そもそも万人が読みたいようなテーマじゃないだろうなぁ。世論受けするような内容でもないし、戦争と革命を客観的に冷徹に見つめる小説ではあるけれど。この小説は言わば戦争と革命の世紀であった20世紀に自分がどう向き合いどのような感想を抱いたか、整理するために書く小説。完結すればいいかなという勢いで書くしかないのかなぁ。戦争と革命の世紀は本当に誰も幸せにしない。幸福をどう感じるかは人それぞれの裁量ではあるにしても、皆支払う代償が大きかったと思う。ある人は命でそれを償い、また生き残った人もまともな神経の持ち主ならば人間や社会を信じられなくなりそうだ。そういうことを書いていきたい。