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【 ラブコメ限定 】本気で数字を伸ばしたい 自主企画専用2

ゆう様

次回よりこちらにお願いします。

22件のコメント

  • おはようございます。
    新たにご用意いただきありがとうございます。

    ヒロインに関して。

    第1話では真理がヒロインだと読者の多くは思うでしょう。
    とは言え、少々がさつな感じで魅力ある存在として描かれていません。
    1話目後半になり出会う子の正体は、多少気になる状況にはなっていますが。

    仮に自分がこの話を書いたとしたら。
    オタは出しません。出すとしたら2話か3話目以降。
    誰にフォーカスを当てるか、とすれば「しおり」でしょう。
    「しおり」との出会いを1話目でしっかり描いた方が、タイトル及びサブタイトルを示すものとなるので。

    実際には真理、オタが半端に描かれるだけで、どのキャラにも入れ込めない状態です。
    これだと1話目離脱は納得としか言いようがないので。
    2話目でもヒロインの魅力を伝えきれていません。
    「しおり」という名も忘れてしまうほどに。
    6話で「しおり」と出てきた際に「誰?」となったわけで。
    そのくらい1話目の「しおり」=6話目の「しおり」が結び付きませんでした。

    かなり厳しい意見だとは思いますが、散漫な印象を抱いたのは事実です。
    なので、本来であれば1話目でヒロインとの衝撃的な出会いを描き、2話目以降でこの物語の世界観を示すのが良いと考えます。

    例、1話目。

    上州名物の空っ風が時折吹きつける、利根川の河川敷に居る。
    冷たい風に少しだけ背が丸まってくるが、肩に掛けた真っ黒なケースを下ろし、中から黄金色に輝くブツを取り出した。
    竹べらの付いたような黒い吹き口を、黄金色のブツにセットしストラップを肩に掛ける。
    まあ、これはマウスピースのことで、それを咥え、まずは音出しだ。
    抱え持つブツはアルトサックス。時々、この場所で練習しているわけで。

    音出しではメジャースケールから始める。
    Cメジャー、Dメジャー、と順にキーを変えてだ。
    体が馴染んだら唯一のレパートリーである「ホワイトクリスマス」を演奏することに。
    たぶん、まともに吹ける曲なんて、これくらいだと思う。

    しかし、今日はなんだか集中しきれない。
    空を見上げると雲間に白く淡い輝きを放つ満月が見えた。
    視線をゆっくりサックスに向けて動かす。その際に月明かりに照らされ踊る陰を見る。
    え、誰?

    指が止まりマウスピースから口を離し、踊る陰を見るも音が止まってなお、暫く動き続けていたようだ。
    しかし、少しすると気付いたのか、陰がこっちを見ているような。

    満月を背にした存在は、そっと近付いてくることで、その容貌を窺い知ることができた。
    月明かりに照らされ、ぼやっと青白く輪郭を示し、微笑んでいるかのような。
    きれいだ。
    そう思った。
    天使のようだとも。

    冒頭はこんな感じで。

    自分で書くとすれば、もっと簡略化してしまいますが、一応その辺は作者に合わせてアレンジしています。
    そして、このあと、ふたりの会話へと繋ぐ形でしょうか。

    原文では印象付けようと、多くの文章を紡いでいますが、たぶん読者の大半は読み飛ばすと思います。
    描写には要不要があり、必要以上に留まっていると、結果作者の意図とは裏腹に読み飛ばすわけで。
    つまり「話を進めろ」となるのです。

    外見や雰囲気、その時の感情も大切ですが、会話が無ければ話が進まないので、早めに移行した方が無難でしょう。
    また、比喩表現が多過ぎても邪魔になるだけです。

    結局は多くの表現より、ひとつの会話です。
    キャラの印象はそれで決まるので。
    外見をどれだけ精緻に描こうとも、読んでいるうちに忘れます。
    大切なのは動きなので。
    特にウェブ小説の読者は動きの無い物語は好みません。
    文学的、詩的表現は疎まれる原因ともなるので。
    作者同士だと褒め合いが始まり「この表現がすごい」「情景が目に浮かびます」なんて、おべっかの嵐になりますが。

    利根川の河川敷としていますが、もう少し場所の情報があると良いです。
    上州名物、空っ風と利根川。
    ふたつしか情報がありません。
    なので、もう少し踏み込んで、民家が疎ら、ゴルフ場が見える、グラウンドがある、遠くに赤城山か榛名山が見える、などあると良いです。

    不明瞭な描写なら無い方がよく、描きすぎるのであれば端折る。
    この加減を掴めば多過ぎず少な過ぎずを避けられますので。

    あと、音楽ネタなので、もう少し用語を出した方が良いです。
    読者は付いてこれずとも、専門知識を持った主人公だと、分かりやすくできますので。
    あまりにごちゃごちゃ専門用語を並べると、それはそれで避けられますが。
    これも要不要を考えて、となります。

    ちなみに楽器を演奏する際は、まず音出しをします。
    ロングトーンやスケール練習、オーバートーンなど。
    そう言った、細かい部分は過不足なく描くと、リアリティを持たせられますね。

    長くなりましたが、やはり第1話がネックです。
    読者を掴めないのと散漫なので、登場人物を絞り主人公とヒロインだけがベストでしょう。
    他はあとから追加すれば済むので。

    とは言え、これを書き直す=全部やり直し、になるので、その辺は作者にお任せします。
    私の場合は過去、20万文字を書き直した経験があります。
    あまりの面倒臭さに投げ出したくなりましたが、結果はある程度得られたので、悪くは無かったと。
    初めて書いたラブコメでした。
    フォロワー700人以上、評価も現時点で140超、PVは11万を超えています。
    当時としては満足のいく結果になったと思ったものです。

    以上、長くなりましたが、書き直す場合、例文はそのまま使ったりしないように。
    ご自身の言葉に置き換えて、仕上げて行ってください。
    次回は他の人物についても言及します。
    オタだけは合格です(^^)
  • おはようございます。

    例文を添えたご指摘、いつも感謝しております。
    自分自身それを見ることで、なるほどと納得できているので助かります。

    1話について、まずはヒロインとの出会いに絞って直してみます。
    例文はあくまで参考にして、必要な情報と不要な情報を考え書いてみます。

    省いた部分はとりあえずあと出しで、不自然にならないよう後ろにずらしておきます。

    6話からヒロインが常時登場するまではこれからも大きく書き直すでしょうが、お付き合いよろしくお願いします。

    私も初めてのラブコメですが、数字を見るとやはり足元にも及びませんね(汗

    現状1人だけでも合格頂き嬉しいです。本来は主人公とヒロインにそれを頂かないとなんですけどね(汗

    今日もありがとうございました。
  • こんばんは。
    今回はキャラについて。
    本来であれば改稿する前に、きちんと決めておく必要があったのですが。
    順番が前後してしまいました。

    まず、主人公。
    優秀な兄を持ち、しかも失ったことで、内にいろいろ抱え込んだ複雑な状況。
    で、よろしいですね?
    周囲の人が、主人公をどう扱いどう思っているのか。
    落胆激しく誰も弟に期待するものが居ない。邪険にして向き合うことも無い。
    で、よろしいですね?

