ネタバレ含みます、なろうの二章を読んでいなかった方は読まない方が良いです。
ミーアを救うため、感情を欠落してしまったシーナは傷を癒す為平和な日々を送っていると見せかけ、ミーアの目を盗んで鍛錬に打ち込んでいた。
対し、ミーアはシーナへの恋心を自覚し、悶々とした日々を過ごす。
そんな二人へ手紙が来た。
ミーアは父親から、元気な姿を見せて欲しいので一度帰って来て欲しい。
同時に、シーナにも故郷から帰って来て欲しいと手紙が来たのだ。
離れ離れになりたくないミーアは、親にシーナを紹介して冒険者を続ける事。狙っている男性だと告げようと考える。
だが、シーナに故郷へ帰るのでついて来てくれないかと頼まれ、ミーアは二つ返事で了承。父に手紙で返事を書いて送った。
ミーアを連れ、村へ帰ったシーナはまた抗えない現実に向き合う。
何かを振り払うように鍛錬に打ち込むシーナを見て、ミーアは心を痛め必死に支えようと動き回る。
数日後。村に残る理由、残っていたものを失ったシーナ。そんな彼にミーアも苦しむ。
そんなある日、家の扉が開かれて。
突然の来訪者達と共に過ごす事になったシーナは、真実を知る。
剣聖ユキナが平民の出である事が許せない貴族は、後世に残す記録。歴史を正しいものにする為、策を講じた。
結果。剣聖ユキナ本人に、ある宣言をさせる事に成功する。
そして、真実を知る者を排除する為。騎士達を送り込んだ。
剣聖の幼馴染。
シーナは、その現実と陰謀に抗い、戦う事になる。
「お前を信じることは出来ない。だが、頼りにしておく」
「今はそれで良い。いずれ必ず、妾をお主に信じさせてやる」
「お前達が本当に敵じゃないと言うなら、その証拠を見せてくれ」
そして彼は、人間を裏切る。