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しょうもなおじさん、戌級規定教導実践講義②

左:『戌級規定教導実践講義②』ダンジョン自体はなんの変哲もない戌級ダンジョンだ。元は都内某所にあるゴミ処理施設だったが、数年前にダンジョンと化した。こういう吹き溜まりはダンジョンになりやすい。なぜなら、"ゴミ" というものには色々なモノが宿るからだ。ただ、捧げられたりしたものではなく所詮は捨てられたモノである為、想いにせよなんにせよ、"濁り" がある。良くも悪くも上質なダンジョン形成の為にはひたむきな念が必要であるため、ゴミ処理の類はほぼ丙級以下、大抵は戌級のダンジョンとなる。

中:『戌級規定教導実践講義②』「あ、道が開けてきた……かな?」ジェシカがいい、先を指し示す。それを "開けた" といっていいのかどうか。壁めいたゴミがやや崩れ出している。

右:『戌級規定教導実践講義②』音だ。音がする。がらり、がんがん。ゴミが崩れる音だろうか?いや、これは……。「モンスター!」民子が銃を抜き、照準を合わせる。照準の先にはまるでゴミが集まり、人の形を取ったかのような姿をしたモンスターが立っていた。

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