    この場合は、常に兄と比較されて育ってきたことになります。
    性格がひねくれてしまい、前を向いて歩くことは困難でしょう。
    ひきこもるか、現実逃避に走り結果、素行不良児になると思いますが。
    親も含め周囲の大人に問題があると、子どもは自己肯定感を持つことができません。つまり前を向けません。そうなった場合には、他人との付き合いもできません。
    常に後ろに向いて全力疾走しかねず、追い詰めれば自傷行為や自殺も。

    大人の姿が描かれないので、客観的な視点が無く、設定と主人公の性格に乖離があると見えます。
    ずっと、しっくりこないキャラだなあと思っていたのですが。
    自己肯定感を持てないと、他者への関心も無くなります。己と言う存在を否定しかしなくなるので。
    そうなると周囲との間に壁を作り、他者が入り込む余地を与えません。

    なのに、真理やオタが居て、ヒロインに心を惹かれる。
    無理があると思いますよ。
    全部拒絶するので。
    好かれるはずが無い、気にされることも無い、放置される、嫌われているはずだ。
    これが自己肯定感の無い人の思考となるので。

    もちろん、こんな主人公でも小説の世界では、問題無く描けますが。
    ヒロインが陰になり日向になり支え変えてくれる。そんな話を作れますので。
    時間を掛けて心を開き、献身的に尽くし信頼を勝ち得るとか。

    そして気になるのは、大人が居ないことです。
    客観視点が存在しないことで、主人公の姿が見えにくいこともあります。
    心情描写も先へ進むと極端に少なく、ただ状況説明ばかりになっているので。

    現在、もうひとりアドバイスしていますが、そちらも同様、大人を描こうとしないので。
    主観だけの物語になるので、相当しっかり同世代の心情や、主人公の心情を描き出さないと、存在感が希薄なままとなります。

    何が言いたいのか、と言えば「主人公が見えない」に尽きます。
    ですので、見える設定を作る必要があります。
    例えば、親戚は落胆し邪険にするけど、母親だけは味方であるとか。大人の中でも支える存在が必須なのは言うまでもありません。
    (母親に関しては、のちのち出てきてますが。招待されての出来事として。その部分での主人公の気付きは良いのですが、如何せん、そこに至るまでの描写が無さ過ぎるので、唐突な印象を受けてしまいます)
    子ども同士で支え合っても、方向性を間違えるのがオチです。
    大人の意見は子どもの狭い視野で見るのと異なり、もっと俯瞰的に物事を見ることができます。それだけの経験があるのですから。伊達に長生きしていません。

    例えば親が邪険にしている、となっても教師が支えるなども、考えられる要素です。
    立ち直り前を向く切っ掛けはヒロインや友人であっても、支える存在はやはり大人なので。

    キャラが確立していないと、読者には共感も同意も無いので「面白くない」となってしまいます。
    読者が読んで「ああ、そうだよね」とか「わかるぅ」とか「そうだね。でも何某ってことも」など感想を持つわけですね。
    「ああ、そうだよね」「わかるぅ」は同意です。
    「そうだね。でも何某ってことも」は共感です。
    それが読まれる作品に共通する部分です。
    見えない存在には共感も同意も無いので。

    と言うことで主人公は特に念入りに設定する必要があります。
    不整合を生じる設定では誰も共感できません。
    とても大切なことであり、小説、特にラノベではキャラが立っていることが、最大の条件となるので。
    漫画でも映画でもドラマでも同じですね。
    ヒット作のキャラはとても個性豊かで、人を惹き付けてくれます。

    しっかりしたキャラの上にストーリーがあると言えます。
    ストーリーは面白そうなのに、キャラが死んでる、となると読み続ける人は居ません。
    少々雑なストーリーでもキャラが生き生きと描かれていると、読んでくれる人は増えて行きます。

    まず、主人公がどんな存在か、きちんと文章として書き出してみてください。
    存在が確定されると、取り得る行動と取れない行動が出てきます。
    内向的な少年が大胆な行動は取れません。外向的な少年が内にこもって、うじうじもありません。
    人に二面性はあれど、境界に跨る部分での二面性です。対極にあるものではないので。

    ちなみに対極の二面性の場合は、解離性同一性障害になります。
    この場合はふたり以上、複数の人格を持つので、周囲も気付き易いですが。

    この様なことも踏まえ、キャラ作りをすると良いでしょう。

    ひとつ。
    ヒロインである「ルゥナ」ですが、「ルゥナ」と言う名はどこから?
    ロシアの人名では見当たらないのですが。
    それとロシアでのフルネームに関する、ルールのようなものはご存知でしょうか?
    もうひとつは、ロシアでの名前には愛称が必ずある、と言うことも。

    片親がロシア人であれば、その辺も定まっていると思います。
    日本で生まれ育った、であればロシアの習慣に影響を受けない、と言ったことも考えられますが。
    多くの作者が名前に関して、ものすごく雑だなあ、と感じることが多いです。
    例えば「アナスタシア」という名前。
    愛称は「アーシャ」または「ナースチャ」などになりますね。

    フルネームの場合は「名前」「父姓」「苗字」となりますが。
    「パブロワ」となった場合は女性の苗字となります。そこは合ってるのですが。
    男性の場合は「パブロフ」です。

    「アナスタシア・ニコラエブナ・ロマノヴァ」
    最後のロシア皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ皇后の第4子のフルネームです。
    女性なので女性形となります。
    「アレクセイ・ニコラエヴィチ・ロマノフ」
    こちらは第1皇子となり、男性なので男性形に変化しています。
    このように「名」「父姓」「苗字」となるのが一般的なので。

    これを知らない人が圧倒的に多いなと感じますね。
    つまるところ、何も考えてない。
    考えが無いから、話にリアリティの欠片も存在しない、となるわけで。

    安易に外国人を使うと、見る人から見れば大恥かいてるのと同じなのですが。

    私の場合はスウェーデン語を少しかじっていることもあり、スウェーデンの文化も同時に学ぶようにしていました。
    そうでなければ小説に活かせないので。

    分からないこと、はっきりしないこと、などは徹底的に調べて疑問を解消する。
    その様な癖をつけると、話に説得力を得ますよ。
    ネットでもある程度調べられますが、最初に表示されるページだけに留まらず、深堀りすると良好な結果を得ることができます。
    アクセス数が多い=信憑性が高い、ではないので。

