• SF
  • 現代ドラマ

短編『祈り』について

古来、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われてきましたが、お彼岸をはさんだ寒の戻り、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

私は、花粉症で冬籠り状態です。

さて、拙作『祈り』にLove OF Luxuerさまと神崎 小太郎さまからおすすめレビューをいただきました。感謝、感謝です。(^人^)

食うもの食われるもの、と言っても私たち人間は食われるものの立場をなかなか想像できませんが、地球上、多くの生き物が共生関係にあります。
ヨーグルトのCMにあるように、人間の中には沢山の微生物が住んでいて、人間に奉仕しています。もちろん中には、悪玉菌というものもあるわけですが、それとて、ようく調べてみたら、何かの役割を担っているかもしれないので、一概に〝悪〟と決めつけるのも考え物です。
栄養素など、欠乏してはいけないけれど、多すぎてもいけない、と言われるものはおおいのですから、悪玉菌も何かの抑制機能を有しているのかもしれません。

さて、祈りの主人公は、人間と共に暮らしている微生物です。彼らは、人間が地球をすみかとするように、人間の身体をすみかとし、時に神とみています。結果、どうなるのか……。それは時と場合に異なってくる……。
コメディーなので、馬鹿な奴だ、と笑っていただけたら良いのですが、人間が祈る側にいることを、神社仏閣、教会の前で考えていただけたら幸いです。
その時は、ホラーかもしれません。

2件のコメント


  • 先ほど、私の「祈り」へのコメントに対するお返事をいただきましたが、中に「前作同様、分かりにくい作品になってしまいました」というお言葉が入ってるのを見て、ちょっと、あれっと思うところがあったので、こちらに追記の形でおじゃまします。コメントへの追記だと気づかれないままかもとも思いましたので。

    先にざっくり申し上げると、「祈り」については私はポジティブな感想95%という気分でコメントを書いたつもりなんですね。残り5%も、「どちらかといえば」ぐらいの感覚で語彙選択に触れたという感じで。ただ、日頃の私の語りっぷりと、おそらくは前作「恋のキューピット」がいつもよりかは辛めの書き込みだったことで、「そういうメタファーだとわかったのは二度読みのさらに後」という部分がダメ出しっぽく読めてしまったのかなと心配になりました。あれは「喩えが凝っていて読み応えも充分」につながるべきフレーズのつもりだったんですが……ほめことばとしては……読めませんでしたかね、やはり。うーむ。

    なんだか悄然と自己批判なさってるようなお返事でしたので、あ、これはマズイかもと w。「祈り」は仕上がりもしっかりした秀作だと思います。あれだけ謎かけが濃いと二度読みは当たり前ですし、むしろ二度読みさせて「なるほどっ」と唸らせるところに真価があると思いますので、そこは自信を持っていただいていいかと。少なくとも私は、断じて「祈り」を手抜き作品だなどとは評しません。

    実はこういうコメントの意図のすれ違いは前にもあって、平素えらそーな口ぶりだからか、中立の色合いで私が書いたことに先方が「叱られてる」と受け取られたことがありまして 汗。私も確かにそういう読まれ方の可能性に無頓着なところがあると思います。本人は遠慮がちな口調で恐る恐る話しかけてるつもりなんですけれど、文にするとすごく嫌味なうるさ型タイプがねちねち書き綴ってるように見えるのかな、とも……。これはこれで私の未熟のなせる業であります。


    もちろんこちらのコメントを明日乃さんがどう読み、どう自己省察なさるかについて、私が口出しする筋ではありませんが、長編を連載しながら短編の企画でも意欲的に発表を続けておられる明日乃さんは、私からすると一つの模範であり、憧れでもありますので ^^、私のコメントの意図しない部分が、そちらの活動方針に水を差す形になったのなら申し訳ないなと、言い訳めいたことを書かせていだきました次第。万事こちらの自意識過剰であれば笑い流していただきますよう。
    お手間かけまして失礼しました。今後も明日乃作品を楽しみに読み継がせていただきます。
  • 湾多さま、コメント、ありがとうございます。
    ……『祈り』でのコメント、正直のところ、内容に関してはポジティブで、文章的にはネガティブなものと、受け取っていました。
    『祈り』は、ラストギリギリまで主人公たちが人間だと思わせ、最後で落とす作品なので、最後でスカッと謎が解けないと不十分だと思うのです。小説を読みなれない方ならまだしも、湾多さまほどの方に二度読みをさせてしまうなんて……、と思うわけです。
    もっと時間をかけて練り上げれば、袖の中から抜け出す様子や外界の様子、神の声なども、もう少し気の利いたものに出来たのではないか?……それは自分自身が書き上げた時に覚えていたものでもあるのです。
    というわけで、湾多さまが心配されることはありません。
    これまで通り、率直なご意見をいただけたら、私の成長の糧とさせていただきます。
    今後も、ご贔屓に、よろしくお願いいたします。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する