藤夜さんへ
まずは僕の自主企画への参加ありがとうございました。
で、藤夜さんの参加作に対する僕の主催者としての感想ですが、企画の趣旨に合ってるかどうか判別できないため、保留とさせてください。というのも、僕が想定していた作品と違い過ぎていたのです。
僕の場合、戦いというものを描写する内にその空しさに気づき、それを肯定するような物語から距離を開けていくといった過程を辿りました。度々例として用いますが、「ゲームが終わった後の冒険譚~駆け出し冒険者と、トンチンカンな召喚者達~(https://kakuyomu.jp/works/16817330657060896543)」の九話「食前の祈り」、同じく十七話「大猿の冒険譚」、そして二十七話「仲間」では力を欲する必要性への疑問へとも繋がりました。
他方、藤夜さんの作品は、主人公は初めから力から距離を置いている人物であり防衛のための戦いですから、これをもって”力の否定”と言えない事もないまでも、暴力や争いについて哲学する方向性ではなく、理屈屋である僕としては評価するのが厳しい作品だったのです。(察する能力は高くないんです;)
二章以降の展開、あるいは僕がもっと多種多様な作品に対して理解を深める事で後日再評価する事はできるかもしれませんが、一章と二章のはじめまで読んだ現時点では、ここまでが限界でした。申し訳ございません。
そして、誤解なきよう最後に付け加えておきますが、この感想を受けて藤夜さんの作品の方向性を変える必要は全くございません。というより、そんな事をすれば悪影響しかないと思います。あの作品の方向性は完成されたものであり、僕の趣向など反映して方向転換すれば、全て台無しになってしまいますので。