    もうひとつだけ。
    第10話。

     2人は手を振って去っていく。
     1人になってドキドキしながらしおりのメッセージカードを見る。

     ――――ロシア語だった――――

    せっかくなのでロシア語を示しましょう。
    例えば。

    「мой дорогой. Это подарок от меня по японскому обычаю.」

    なんてのもありかと。
    意味は「親愛なるあなたへ。これは、日本の習慣に則った私からのプレゼントです」となるようです。
    これを受け取った主人公はもちろん、意味不明なので複雑な心境を抱くと。

    ぜんぜん読み方分かりませんが。キリル文字は少々特殊ですね。
    スウェーデン語はとても分かりやすいですよ。英語に準ずる部分とドイツ語圏なので、少し混じった感じではありますが。
    英語ができれば楽に理解が及びます。英語と同じSVO型なので。

    以上、大変長くなりましたが、今回はこの辺で。
  • こんばんは。

    お忙しい中いつもありがとうございます。

    主人公の、兄との関連についてはおっしゃる通りです。
    優秀な兄で尊敬していて仲もよかった。
    比較というのは兄弟ではよくある、「お兄ちゃんは~なのに」くらいの深刻なものではなかったのです。
    15話の終わりに出てくる回想で、酒の席で酔った親戚や近所の大人たちが兄が亡くなったことへの悲壮感、弟の自分への期待の無さなどを言っているのを聞いてしまう描写があります。
    そこで直接言われていないものの、自分の存在に対して子供ながらに自信を失くし、その悲しさ、兄を亡くした悲しさ、孤独になった寂しさから母親のもとへ行きます。
    ところがそこで何度呼びかけても、母親は息子を失った悲しみから遺体にしがみつき泣き続けるだけで、主人公の呼びかけに反応しません。
    それが一番のトリガーとなって、誰も自分に興味がない、期待がないなど、親や周りの大人に対して接触を避けていくようになります。
    大人に恨みを持つというのではなく、自分という存在を見てもらえなくなるという恐怖からです。
    そしてしおりとの出会いで言われた言葉が、自分に深く刺さり、しおりを意識するようになっていく。
    長くなりましたが、以上が主人公の物語冒頭の心情、その背景となります。

    現状は後々に小出しに回想を入れることで描写していますが、やはり初期でいくらかそれらを出しておかないと読者には共感の持てない意味不明なキャラになってしまいますね……。

    また、ルゥナという名前ですが、ロシア語の「月」から取りました。カタカナだとウゥナのほうが近いかもしれません。
    苗字は男性女性で違うのは調べており、27話で登場するキャラはパブロフになっています。
    ただ、ミドルネームの場所に父姓が入るのは勉強不足でした。
    公式な場所ではきちんとしたフルネームが必要でしょうけど、自己紹介なら名前と苗字だけでも違和感はないでしょうか?(父姓を最初伏せたいと思っているためです)

    愛称は存じています。英語名なら調べるのも楽なんですけどね(汗
    ただ私の作品とは関係ないですが、外国人でも日本に住んでいて日本人から呼ばれるのであれば日本式の愛称(上の例のアナスタシアなら「アナちゃん」とか)のほうがリアリティはあるのでしょうか?

    ルゥナの場合人名ではなく、ロシア語の名詞から取ったので愛称以前の問題です。これはそのあと、どうにもならないようなことにはならないので、一般に使われている人名にしたほうがよさそうであれば変更します。

    カードのキリル文字のご提案ありがとうございます。
    キリル語、難解ですよね(汗
    まったく読めないので、ロシア語を調べようとしてだいぶ苦労してます。そしてそのロシア語も男性と女性、どちらが話すかによっても動詞の発音が変わるんですよね。
    でも分からないながらも苦労して会話の片隅にロシア語を入れると、確かにキャラが立ちました。
    大変だけども、そういう点では楽しめています。

    私はスウェーデン語は存じ上げませんが、他の言語に比べると英語は本当に楽ですよね。男女の区別もないし……。
    ただ北欧神話やノルマン人、ヴァイキングなど。色々話のネタは多いですよね。

    最後話が脱線してしまいましたが、主人公の特に大人に対する描写を序盤に少し入れる余地を考えます。

    今回もありがとうございました。
  • 暫定的ですが、いくつか主人公の心情を追加しました。

    最初にまとめて入れると当初のように話が重くなるかと思い、少しずつ振り分けました。

    入れた箇所の前後を以下に載せておきますね。



    1話
    「うん、ロシアにいたときにね――義足ってやつ。でも最近のはすごいんだよ。普通に歩けるし、見た目もほとんど目立たない。ただ、バレエはダメみたい。あはは」

     ずっと卑屈になっていた。大人たちに自分を見てもらえず卑屈になって、同級生たちとも馴染めず、俺は兄さんと言うハンデを負っていると思っていた。だけど彼女のそれはそんなものじゃない。

    「ごめん……」



    3話
     そんなことを考えたが、2人を見ると美味しそうに飲み食いして、楽しそうに歌っている。なんだかんだ、こいつらだけはいつも俺の周りにいたな。
     ――たまにはこういうのもいいかもな。それを見ていつの間にか俺も笑顔になっていた。



    5話
    「ち、外で待ってろ……」

     部屋を出る真理の横顔を見ると、目元に光るものが見える。
     まさかほんとに泣いてたのか。まぁ本人に聞いても認める訳ないだろうし、気にしないことにした。
     だいだい真理だって友達多いんだから、俺なんかじゃなく別のやつと行けばいいのに。でも真理とあおはるがいなかったら、俺は本当に孤独だったろうな。
     大人たちは兄さんばかり見てたけど、あいつらは俺を見てくれている。
     兄さんを亡くしてから引っ込み思案になったけど、どうして離れずにいてくれたのだろうか。まぁ、おかげで無理難題を言われることもあるが。
     そんなことを考えながら、服を着替え階段を降りた。

    「遅い! 男のくせにこんなに待たせて」



    以上です。もし、1話じゃなくとも序盤にまとめて描写したほうがよければ、話しの順序の入れ替えも考えながら直していきたいと思います。

    10話のカードもキリル文字書いておきました。
    これ入れると、すごく雰囲気出ました(^^)
  • こんばんは。

    第2話ですが。
    演奏のくだり。
    少々難ありと。

    コードを言われても主旋律は不明なので、サックスのような単音楽器では、演奏ができないですね。ギターのような和音楽器であればコード弾きできます。
    主旋律を口ずさんでもらえれば、それに合わせての演奏は可能ですが。
    但し、耳コピになるので、時間がかかるとは思います。
    私は耳コピだと苦労するので。
    あ、一応音楽の経験は豊富です。ドラム、ベース、ギター、フルート、DTMまで。
    なぜフルート? と聞かれることが多いです。デイヴ・ヴァレンティンと言うフルーティストの影響で始めた、と。ジャズフルート奏者、ヒューバート・ロウズに師事していた人です。
    自身初のラブコメの主人公はベース弾きでしたし。

