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ジ・インターセプターズ:完結しました。

ジ・インターセプターズ 最終話:アンとの新たな生活 を書き終わりました。
これで完結です。
https://kakuyomu.jp/works/16816927862150614819/episodes/16818023211712850653

正直、続けようと思えば軌道空母アルテミスに帰還するまで書くこともできたのですが、僕のお師匠様である津原泰水先生が「作者が終わらせたいところが小説の終わり」と仰っておられたので、アンを養子に迎えるところで終わりにしました。
合計約11万文字、カクヨムコン9の規定も満たしています。

あとはどれだけ応援が集まるか、ですね。みなさま、よろしくお願いいたします。

ところで今回は書きながら「マクロスプラス」に大変にお世話になりました。
マクロスプラスの方がフロンティアやデルタよりも面白いと思うのは僕だけ?

8件のコメント

  • 完結おめでとうございます。お疲れ様でした。
    エイリアン的な存在との空戦という、複雑になりがちな設定でしたが、エクレアという主人公を軸にシンプルなストーリーラインで展開して、かなり読みやすくなっていたと思います。空戦はロマン。
    相談なのですが、私の鍛錬のため、本作品の長めの批評文を作ってしまっても良いでしょうか。ブラッディローズの時みたいに。
    また、もしやるならどの程度の辛さで批評した方が良いでしょうか。
    手前勝手な提案ですみません。
  • >私の鍛錬のため、本作品の長めの批評文を作ってしまっても良いでしょうか。

    ぜひお願いします。
    最初はバレンタインが主人公だったのですが、エクレアのキャラが異常に立ってしまったので途中から主人公が変わっちゃったんですよね。
    でも結果としては良かったかな?

    批評文は大歓迎です。よろしくお願いします。
  • >私の鍛錬のため、本作品の長めの批評文を作ってしまっても良いでしょうか。

    あ、中辛でお願いします。辛口だと僕が死にます😆
  • 中辛了解あります。
    通知の見方よく分からなくて気づくの遅れてしまいました。
    頑張って批評書きます! 少々お待ちください!
  • よろしくお願いします☺️
  • お久しぶりです。
    ようやく批評を書き終わりましたので、以前「魔法で人は殺せない」の感想をお送りした連絡先に、同じくお送りしました。
    長すぎてPDF化したので、読めないなどありましたらお知らせください。
    遅くなってしまいすみません。
  • 世鍔 黒葉様、
    読みました。確かにエクレアのキャラクターにも、イントルーダーにも厚みが足りないかもですね。折をみて加筆修正します。
    ところであのPDF、ここにだらーっと書くことはできませんか?
    あれは良い書評でした。
    ぜひここに来ている人にも読んで欲しいです。

    ※短縮版でも可です。
  • 返信遅くなりすみません。ちょっと立て込んでまして……。
    書評、喜んでいただけたようで何よりです。

    では僭越ながら、お送りした書評をここに貼らせていただきます。


    インターセプターズ感想・批評

    いいところ
     エイリアン的存在との戦争という、複雑な世界観や設定になりがちな舞台設定で、非常に分かりやすいストーリーラインで進行していくところです。敵性知的生命体との戦争でありがちな人類側の足を引っ張る勢力がなく、ストレスフリーであり、全体的に爽やかな雰囲気が展開されています。イントルーダーとの戦争を無理やり終わらせるのではなく、あくまでもエクレアたちの日常にクローズアップすることにより、作品を通して一貫した雰囲気が出ていると思います。戦うことしか知らなかったエクレアが隊員たちや人々、アンとの交流を経て変化していく姿も、素朴で日常的な情景から描かれており、読みやすくまとまっていると思います。

     戦闘描写についても、マッハ10を超える超音速機動を伴う、特殊な環境下でロマン溢れるものとなっています。あまりにも早いために機体が衝撃波を伴い、前方への攻撃が困難であり、後方への攻撃をしなければならない。そのうえ敵はレーダーに映らず、目視での戦闘を強制されるというギミックは、分かりやすくも、類を見ない新鮮な戦闘描写となっています。

     核攻撃は気持ちいいゾイ!

