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今年は牛歩で参ります 「サガレン」を読みました 梯 久美子著作

 幾度もサハリンを訪れていましたが、北部地域のノギリキ近郊にあるカタングリには、一度訪ねた記憶があります。 当時、池には黒い原油が湧き出ていた事は、驚きでした。1921-25年に掛けて日本人がこのカタングリ地区に原油タンクが建設されていたのです。 サガレンでは、カタングリの丘に赤銅色のタンクが遠くオホーック海を望んでいる。とあります。
 
 サガレンを正月に拝読しました。 梯氏の調査力には驚きを感じました。
さすが、ノンフィクション作家としての活動の原動力に敬意を表します。
サハリンで石油を掘った日本人
1918年 日本人は北サハリンに調査隊を派遣して油田調査を行っていました。
日本とロシアの合併会社が設立されました。
1924年 オハ市で生産した原油5440tが日本に搬入されました。
当時のこの量は、日本内地で産油された生産量と同じと記録されています。
現在、北部地域のノギリキ市にはアメリカ・イギリス・日本の三ヶ国の資本により天然ガス・原油の生産が活発に行われています。

 近年は、天然ガスも北海道に運ばれています。
遠い中近東から運ばれる資源を利用する事より経済的にも近距離にあるサハリンから購入した方が得策と考えますが。

 サガレンは色々と思考回路を切り替える著書になりました。  天英

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