別にどうってことのないある休日の午後、ちょっと落ち着く、そう、クラシックでも流しながら原稿を書こうと思った私は、AmazonMusicをつけて、アレクサに話しかけた。
「アレクサ」
「ピン」私の呼びかけに、アレクサが反応した。
「えーっと、あのね、私ね」
「ピン」
あれ? アレクサ、切れちゃった。おかしいなと思いつつ、私は再び話しかけた。
「アレクサ、私、あのね、ちょっと・・・」
「ピン」
「アレクサ、私ね・・・」
「ピン」
「アレクサってば、話を聞いて」
「ピン」
ここまでの無駄なやり取りをして、やっと私は、アレクサって、簡潔に言わないと、話を聞いてくれないんだ!ということに気がついた。よおし。それならそれで、簡潔に話すわよ。
私は気を取り直して、話しかけた。
「アレクサ、休日の午後に」
「ピン!」
これもあかんのかい!ニュアンス、聞かないんかい!私は、諦めて、簡潔に頼んだ。
「アレクサ、ゆったりしたクラシックをかけて」
「それでは、眠りを誘うクラシックから、モーツァルトの・・・」
いや、眠くなったら、だめなのよ。私は溜息を吐いて、手動で曲を探しました。
あ、申し遅れましたが、数日中に、てか、明日には、新作の連載を始めたいと思います。前作の続編です。
どうぞ、よろしくお願いします。