    百万本のバラを選択した理由は?
    ロシアの侵攻に関して、百万本のバラの歌手が批判したので、それもあってのことかなとか。
    ラノベを読む読者の多くが、その曲を知っていれば、またニュースになったことを知っていれば、ああ、あの曲ねと。
    知らない人が見ると分からないので読み飛ばされてしまいます。
    頭の中に旋律が浮かんでこないので、共感も楽しさも無い、となるので。

    読み飛ばされると、肝心の主人公とヒロインの一幕が、一気に霞んでしまい印象に残らなくなります。
    読み進めても、今度は違和感が生じて結果読むのをやめてしまうと。
    可能であれば、選曲は多くの人がパッと頭に浮かぶものが良いです。

    名前の件。
    とりあえず意味があるのであれば、舞台が日本と言うことで、そのままで大丈夫でしょう。
    ロシアが舞台ならば、その名前で愛称無しは、ちょっとどうかとなりますが。

    >自己紹介なら名前と苗字だけでも違和感はないでしょうか?

    特に問題ありません。
    かしこまった場所での自己紹介などでは、フルネームになりますが。
    学校程度であれば名前と苗字だけです。

    もうひとつ。
    満月に関して。
    12月下旬だと2020年に満月でした。
    12月上旬。今年の場合は8日が満月ですので。
    月齢でチェックすると、いつ満月になり、いつ新月なのか分かります。
    この辺も知る人は知っているので、できれば合わせた方が無難でしょう。

    心情描写に関して。

    各話、過不足なく入っていれば問題ありません。
    先々、ほぼ無くなっている部分もあるので、それだと主人公の心境の変化も読み取れないので。
    細かく入れ込むのはありです。
    無いのはアウトですから。
    後日、全体を通して読み直してみますが大丈夫でしょう。

    キリル文字が入ると、それとなく雰囲気が出ますね。
    良いと思います。
  • 続きです。

    第2話で気になる点をいくつか。

    「毎度見る夢のせいなのか寝汗のせいなのか、枕は少し湿っている」

    枕が湿っている、だと涎を想起するので「パジャマが湿っぽい」などが良いかと。

    真理のセリフですが、何度読んでも可愛げが無いので、もう少し可愛げのある行動とセリフをと思いますが。
    なぜ可愛らしさが無く、鬱陶しさだけの存在なのか。
    意図しているのであろうとは思いますが。
    例えば以下のセリフ。

    「おいちょっと、無視すんなし!」

    おい。なんて言葉遣いが良いのかどうか。
    私ならば「あ、こら。無視すんなし」としますが。
    それと、このセリフのあと、主人公が吐き捨てる言葉に対するアクションが無いので、真理の表情が不明なままです。
    例えば、怒るのか、呆れるのか、それとも悲し気になるのか。感情表現が希薄すぎるので、真理の存在がただの飾りになっている印象を受けます。

    以下のセリフ。

    「ため息なんかついてさぁ。何がくるのかなぁ? 写真って何かなぁ?」

    せっかく上州が舞台なので。

    「ため息吐いて、何が来るのかなあ。写真てなんなん?」
     なんか目が弓なりで、いやらしい感じの笑みを浮かべてる。
     これはたぶん悪魔のささやきだ。

    少しだけ方言も交えると親しみも出ると思います。
    なんなん。これは使用頻度の高い方言でしょう。「何なの?」という意味ですね。
    上のセリフのあとに、少し表情を入れ込むと、真理の存在感も少しは増すのかなと。

    第3話。

    「行ってきます。心で呟く程度で声には出さない。~俺は学校に向け自転車を漕ぎだした」までですが、少々文章に違和感を感じるので。
    ちなみに「焦燥感」は焦り落ち着けない気持ちです。使うなら下に示した「憔悴」ですね。
    それと「仏壇に向かって」ではなく「遺影に向かって」でしょう。
    「気分を払う」ではなく「振り払う」でしょう。
    「にやける」は他人が見て取れる表情です。自分で意識することは通常ないので。

    以下、サンプル。

     行ってきます。
     声には出さない。兄さんの遺影に向かって心の中で呟く。
     父親は憔悴していたが、俺と母親を残し海外に単身赴任。母親は兄を失い生きる目的すら失ったようだ。愛情の多くを注いでたんだろう。未だに立ち直る気配すら無い。ずっと過去を引きずったまま。そのせいで俺が割を食う羽目に。

     兄が居なくなって以降、母親は俺を避けるようになった。まだ幼かったのに。親が必要な時に、そう思うと自分の存在価値は何なのかと。母親にとって不要な存在だったのかと。あくまで兄が居ての付録。正直、俺は母親が嫌いだ。父親も逃げた。くそったれな存在が嫌いだ。自分の期待に応える存在だけが必要なのであって、期待に応えない存在は不要。それが両親と認識した。
     今は会話すら無い。部屋に籠もって顔を合わせることすら無いのだから。
     いい加減にして欲しい。すでに亡くなった人に、いつまで振り回されているのか。これじゃあ、兄さんも浮かばれないだろ。

     そんな最低の母親だが最低限、靴箱の上に五百円玉は置いている。昼飯代だ。
     玄関先で硬貨を握り締めポケットに押し込む。そのまま外に出て自転車に跨ると、嫌な気分を振り払うために、スマホに収めた写真を見る。少し、ほんの少しだけ和みを得るも。

    「居ないよな?」

     真理がどこかで見ていないか警戒するが、杞憂に終わったようだ。
     周囲を確認し自転車を漕ぎだし学校へと向かった。

    と言った感じでしょうか。

    以下。

    「面倒な状況に、移動中2人を巻こうと考えるが」

    「巻く」ではなく「撒く」です。
    撒くには散らす、という意味があるので。

    以上。次回は少し進めて4話から5話辺りを予定しています。
  • こんばんは。

    お世話になっております。いつもありがとうございます。

    お恥ずかしいことに、私自身は音楽に精通していないのです。ただ、聴くのは好きなのでサックスもそうですが、元々ジャズが好きで、それをテーマに物語を作れないかと思い書きました。
    もちろん、知識に乏しいので色々調べながら(ロシア関係もそうですが)作りましたが、やはりところどころでそいういうところが露見してしまいますよね。
    ゆう様がそちらに詳しくて、本当に貴重なアドバイスを頂け助かります。
    コードのほうは明日にでも訂正加えますね。

