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『冬の街』最後まで投稿しました。

  とても寒い日だった。耳がキーンと痛くて、持ってきたペットボトルの中がシャーベットになってるんじゃないかな、なんて考えた。感覚の鈍くなった手でペットボトルに力を入れる限り、中身はシャーベットを通り越して完全に凍っていた。僕はそれから左手を離し、首から下げていた黒いカメラを両手で持つ。指に触れているはずのボタンが遠くにあるような気がした。僕は無理やりその指を動かして、シャッターを切った。
 
 ◇
 
淡々とした、冬の話

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884102497/episodes/1177354054884102548

※小説家になろう様にて重複投稿しております

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