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お礼に代えて

 伊藤薫です。
 自主企画にアップした拙作の「闇に向かって撃て」が思いのほか高評価で、レビューをバンバンいただいております。返信はともかく、全てには眼を通しています。作者としましては感謝カンゲキ雨嵐でございます。
 そこで、お礼に代えて「闇に向かって撃て」の自作解題を少し。

 題名については読者の皆様はすでにお分かりだと思いますが、映画の「明日に向って撃て!」から。「明日」を「闇」に代えて、マフィアのみならず犯罪者、ソ連崩壊後の先が見えない街のダーティな部分に、警察官や刑事たちが果敢に挑んでいく様を表現できていると勝手に思っております。
 本作はさまざまなイメージを含んだ「ごった煮」小説のように読めるよう意識したつもりです。ミステリー、ロマンス、ピカレスク、バディもの、警察小説・・・一章のある部分を読みながら、いろんな切り取り方が出来ると思います。また、作品の主人公は形式上としてアル中の刑事が存在しますが、真の主人公は事件の舞台となったサンクトペテルブルクの街そのものです。そういう風に書いたつもりです。

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