    百万本のバラは、元々がロシアだったかウクライナの曲で、日本でもメジャーになった曲(若い人は存じ上げないでしょうが)と言うことで選びました。
    歌手のそのニュースは知りませんでした。
    特にこの曲だといけないと言う訳ではないので、ロシアと日本にゆかりのある曲でもっと認知度のある曲がないか探してみます。

    名前の件、ありがとうございます。このままいこうと思います。

    満月ですが、確かに周期の問題がありますよね。場面での主人公の心情を補足する材料にと考えてのことでしたが。2020年の12月下旬で満月なら、そのあとの月の表現は2021年に合わせようと思います。
    最初の出会いのときだけでも満月にしておきたいので。

    キリル文字は読めないからいいかなと思っていたところ、ご提案頂き入れてみると本当に雰囲気が出るんですよね。まさに目から鱗でした。

    おかげさまで、ご指導頂き始めてから、1話から2話にかけてPVが50%を上回ることができました。
    こんな数字でと笑われるかもしれませんが、やはり着実によくなっているのだと思うことができます。

    長い物語でないので、全体的な手直しを加えたときに終わりがおかしくならないようにと考えて、新話公開を止めていますが、公開部分で大きな問題がないようでしたら新話公開を再開しようと思います。
  • 2話3話について詳細なご指摘ありがとうございます。

    返信を書いていて、投稿後に気付きました。遅れてすみません。

    頂きました表現、例文を元に明日にでも再考しますね。
    他作品で方言での会話がいいなと思ったりしたのですが、自分の作品でそれを使ってなかったのはもったいないと今さら気づきました。

    1つだけ相談がありまして、親への感情ですが、現状私の表現だと「嫌いではない」となっています。母親を避けるようになった原因は過去の一点であって継続性はないから嫌いまでは行かなくていいかな、どちらかと言うと同じような思いをしたくないから避けるといった感じです。
    そこだけ一旦「嫌いではない」のままいかせてもらって、あとの繋がりに無理が出てくるようなら「嫌い」としたいと思います。
    もちろん、ここは絶対譲れないと言う訳ではないのでおかしいと思えばあとでも変更しますね。
  • こんにちは。

    2話、演奏曲を「翼をください」に変更しました。
    日本の楽曲なのでロシアは関係ないのですが、しおりの心情と物語のタイトルに合わせて。日本人にも広く知られていますし、印象に残りやすく、話の内容にもマッチするかと思います。描写については細かい修正もするとは思いますがいかがでしょうか?
    他にも「Back in the U.S.S.R」「Dancing queen」「Livi'n la vida Loca」など考えましたが、最初のはロシアにゆかりがあっても物語として印象に残るか疑問があり、残りはダンス楽曲としてはいいですが、ロシアとも作品とも合致しませんでした。

    他、ご指摘の細かい修正をしました。

    3話の心情描写は頂きました例文を元に、少し深く描写を加えました。今のところ「嫌いではない」としていますが、4話以降の描写で不自然に感じましたら修正しようと思います。

    真理の言葉使い、確かに読者から見るととげとげしすぎますね。いわゆる「ツンデレ」で設定しましたが、男勝りすぎる言葉は敬遠されかねますね。角を丸くして、上州弁を使いもっと特徴を持たせたいと思います。
  • こんばんは。

    月齢ですが、2020年12月だと30日あたりが満月だったので、1話の出会いの年は、2021年の12月にしました。19日の日曜が満月なので、そのあとのクリスマス関連の話も日にちの矛盾が生じないので。
    それに合わせて翌年の満月の描写、他の行事に関しても2022年を元に直していきますね。
  • こんばんは。
    改稿作業お疲れ様です。

    まず「嫌い」の件。

    「嫌いではない」とすると少々違和感を生じます。
    息子を避ける母親に対して、幼い子が思うこと。
    人を避けるような性格に至る、少々人間不信に陥るとなれば、その際に自分を支えてくれない親をどう思うか。
    人格の歪みから親を嫌う可能性は高いです。
    それでも、心の奥底では母親の愛情を求めるものですが。
    その辺はお任せしますが、やっぱりおかしい、となれば指摘することになるかと。

    真理に関して。
    ツンデレでも良いのですが、言葉遣いは決して男勝りでは無いので、上手く愛らしさを表現してみてください。

    第2話に関して。

    演奏曲とそれにまつわるエピソードですが、良いと思います。
    タイトルや主人公とも上手く繋がり、またヒロインの印象も良くなっているので。

    月齢の件、辻褄が合えば問題無いでしょう。
    今日は満月が綺麗です。

    第3話。

    以下。
    「そこでやっと少しだけ和を得る」
    「和み(なごみ)」です。

    第4話に関して。

    読点の位置が微妙だったり、打った方が良い場所に無かったりします。

    以下。

    「かばんを無造作に部屋に置いて例のサックスケースを引っ張り出す」
    ~置いて、例の~とした方が良いでしょう。
    「カラオケでの俺はまるで正常性バイアスを欠いていたようだ」
    ~俺は正常~とした方が良いでしょう。「まるで」は不要かと。
    「あんな提案をしてしまった自分への後悔の念に押しつぶされそうになる」
    ~後悔の念に、押しつぶされ~とした方が良いでしょう。
    「それが魅力的なのか周囲にいた他校の女子生徒たちの視線をひたすら集めている」
    ~魅力的なのか、周囲に~~視線を、ひたすら~とした方が良いでしょう。

    「キョロキョロ辺りを警戒しだすあおはるを目の当たりにしたその場の女子生徒たち」
    上の文章は少し。

    例。
     大声を出していながら、警戒するかのように辺りを見回すあおはるだ。駅周辺に居た女子生徒たちは、なんとも言えない表情をしてる。
     こいつを羨望の眼差しで見ていたはずだが、一気に汚物を見るが如くだな。

    「その視線に耐えられない俺は駅の隅にあおはるを引き寄せ」
    ~俺は、駅の~とした方が良いでしょう。

    「他人に俺があおはると同じ目で見られるかもしれないという羞恥心から」
    少し文章を変えましょう。
    「他の人からあおはると同じ人種に見られる、そんな羞恥心を抱き」

    一文の長さと読点を打つ位置ですが。
    朗読すると分かりやすいです。息が苦しくなるようだと、文章が長すぎると判断できるので。
    通しで読んでみると、ですね。

    以下は衍字です。

    「先ににあおはるが到着していた」
    「に」×2。

    以下はダッシュや三点リーダーの使い方。

    「――――いいからこっち来てろ」
    長いです。4回連続の多用が見られますが、2回で充分なケースや不要なケースも見受けられます。

    「遅いぞマリー! 某は悪魔と……」
    「うるさい、女子は準備に時間がかかるんだってば!」
    上のケースの場合は、三点リーダーよりダッシュの方が良いでしょう。
    理由は続く発言者が会話を遮っているからですね。
    「遅いぞ、マリー。某は悪魔と――」
    「うるさい~」
    うるさい、ではなく「うっさい」でも良いかも。

