• 異世界ファンタジー

虫人族(ホモエントマ)の姓について(フレーバーテキスト虫の国編3)

 虫人族の登場人物には、全員に姓がついている。
 理由は彼らの生態にある。

 対になる種族と言えば、エルフやダークエルフである。彼らにとっての最も大切な親は自然である。だからこそファミリーネームをもつ必要がなく、姓がない。(以前投稿したフレーバーテキスト参照)

 虫人族は逆である。
 彼らは人型の文化と言語をもつ種族にしては珍しい卵生である。他の卵生の種族としては魚人族(マーフォーク)がいる。
 卵生の特徴は多産である。ただし、多産だからといってその全てが大人になるわけではない。体が頑丈に育つ遺伝を引き継いだものだけが幼少時に病気にかからず、成人することが出来る。
 残酷かもしれないが、子孫に弱い遺伝子を残さないためにも必要な選別である。
 そのため生まれた時は多くの兄弟がいるが、大人になるころにはその兄弟のほとんどが亡くなっている。兄弟の分まで生きて子孫を残すことを至上の命題として背負わなければいけないので、ファミリーネームが重要視されるのだ。
 虫人族にとって生き残ることとは、そのまま一族の命運を託されることと同義となる。

4件のコメント

  • 何年も地中で過ごすセミの幼虫とか、羽化後飲み食いせずに(出来ずに)一日で卵を産んで死ぬウスバカゲロウとか、大変ですよねー。
  • なるほどー練られてるなー
    ゲームとかでも図鑑やノートとかで本編大筋には関係ない細かい設定読むの大好きなので、これからも作者様の構想妄想全開でお願いします
  • 蚕の虫人族とか不憫過ぎるので絶対に出さないであげてくだしぁ

    押すなよ?じゃないからね
  •  yosijiさん
     セミとかウスバカゲロウは考えてなかったですね……。考えておきます。

     galaxianさん
     妄想を吐き出すのが好きで始めた小説趣味ですので、これからも書いていきますね。応援ありがとうございます!

     gozaluさん
     何故カイコの可愛いお姉さんを出したいがために作者が虫の国編を書いたと気づいたんです?
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