「寧々さん、藤吉郎を振る!」のPV数がついに200万を越えました。ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
物語はまだまだ続きますが、どうかこの後も楽しんでいただけたら嬉しく思います。
最後に、200万PV突破を記念して、ショートストーリーを書いてみましたので、お楽しみください。
【番外編:寧々さん、200万PVをお祝いする】
「寧々様、申し上げます」
「何かしら?弥八郎。わたしは今、友松尼から届いた新刊を読んでいて忙しいから、急ぎじゃなければ後にしてもらいたいのだけど?」
「それがそうもいかないのですよ。この寧々様のご活躍をまとめたお話が……ついに200万PVを突破したという事で、ご覧ください。各地からお祝いのたる酒が続々届いておりまして……」
「おお!これはこれは。誠に嬉しい事ですね、弥八郎。では、早速酒宴と参りたいのだけど……半兵衛はいないわよね?」
「はい。半兵衛殿は今、石見に向かっている最中にて、こちらにはおられませぬ」
「あと……チクり魔の莉々も居ないわよね?」
「寧々様……莉々様は小谷に嫁がれたではありませんか?もしかして……もうボケが?」
「失礼ね!わたしはまだそんな年じゃないわよ!もしかしたら、里帰りで帰ってくるかもと思っただけよ。希莉が『ばあばに会いたい』とか言って、ぐずったから連れてきたとかで……」
「あの……希莉姫様はまだお生まれになられて日が経っていないので、そもそもお話ができないのでは?」
「心の声でそう言っているのよ!あなたみたいに、腸が腐るほど心が真っ黒な人間にはわからないだろうけど……わたしにはわかるのよ。希莉って、おばあちゃん子だから」
「はぁ……本当に大丈夫ですか?もしや、この暑さで頭が……」
「大丈夫だって言ってんでしょ!……でも、まあいいわ。半兵衛も莉々も居ないとなれば、誰にも遠慮する必要はないわね。早速だけど……樽を3つほど持ってきてくれる?」
「3つも……ですか?」
「そうよ。飲み比べするんだから」
「流石にそれはやめておきましょう。200万PVのお祝いで裸踊りはまずいでしょ!」
「一部の人は喜びそうだけど……」
「まあ、次郎五郎は喜びそうですな。でも、寧々様はそれでよろしいので?」
「う……流石に、次郎五郎に裸を見せたくはないわね。その後、何をされるかわかったもんじゃないし……」
「でしたら、お酒は1升までにしましょう」
「少な!それじゃ、ただの試飲じゃない!せめて、2升は飲まないと!」
「寧々様……あまり我儘が過ぎますと、某が自ら石見に参って半兵衛殿に報告いたしますが……よろしいので?」
「なっ!や、弥八郎!裏切る気!?」
「裏切るも何も、某はそもそも徳川の家臣ですし……」
「そういえば、そうだったわね。油断していたわ……」
「ですので、越後での失態も含めてチクられたくなければ……どうか、ここは大人しく……」
「わ、わかったわよ!2升までにすればいいんでしょ!」
「ご理解頂けて何よりにございます。……では、寧々様。そろそろご挨拶を……」
「えぇ…と。皆様、ここまでわたしのやり直しの物語を応援して頂きありがとうございます。これからも、皆と共に頑張ってまいりますので、引き続きよろしくお願いいたしますね」