    「うつけ者め、こんなところで本気を見せるはずなかろうが。まだ魔界の扉は……」
    「はいはい」
    上も同様、遮る感じの時にダッシュを使います。
    「~まだ魔界の扉は――」
    「はいはい」

    三点リーダーは基本、沈黙、思考、余韻を示すものなので。
    ダッシュは余談、注釈、間などを表します。
    間、なので寸刻の間を表現する際に使えます。
    各々用途があるので、意識して使い分けしましょう。

    下のケースでは不要です。
    「――――余計なお世話だ」
    むしろ。
    「余計なお世話だ!」
    「卿。お主、バカだな」
    とした方が、上下にある文章との繋がりが良いです。

    以前も指摘していますが、ダッシュや三点リーダーの多用。
    その手の記号に頼らない文章を紡いだ方が、表現力が増すことになります。
    頼れば楽なので表現をせずに済むわけで。
    それだと文章の上達は見込めません。

    ダッシュ及び三点リーダーは各話通して見直してみてください。

    以下は情景描写について。

    原文。
     あれやこれや考えながら駅に着くと、先にあおはるが到着していた。

    駅に着いた、であって周囲の様子や誰が居て、どのような雰囲気か不明です。
    ここまでに何度も描写がなされていれば、省くこともできますが、初めて描かれる場所はもう少し具体的なものがあると良いです。

    例。
     考えながら歩いていたら、駅に着いたようだ。人影も疎らな田舎の駅って感じだな。少し薄暗い感じの照明がまた、寂れた感を出してる。

    もしくは。

     考えながら歩いていたら、駅に着いたようで、すでにあおはるが居た。
     駅舎の改札に吸い込まれる人々。券売機の前に屯する女子高生たち。

    などのように。
    券売機の部分は改札前でも良いですし、臨機応変に場所を示せばよいです。
    駅舎の改札に吸い込まれる、は、列車が到着していれば出入りとなり、列車の到着が無ければ、吸い込まれるだけと。
    具体的な駅を想定しているならば、それを描写すれば楽ですね。

    これらがあると具体的にイメージしやすいです。
    作者はイメージを持っていても、初めて接する読者は真っ白な状態です。
    シーンごとに場所が変わった際には、一定程度の情景を描写すると、読者と作者のイメージが一致し易くなるので。
    駅、とだけあっても、例えば新前橋駅と岩本駅(無人駅)では周囲含め雰囲気が異なるわけで。

    具体的に地名を出して、駅名も出ていれば描写自体は減らせます。
    例えば渋谷、原宿、新宿、池袋、上野、秋葉原、東京などは、全国的に知名度が高いので、地名だけで凡その人が思い浮かべられるでしょう。

    原文。
     その視線に耐えられない俺は駅の隅にあおはるを引き寄せ

    駅の隅とは。
    ホーム、駅舎のどこ?

    例。
     視線に耐えられなくなった俺は、改札前からあおはるを引っ張り、駅舎から距離を取った。

    長くなりましたが、今回はこの辺で。
    ちなみに、親戚が群馬県民です。
    幼い頃に預けられていたこともあり、今もいくつか方言と意識せず使ってるものが。
    「かたす」「くっちゃべる」「世話ねえ」「ひっぺがす」「うでる」「くんない」など。
    「そのポスター、ひっぺがしといて」
    「うどんうでる?」
    「お茶くんない?」
    などですね。
    小説内でも「ひっぺがす」「世話ねえ」はよく使っています。

    以上、次は5話辺りを。
  • おはようございます。

    4話についてありがとうございます。

    何度も見直しているものの、句読点や誤字などお恥ずかしいことにまだまだ見落としてますね。

    場所についての描写、新規に登場するものは4話に限らず出来るだけ、読者がイメージを持ちやすいように加えていきます。

    三点リーダーてダッシュについて。当初からかなり削除したのですが、まだまだなんとなくくらいでしか考えてなかったので、特に使い分けや、4個繋がっているところを中心に見直します。

    駅については具体的な場所がありますが、都会と違い認知度が低いでしょうから描写をしっかりやっていきますね。

    ゆう様も群馬に居たことがあると言うことで、上記の言葉の意味も私は全て分かるので、勝手ながら親近感が湧いてしまいました。
    私自信は学生時代の数年間以外は、ずっと群馬に住んでいます。
    方言と知らずに使って相手に通じなかった経験も懐かしく感じます。
  • おはようございます。

    4話までにご指摘を頂いた箇所を、訂正しました。
    また、それ以降も公開部分につきましては、句読点、三点リーダー及びダッシュ、真理の台詞、新たに登場する場所の描写、一通り直しました。

    以上、簡単ではありますが、現状報告とさせて頂きます。
  • おはようございます。
    改稿作業お疲れさまでした。

    第5話で三人称が使用されていていますが。
    少々違和感を生じるので、一人称で統一した方が良いと思います。
    冒頭、一人称で主人公の語り。
    すぐ三人称となって真理と主人公の母。そしてまた一人称。
    これはあまり良い手段ではありません。
    1話ごとの一人称、三人称の切り替えはありですが、同じ話の中で切り替えると読者が迷子になるので。
    これは、事前に説明していない私の落ち度ですが。

    ちなみに第5話を私が書くとすれば、一人称視点のまま、真理からの口伝てといった形を取ります。

    以下、例文。
    真理と母親のやり取りを無くして、代わりに真理と翼を描きます。

     大晦日の晩にも河川敷に行った。
     毎日のように会えないか期待して。けれど、今日もまた空振りだ。
     二時間ほど身の入らない練習を続けていた。体も冷え切ることから引き返したが。
     もう会えないのか……。

    「起きろぉ。もう昼だぞぉ」

     まどろみの中、急に寒さを感じたと思ったら、布団を剥がれているようだ。
     視界に入ったのは……真理、かよ。なんでここに居るんだ?
     まあいい。

    「こら。起きるんだよ」

     奪い返した布団を頭から被るようにした途端、またしても布団を剥がれて寒いっての。
     じゃない。

    「なんで居る?」

     そこに居て当たり前の存在じゃない。この事態に一気に覚醒したけど、視界に真理を収めると、しっかり俺を見下ろしてる。

    「今日が何の日か分かってる?」

     今日は、そうだな、学校は休みで。

    「学校は休み。だからおやすみなさい」
    「ち、違うでしょ! 今日のあいさつは『あけましておめでとう』でしょ!」

     ああ、そうか。元旦だ。
     いや、そうじゃなくて。

    「なんで居るんだよ」
    「おばさんにあいさつして、上げてもらった」

     上から見下ろしながら、呆れ気味な表情を浮かべてる。
     どういうことだ。

    「勝手に上がり込んで、幽霊でも見たのか?」
    「違うって。幽霊じゃないし。おばさん、寂しそうだったし」

     普段ろくに顔も合わせないのに、真理にはあいさつして家にまで上げるってか。
     なんだそれ。
     いつまでも寝姿を披露する気は無いし、已む無く体を起こし、気になることを訊ねてみることに。

