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《妖異対策局レポート:約束》

■■街で■■人を殺害した妖異■をHachiが倒した直後、隊員によって撮影された記録映像。
※この作戦の3日前、本件とは別の妖異■■■の待ち伏せにより、命を落としかけた局長を妖異■が救っている。詳細は対策局レポート10■-Aを参照

■: わたし……死んじゃうんだ……。
Hachi: はい。崩壊は始まっていますので、もう間もなく……。
Hachi: あの……局長を助けていただき、誠にありがとうございました。
■: きっとまた地獄へ行くんだろうなぁ……たくさん殺しちゃったし……でも……。
■: ……もう一人はいやだなぁ……。
Hachi:[消えゆく■の手を取って] 局長のお友達は私にとっても大切なお友達です。お友達に寂しい思いをさせるわけにはまいりません。なので、わたくし■様に必ず会いにお伺いします。その時はどうか一緒にいさせてください。■様に家族や友達がたくさんたくさん出来て寂しくなくなるまで……ずっとです。
■: ……。
Hachi:ねっ、お約束しましたよ。
■: ……る……。
[終了]

補遺1:殺害されたのは、■■街に本部を置く要注意団体指定の売春組織の構成員とその客。この事件によって組織は壊滅。拉致されていた■■■人が救出された。一般人には妖異による大虐殺として記憶に残った事件だが、真相に触れることができる者は、この売春組織が行ってきたことの方が妖異よりも遥かに残忍であることを知っている。実際、救出された者のほとんどは妖異■を自分の救世主だったと考えており、今でも妖異が消滅した桟橋には、時折花が添えられている。

※このときの約束。Hachiがついた《優しいウソ》は、後に本当に果たされることになるが、それはまた別の物語。

★ 妖異だったのに転生したらお嬢さまに生まれ変わっていた件
https://kakuyomu.jp/works/1177354054934963304

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