近況ノートまでご閲覧、誠にありがとうございます。
『剣と俺と、』ご閲覧されましたか?
ご閲覧なさった方なら、すこし気になった点があるはずでしょう。
「炎天直下、人々行きかう街道沿い。とうに廃れた古小屋前に歪な二の太刀抱えた童子が一人、とある男に絡まれた。」
こちらは『剣と俺と、』第壱陣の冒頭部分です。
分かりますか?声に出して読んでみれば理解していただけると思います。
そうです。「リズム」です。
この『剣と俺と、』ではこのようなリズムを重きに置いた文章がちらほらと見受けられます。残念ながら全文がリズムを基調としてるわけではないのは私の技量不足です。面目ありません。
ではなぜ、私のような語彙力の乏しい人間がこのような縛りを設けたのでしょうか?
答えは簡単。私がエm……ではなく、
「日本語本来の美しさを際立たせるため」です。
俳句や川柳、短歌をご存知ですか?
「古池や かわず飛び込む 水の音」
こちらは芭蕉の句ですが、この五、七、五のテンポ、実は日本人にしか美しい旋律として耳に入ってこないそうです。外国人が聞いても、「ただの詩だろ?」で終わってしまうそうです。アッジア系の人はわかるかもですが。
つまりこの小説の至上命題は「日本の美しさを示す」ということになります。私のようなしがないもの書きがこのような思いあがった命題を提示するなど愚の骨頂ここに極まれりですが、やると言った以上、少しづつ学びながら書いていこうと思います。
それにほら、私天狗ですし。
では最後に、もう一つだけ。
龍の名を持つ鬼の子は 歩んだ過去を振り払う
がなる記憶の片隅に 映るは亡霊 囁く悪魔
憑かれ疲れて 剣を取る
妖怪、人間、魔霊と森羅 相容れぬは世の運命?
「否」と一言 音を上げた
何故「生きぬ」と申すのか?
何故「行きぬ」と笑うのか?
矛盾渦巻く肉体持った 哀れな男の物語。
「人間だけの世界じゃない」
さぁ始めようか。
「剣と俺と、 」
ここまでのご閲覧、誠にありがとうございました。