     惑星エリスという舞台設定も見事です。イントルーダーという攻撃者は公的には秘されているが、しかしエリスの住民たちはその存在を皆知っている。だからエリス航空防衛部隊は世間から孤立した部隊でありながら、エリスの住民たちからはヒーローとして見られている。このあたりの塩梅がとても面白いと思いました。



    気になったところ
     最も気になる点は、エクレアの人物像と、イントルーダーに関する情報がもう少し欲しい。ということです。

     エクレアについて、特にネオ・ジーランド事変以前のエクレアがどんな性格の人物だったのか、という情報がない。ネオ・ジーランド事変から何年経ち、その間にエクレアの性格がどのように変化していったのか、このあたりの情報は彼女を知るために重要だと思います。

     18話のエクレアがアンに云う「いいことアン」というセリフは、非常に美味しいセリフだと考えます。孤立しがちなエクレアにとって、他人に得意になって物事を教えるセリフというのは、極めて貴重です。このセリフが彼女が元来持っていた朗らかさなのか、母親の口癖なのか、それとも新たに発掘された彼女の性格的形質なのか、掘り下げない手はないと思います。

     また、エクレアとルビアとの付き合いがどの程度の長さなのか、というところも読者としては知りたいです。特にエクレアがアルバトロスを溶かしてしまったことで非番となりマリンベース7の街に繰り出すエクレアとルビアが親交を深めるシーン(五話)について。エクレアはかなり久しぶりに街に出たようですが、同じように機体を溶かしたことがあるのならば、同じようにルビアと街に繰り出す機会があったのではないでしょうか。そうではないのは、ルビア以前に別のパートナーがいたからではないでしょうか。そして、ルビアとアルバトロスでのパートナーになる以前は、エクレアの生活はもう少し違うものだったのではないでしょうか。この辺の掘り下げがあると面白いと思います。

     イントルーダーについて、これを掘り下げないのはもったいないと思います。イントルーダーがどうして攻めてくるのとか、あまり深入りしすぎると作品の雰囲気にかみ合わなくなってしまいますが、「正体不明の敵」なりにディティール描写がもう少し欲しいと思いました。イントルーダーのディティール描写が増えることにより、対するエクレアたちの実力も分かりやすくなりますし。

     例えば、イントルーダーが地表に到達してしまった際に、どのようにして破壊の限りを尽くすのか。核攻撃、バイオ攻撃、化学攻撃、とありますが、もう少し詳しい話が聞きたい。核攻撃ならばちょっと変わりますが核分裂後の炉心をクラスター爆弾みたくばらまくとか、バイオ攻撃ならば地球上の生命体ではない未知で致命的な病原菌を撒いて、しかしそれはすぐに分解されてしまうとか、化学攻撃ならば生物が持つ、人類の技術力では再現不可能な酵素による化学反応で大気を猛毒に変えるとか、いろいろあると思います。それらが人類の技術体系と異なっていると、不気味さが上がって印象に残ると思います。

     上記のようなイントルーダーの武装について、目視で確認できないでしょうか。エクレアは人との関わりを持ちにくい代わりに、全体を俯瞰しよく観察することに長けているようですので、それらの武装がどのようにマウントされているか描写できそうです。

     イントルーダーの装甲は人類の持つどのような装甲よりも固いのではないでしょうか。きわめて固く貫通力があり、着弾時に1200度で焼夷する劣化ウラン弾を何発も撃ち込まないと落とせない装甲は、かなりヤバイです。この辺りは人類との技術力の差をもっとアピールしてもいいと思います。

     また、レーダーに映らないという特徴ももっとアピールしていいと思います。有機物だから映らないという説明では味気ないので、レーダーを完全に吸収してしまうとか、カメレオンのように周囲の電磁波環境に溶け込んでしまうとか、人類には不可能な芸当をしてもいいと思います。

     イントルーダーは少しずつ進化していっているとのことですが、過去のイントルーダーの情報も欲しいです。例えば、昔はこんな強固な装甲は持っていなかったとか。あとは推力がジェットなのかも気になります。

     イントルーダーの意図について、完全に解き明かす必要はありませんが、ほのめかすくらいは欲しいです。このあたりは人類とは異なる知的生命体であるクレアやトピアと交えて描写されると、面白いのではないかと思います。とはいえ描くことで本作の雰囲気から外れてしまう可能性もありますので、無くてもいいところではあります。

     最後に、二人での操縦とはいえ、マッハ5以上の音速機動中に機体を後ろに向けて目視して戦うということの異常性ももっとアピールしていいと思います。これができるパイロットははっきり言って天才です。せっかくなのでもっともっとエクレアに無茶な機動をさせましょう。多分彼女ならできます。(無茶振り)


    まとめ
     本作は機動要撃機のパイロットたちの日常を一貫して爽やかに描写しており、ストレス要素が少なく読みやすくまとまった作品となっていると思います。

     対して、人物や敵に対するディティールの描写が不足していると感じました。あまり細部にこだわりすぎると読みにくくなってしまいますが、少なくともエクレアとアルバトロスについてはもっと作者の嗜好を盛り込んで語ってしまって良いと思います。
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