【定義づけのお話】
作風にも関係しますので、一応、書いておきます。
今のご時世だと、ただハイファンタジーといった場合には『異世界』、ローファンタジーといったら『現代社会を模したもう一つの地球』と認識してらっしゃる方が多数おられるとは思いますが、私の場合は少し違います。
ハイファンタジーというジャンルは定義が曖昧なので、人によってどうとでも解釈できるんですが、私が言うところのハイファンタジーは本来の意味合いで言うところの『本格異世界ファンタジー』に相当します。
即ち、一昔前に流行っていた、『ハイファンタジーと聞くと、何やら小難しい印象を受けるよね~』て奴ですね。
専門用語がバンバン出てきて、それこそ、惑星丸ごと一つ作って、どんな国があって、どんな種族がいて、文化は? 人口は? 特産品は? 気候は? 物価は? 通貨や単位は?
どんな価値観があって、どんな宗教があって、どんな概念があって、などなど。
本当に細かく設定して、それを作品の中でしっかりと描写する。
更に、情景描写も細かく行い重厚感を出す。
それをやって、初めてハイファンタジーと呼ばれる。
昔はそんな感じの作品が、ハイファンタジーというジャンルでした(諸説あります)。
今でもその概念に従って書かれている方々が何人もおられるかと思いますが、私が本格的な物を書く場合には、やはり、それに類するレベルで作り込むことが多いですね。
ですので、私がハイファンタジーと定義づけた場合には、そのレベルの物、もしくはそれに類する物(設定は作り込んでいるけど、ライトに描写する)を指しています。
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【世界観や作風のお話】
それから、雰囲気作りですが、あまり気にしない方も多いとは思うのですが、私が『中世ヨーロッパのような文化圏の異世界ファンタジー物』を書くときには、なるべく和製英語や英語、つまりカタカナ文字は使わないようにしています。
理由は簡単で、異世界であり、中世という古い時代のお話なので、普段日常的に使われているカタカナ文字をガンガンに突っ込んでしまうと、それはもはや、現実とは切り離された別世界の、古い時代のお話とは呼べなくなってしまうからです。
何言ってるのかわからない方もおられるかと思いますので、補足しておきます。
中世ヨーロッパというのは、言ってみれば、日本の時代劇や中国の時代劇同様、ヨーロッパ時代劇と言い換えることができると思うんです。
昔のお話なので。
それをベースにしている作品を書くわけですから、日本の時代劇で和製英語をバンバン出したら雰囲気が壊れるのと同じで、やっぱり、ヨーロッパ時代劇もどきにもそれが適用されると思うのです。
古くささを演出する場合、ダイレクトにカタカナで書くよりかは、漢字で書いた方が雰囲気出ますからね。
英語圏だからいいような気もするのですが、そもそも、異世界なので、英語が使われることはあり得ませんし、せっかくの異世界なのに和製英語使いまくって現実世界感が出たら白けてしまいますからね。
(全編英語で書かれた小説の場合には、話は別です)
そういった前提条件がありますので、私が書いているお話では、『どうしても日本語に変換できない。もしくは、日本語にすると変な言葉になったり、マニアックすぎてくどい文章になったりする場合』以外は、なるべく日本語に変換して描写するようにしています。
その方が、雰囲気出るかなって思いますので。
勿論、やり過ぎると、読者にドン引きされる可能性がありますが(笑
ちなみにですが、漢字の羅列にカタカナの当て字でルビを振りまくるような行為は、基本的にはあまりしないようにしています。
本当はやりたいのですが、やってもどうせ、覚えられないですからね。
書いている私自身、覚えてませんので!(をい
ex) 薔薇十字騎士団(ローゼンクロイツ・ナイツ)みたいな
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以上が私の作品に見られるハイファンタジーや異世界ファンタジーについての作風の一例でした。
※なお、これはあくまでも私個人のこだわりに関しての記述ですので、一般論ではありません。