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ろくでなしspace journey画像;遊星X015⑤

左から


大地といっても一般的に考えられる様な土のそれではない。紫と青が混じった色をしており、君はヘルメットの内部で顔をしかめた。


アルドメリック社製の小型レーザースライサー。コストパフォーマンスの良さで知られている。特に予算に限りがある開拓事業団や個人研究者たちにとっては有用。基本的な切断作業には十分。ただし、耐久性や安定性に若干の疑問符が残る。安かろう悪かろうとまでは言わないが、信頼できる仕事道具とするには余りにチープすぎる。


耐放射線性や耐極低温性には優れているが、あくまでも宇宙服に毛が生えた程度。ロースペックな部分が目立つ。例えば自動体温調節システムはある日、使用者を暖かく保とうとして逆にサウナ状態を作り出すかもしれない。生体情報のモニタリングと危険自動警告機能に至っては、調子が悪いと小さな異常にもピーピーと音を立て、時にはただの屁で警告が鳴ることも。しかし、下級の開拓団員に支給する物品などこの程度のモノで十分である。

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