    「話しをしたのか?」
    「したよ。少しだけど」

     曰く、寂しそうだったとか、俺のことを気にしているとか、わけの分からないことを言ってる。
     俺のことをよろしく、とも言っていたとか。

    「手の掛かるアホ息子だし、だからあたしが面倒見てあげないとね」
    「何を偉そうに」
    「おばさんにも頼まれたし」

     最近の俺の様子を話すと、それまで少し険しい感じの表情が、穏やかになり安堵した感じだったと。
     まさかな。気にしてたってのか? 他人とは会話するのに、あの時の俺の叫びは無視された。いや、もういい。過去のことだ。

    「で、なんの用だ? 正月早々」
    「この格好見て分かんないの? バカなの?」

     腹立つ。
     改めて真理の格好を見ると、分かってはいたが。

    「馬子にも――」
    「違うし。初詣」

     晴れ着姿の真理が居て初詣に誘われてるわけか。いつもと雰囲気が違うのはあれか、化粧もしてるのか。まさに馬子にもって奴だけど、こいつを見て少しは可愛らしいとか、あり得ない感想を抱くとは。まだ寝惚けてるかもしれない。

    ここまで。
    以降は原文に続く。

    こうすると視点を移動せず母親の心境も描けます。
    口伝てなので、本心までは計り知ることはできません。ゆえに翼の思っていた母親像と、真理が伝える母親像に乖離があっても、無理が来ないわけです。
    視点移動を安易にやる人は多いですが、そうではない一貫して固定した視点で描くと、描写に工夫が必要になり、その分考えるので文章力が上がります。
    私が一人称視点を使う際は、絶対に視点の移動をしません。
    読者は迷うことなく物語に没頭し易いので。

    第18話で「お弁当」の話が出てきますが、急に出てきた感が強いので、第2話で主人公が出掛けるシーン。
    牛乳を流し込んで、の部分に五百円硬貨を持って出る前に、テーブルの上にある弁当を視界に入れつつ、無視したとすると良いかと。
    のちのち生きることになる事象は、先に示しておくと読者の共感も得やすいです。
    18話まで読んでいなかったことで、そこを織り込めずでした。

    現在公開されているものを、一度すべて読み込んでみますので。
    その上で整理しアドバイスするようにしますので、暫しお時間をいただきます。

    以上、今回はここまでとします。
  • 今回も具体例をありがとうございます。

    母の心情を表す上で、真理との会話を入れたのですが、翼のいない場所なので三人称で書きました。が、書いていても前後が一人称なので少し違和感がありました。なるほど、真理づてに聞いたという手法ですね。
    思いつきませんでした。ありがとうございます。
    これはただ、私の知識不足なだけですので(汗)
    午後から手直ししますね。

    また、他の三人称を用いてる場面として、以外があります。

    11話
    1話通して翼の夢(回想)なので、私自身はこのままいけるかなと。

    24話
    こちらもほぼほぼ、真理としおりだけのシーンなので、大丈夫かなと思います。

    25話
    冒頭のみ、青木家の描写があります。
    こちらはうまい具合に考える余地があると思います。

    30話
    メインは翼のいない場面なのですが、ちょっとすぐにはアイデアが浮かばないです(汗)

    あと、19話での演奏描写で、翼以外の感情表現で、三人称を使っている箇所があります。
    ここは精査したいと思います。

    お弁当のくだり。2話で描写を入れますね。
    現在14話でもお弁当の描写があるので、2話は弁当箱だと認識できないくらいの、軽い描写にしておきます。

    現在30話を越えてしまっています。本当にお手空きのときで結構ですので、よろしくお願いします。
  • おはようございます。

    2話の弁当箱の描写、5話の三人称の訂正、ともに終わりました。
    19話もどうにか一人称に直しました。

    また、未公開部分でもいくつか三人称がありましたが、直せる箇所は直して行きます。
    最新話まで、句読点、三点リーダー、キャラの台詞、場所の描写は一通り修正しました。

    以上、現状報告です。
  • こんにちは。

    訂正があります。
    11話は夢での過去の回想で、3人称ではありませんでした(汗)

    また、13話でしおりの視点での3人称描写がありました。
    こちらも話の前後が1人称なので、直すべきと思うのですが、しおりの感情などを、愛らしく表現したつもりの場面でもあるので、どのようにすべきか悩んでいます。

    とりあえず、上記11話と13話の3人称報告の訂正をさせて頂きますね。
  • こんばんは。
    まだ途中までしか読んでいませんが、気になったことを忘れないうちに。

    ピアニカ、と出てきますが。
    この「ピアニカ」はヤマハの商品名です。
    楽器名は鍵盤ハーモニカと言うので。
    他にはメロディアンと言う商品名のものも。

    コンクールについて参考までに。
    日本で開催されるサックスを対象としたコンクールは以下。

    日本管打楽器コンクール。
    主催は日本音楽教育文化振興会。
    国内最高峰とも言われています。

    ジュニアサクソフォーンコンクール。
    アンサンブルコンクール。
    主催は日本サクソフォーン協会。

    Kサクソフォーンコンクール。
    主催は一般社団法人、K国際コンクール。

    日本での代表的なものは上に示した4つとなります。
    いずれも推薦枠は無いです。
    そしてコンクールに出るには金が掛かります。
    安くて予選で3,000円くらいから、本選で15,000円くらいまで。

    海外のコンクール。
    代表的かつ世界的なコンクールに「アドルフ・サックス国際コンクール」があります。
    過去、日本人が1位と2位を独占して話題にもなりました。

    音楽留学の場合はいくつかあって。
    マスタークラスや講習会。これは短期で1週間から2週間以内程度。滞在中に相応の費用が掛かります。
    専門学校。学士号は取れません。学費が高いですが専門技術に特化して学べます。
    大学。アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリアなど多数。
    国立の場合は学費が極めて安価なのが特徴ですが、その分、競争の激しさは言うに及びません。
    日本のコンクールで優勝した経験があっても、それらは一切考慮されません。

    フランスはパリ国立高等音楽院。「のだめ」の留学先モデル。
    オーストリアはウィーン国立音楽大学。世界的に有名な大学ですね。
    ドイツはハンスアイスラーベルリン音楽大学。世界的に著名な講師が多く在籍しています。

