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淡く舞う 完成

リレー小説も、2本目が終了。一人で書き上げる小説とは違い、書き手のキャラクター、書き癖、テーマ、思考、嗜好、力量、思惑が短文の中に色濃く反映される。次々と渡されるストーリーを、拾い上げ、切り捨て、膨らませ、付け足し、展開し、貼り付けて次へとバトンを渡していく。スタート地点では考えも及ばなかった方向に枝葉が伸び、根を張らせて一つの物語を誕生させる。前回のノートにも書いたが、読み手よりむしろ書き手の方がスリリングにストーリーの行方を見つめているに違いない。書き手の思いとは裏腹に、読み手はもっとシビアで読む快楽に正直で貪欲だ。いつかは、読み手の予想を裏切り期待以上の物語を書きあげてみたい。「いつか」と言っているうちは書けない証拠なのだが。

「いつの日か」は、決してやってこない。
One of these days is none of these days.
by Henry George Bohn

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