あの妙な作品に、光栄なレビューをいただきました。
本文の長さに近くない?(笑)
それほどのネタばれもなく、ここまで書いていただけるとは光栄の極みです。
さわがめさんからです。
https://kakuyomu.jp/works/16818093080414152393/reviews/16818093081012179225★★ Very Good!!
スッキリとして読みやすい、同一視の反面教師。
どこか間違えた理論が断ち切られず、同時に肯定もされずスムーズに進行していく。
そんな作品でした。
メッセージを美の便箋に包んで発信する芸術の世界において、比喩は暗号化の手段として特に重宝される技法ですが、にも関わらずこれにお手本を用意しないのは、前準備も情報もなしで登山に赴くようなものです。
この作品はその比喩の反面教師になってくれるものだと思います。
「変電所」という変換にまつわるテーマが用いられていることも、この作品に鋭さを持たせる一因となっているでしょう。
(ここからネタバレ)
ところでなんですが、結末の
「山奥に恋愛変電所を建てて、誰にもそれを披露することなく死んでいった技術者の無念は、変電所に宿って未来の来訪者に伝言をして、そして消えた」
という展開について、
「変電所は理解者になかなか出会えなかったが、最後に主人公に会って想いを遂げた。これこそまさに恋愛≒変電所を成り立たせるものでは!?」
とか考えて興奮していたんですが、よく考えてみれば主人公は理解者というより通りすがりの一般人だし、恋愛は出会って以後も続いていくのにこの妖精は言うだけ言って成仏しちゃってるし、なんなら変電所自体は都会にもごく普通にあるしでかなりの的外れでした。
私も比喩の技法を使いこなせない人なんです。
がんばります。
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本文はこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16818093080414152393