    ひとつ。
    日本の大学を受験する際は大学の偏差値や、学びたいものを考えての選択をすると思います。
    これは音大も同じで入れるところに入り、専攻する楽器で決めているのでしょう。
    海外留学の場合は「誰に師事したいのか」が大切なポイントになります。
    先生を選び、その先生の下で指導を受けるわけなので。
    日本とは少々異なる環境でもあるので、海外留学をネタにする際は下調べをしておくと良いです。

    先日、コメントにフルーティストのデイヴ・ヴァレンティンに関して触れましたが、彼が師事したのがヒューバート・ロウズと書きました。
    海外のアーティストは誰に師事したのか明確になっています。
    先生によってスタイルが決まり、得られる技術も個性も引き継ぐからです。
    なので、ふたりは似たような演奏スタイルを持っていますね。
    当然、まるっきり同じ、では通用しないのでオリジナルの奏法やスタイルを、活動を続けながら身に着けて行きます。

    このようなことを念頭に置いて書くと、話に奥行きとリアリティが生まれます。
    音楽に詳しい人なら「お、ちゃんとしてるな」となりますし、詳しくなくても「リアルだなあ」なんて感想を持ってもらえますので。

    なぜリアリティに拘るのか。
    ランキング上位の作者との差別化です。
    ラブコメやファンタジーに関しては、ランキング上位の作品の多くに、リアリティはありません。
    全部ひっくるめて妄想劇となっています。
    それでも読まれて評価を得るのは、読ませる力のある作品であり、読者のニーズを満たすからですね。

    翻って、なかなか読まれない作者が、同じ土俵で書いていたとしたら。
    永久に読まれることはありません。
    ゆえに単なる妄想劇ではない、リアルなバックボーンを持つ作品を目指すのです。
    手間暇かけて調べて背景に組み込むことで、それら妄想劇とは差別化を図るわけで。
    私はこれまで、そうして少ないとはいえ読者を獲得してきました。
    1話を書き上げる時間の大半は調べ物に費やされています。
    1話書くために調べる時間は1時間だったり、2時間だったり。
    得たい解が得られない時は、3時間でも4時間でも。

    ですので、読者ニーズを掴み切れない作者には、ぜひ背景のある骨太な作品を目指して欲しいと思います。
    僅かずつでも読者は増えて行きますよ。
    私がここに至るまで4年掛かってますから。

    4年も続けると文章なんて自然に上達します。
    過去の自分が恥ずかしい、と思えるくらいに。
    あとは、あらゆるものに対してアンテナを張り巡らせておきましょう。
    情報や知識は武器になりますし、引き出しの容量が増えれば、その分だけ書ける話の幅も広がるので。

    以上、まだ全話読んでいないので、読み終え次第アドバイス等をします。

    追記。
    第14話で全国規模のコンクールとありますが、全国規模となると参加者は1,000や2,000で収まりません。
    通常は地区予選(都道府県予選)等があり、本選へと進むものなので。
    そこで最終審査を通過した人だけがステージに立てます。
    エントリーしたらステージに上がれるわけでは無いので。

    事前審査として音源(CDなどに録音したもの)を主催者に送付し、合格すると予選出場権を得るのが一般的です。
    音楽の場合はひとりあたりの持ち時間も決められています。
    凡そ自由曲で8分以内でしょう。

    また全国規模の課題曲は高難易度のものが多いです。小学生は除く。
    カノンは練習曲なので高校生の課題曲には選ばれません。
    毎日新聞主催の全日本学生音楽コンクールの高校生部門課題曲はフルートですが予選で「J.Andersen:24 Studies Op.21からNo.13」と「J.Castérède:12 EtudesからNo.1」でした。

    市町村レベルにした方が良いです。
    ましてや翌月末くらいの期間でエントリーできるのは地域レベルに限定されるので。
    県レベルの主催でも予選は必須ですから。
    規模を大きくしようとせず、コンパクトに纏めても感動させることはできますよ。
    音楽に限らずコンテストやコンクールには、とんでもない数が集まるものなので。

    以上、さすがに無理のある設定なので、市町村レベルに落としましょう。
  • こんばんは。

    ご指摘ありがとうございます。

    私事で恐縮ですが、現在コロナを罹患してしまい療養しております。

    体調が回復次第、大会の件など精査したいと思います。

    せっかくご指摘頂きましたのに、すぐに修正にとりかかれず申し訳ありません。

    また、こちらもスクロールの手間が増えてきましたので、新たに近況ノートを用意させて頂きますね。
  • こんにちは。
    事情承りました。
    謝る必要はありませんので。

    まずはしっかり療養し回復されることを願っています。
    くれぐれも無理はなさらず、ご自愛くださいませ。
  • こんにちは。

    お気遣いありがとうございます。
    おかげさまで、回復してきました。

    とりあえず10話までの、「ピアニカ」の呼称を「鍵盤ハーモニカ」に直しました。商標の関係があるので仕方ないですが、読むと長いですね。全部そのまま呼称を直すのではなく、状況に応じて「それ」とかの指示語で表記したほうが文がすっきり収まるところもあると思うので、後々見直してみます。

    コンクールの件、ご指摘ありがとうございます。
    確かに最初の「アンサンブルコンクール」は登録からの期間も長くないので規模を縮小します。
    市町村でもいいのですが、群馬県は県内の方位で「北毛、中毛、西毛、東毛」とエリア分けされています。舞台の群馬県東部は特に「東毛」と呼ばれ、エリア内の市町村での様々な大会などが盛んです。
    また、隣の栃木県の南西部と合わせ「両毛」と呼ばれ、こちらも交流や大会などが活発にあります。
    市町村でなく、県内のそういったエリアでのコンクールにするとおかしいでしょうか? 
    特にそれでないと物語に支障がでる訳でないのですが、アンサンブルコンクールという大会名にそう言った「地区名」を入れることで現実味のある色を出せるかと思ったもので。
    ただ、それでも無理があるようでしたら市町村の大会とし、地区の冠名は入れずにおきます。

    留学の件ですが、翼が師事した天川達男の元同僚、または弟子と言う形でフランスの国立音大に教授がいるとします。それを天川から伝え聞き、翼も丈志もその元で学ぶため、仏留学を目指した。
    そして冬の全国大会で優勝すると音大受験に必要な推薦状を貰える(もちろんそのあとTOEFLや実技など試験がある)。5月のアンサンブルコンクールは全国大会への1次審査を兼ねている。と、言う具合はいかがでしょうか? 
    そうすれば冬に全国大会があったとしても、それが留学への足掛かりになるとしても矛盾は生じないと思います。あとはその設定が現実的であるかないか、だと思うので。
    大会名もスポンサーもあることでしょうから、現実の名をそのまま使えないと思いますので。

    以上、訂正するにあたり確認しておきたかったので、大変お手数ですが、ご回答よろしくお願い致します。

    また、次の近況ノート用意してありますので、そちらをお使いください。

    よろしくお願いします。
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