• 異世界ファンタジー

虫人族の選民思想について(フレーバーテキスト虫の国編)

 美的感覚が違いすぎる彼らは、他の種族との交流が非常に困難であった。また、虫型の魔物と見分けがつかない種族も多かったため、勘違いされて討伐対象にされることもしばしばあった。なお、虫人族たちは魔物と自分たちの区別がしっかりつく。彼らからすれば、他の種族は人と猿を見分けられないお馬鹿さんのように見えている。

 獣人族はライフスタイルが普人族と近しい者も多かったため、ある程度の交渉が早くから始まったが、虫人族はライフスタイルも文化もマジョリティである普人族と違いすぎたため、激しい迫害にあってきた。

 虫人族と一括りにされてはいるものの、先祖である虫の種類によっては全く違う生態や文化をしている。ある意味、最も多くの人種が集まった多民族国家とも言えるだろう。

 今回の魔虫害や、過去レギア皇国という列強国や巨人族《ジャイアント》の国エルドランを相手に国境を守ることを強いられてきた彼らには選民思想が根付くことになる。
 「何故我々にばかり悲運が訪れるのか」という悲しみを「選ばれた種族だからこそ、神に試されている」と昇華した。そう考えると、あらゆる国の中では敬虔深いお国柄ともいえる。なお、国教はエクセレイ王国と同じテラ教。というよりも、この世界での宗教はほぼテラ教を示すことが多い。

2件のコメント

  • 寺教テラ凄す
    全世界一神教の世界、戦争の落とし所が付けやすくて良いですね
    共通の価値観があるのは交渉のし易さが段違い
    テラ教以外だったら絶滅するまで戦争終わらなかったでしょうね…

    辛い目に遭うほど功徳が積まれるとか、
    インドの痛そうな修行する虫人とか居そう(ノ∀`)
  •  ほぼ世界中がテラ教を信仰しているのは、神様が「実際に存在するから」ですね
     実際にいるものだから、信じない方が逆におかしいということです
     もちろん、宗派や介錯違いは多くございます
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