨を吐露するだけの、謂わば日記であり、今後もどこかしらでレビュコメを残すであろう将来の自分へと向けた、永遠の警鐘である。
いや、何もレビュコメだけに限った話では無いかもしれないな。
これくらいは書いても大丈夫かな……と、私が軽い気持ちで書いた一文というものは、存外色々な人を傷付けているのかもしれないな、と我が身を省みる良い教訓となったので、備忘録代わりに記す次第である。
まぁ、何があったのかは詳述しないが。
詳述することで多方面に更なる迷惑を掛けては気が引けるから、やはり詳述はしない方が良いだろう。
私がレビューを書き、お叱りを受けた。ただそれだけの話だ。
もちろん気軽にレビューし合うのはとても良い文化だ。作者と読者との距離は、今や距離感バグってんのかってレベルで近くなった。
それによって生まれる作者と読者のコミニュケーションこそがレビュー文化の醍醐味と言っても良い。
私も作品にレビューを貰えたら酒とはまた別の酩酊感に酔って非常に気持ち良くなれるので大好きだ。すみませーん、生レビューおかわりください。(……なに? これは規約にある『読者へ不当な評価を要望する内容』に当たるだと? ……世知辛ぇぜ)
レビューによって生まれるポジティブな関係性は、作者とレビューコメンテーターだけでなく、そのレビューを目にして作品を手にした全ての読者をも巻き込んで、皆の人生を豊かにしてくれることだろう。
……だからこそ、レビュータイトルで盛大にネタバレしちゃうのはダメだよね。
レビューの一文目からいきなり下ネタぶち込んでしまうのはルールで禁止だよね。
せっかくの作品を台無しにしちゃうタイプのレビューは無作法だよね。
レビュー初心者の私は、その作法を知らなかった。
レビューとは、便所の落書きではないのだ。
小学生の読書感想文以下の雑文を垂れ流して良い場所ではないのだ。
なぜなら、作品を書籍だとすればレビュー文とはその書籍の帯なのだから。
いきなりネタバレをしちゃう帯がありますか?
まともな表紙に下ネタばかりの帯を付けますか?
好きなモンを他の人にもオススメしたい——その気持ちがあれば、帯に相応しい言葉は……分かるよね?
作者と作品へのリスペクトの精神を忘れた独りよがりのレビューでは、それを目にした全ての人を不快にさせてしまうよね。
良い文化だからこそ、みんなが気持ち良くなれるようにルールを守って楽しくレビューしなきゃダメだよね、という話である。
無知な私は、その禁を犯した……。
作法を知らないでは済まされない、人としての品格を失ったのだ。
なんと愚かで無粋な、言葉を繰る者の風上にも置けぬ所業だったか。
これからレビューを書く時は、作者も読者も幸せにするような文章をしたためよう。
変に背伸びをせず、等身大の人間味のある、思わず引き込まれてしまう名レビューを……俺にももっとください(……なに? これは規約にある『読者へ不当な評価を要望する内容』に以下略)
ともあれ人として手遅れになる前にレビューの作法を学べる良い機会となった。
恥を掻いた分だけ、人は賢くなるのかもしれないな。
……まぁでも反省の意味を込めて。
今日は酒を飲まねえ。