まずは私のような新参者で、なおかつ面白みのない話を気まぐれに読んでいただいている方に、心からの感謝を。
毎年秋になると精神的に不安定になりがちで、そのうえ最近は本を読むような気分でもなかったものだから、久々に小説でも書いてみようかと思い立ったのがきっかけだった。それでせっかくだからとモチベーションの維持も兼ねてサイトに投稿でもしてみようかと軽い気持ちでこのサイトにたどり着いたけれど、ここ数週間は仕事が忙しかったりお酒を飲んでいたりとなかなか更新できず、やっと思い立って続きを書いてみることにした。
「掌編小説」で更新したのは、文字通り短編にもならないような作文で、もちろん連作でもなく一話完結のショートショートなのだけれど、これは数年ぶりに小説を書くにあたっての練習だと思っていただければ幸いだ。自作解説ほど興ざめなものはないけれど、あえて言い訳がましく言わせてもらえば、「傘を広げる」に関してはその日ガスの点検があったものだから、そこから少し派生させただけの日記のようなものだったし、「苔玉とウイスキー」については描写の練習として本棚に飾ってある苔玉を書いてみただけだ。もちろん物語として昇華させるために多少の控えめな虚飾を埋め込んではみたけれど。
こちらに関しては今後息抜きとして更新することもあるかもしれない。
「肥大する眼差し」について、これは言ってしまえば過去作にあたる作品になるので、大筋はもう出来上がっている。数年ぶりに自分の作品を読み返してみて、終わり方が微妙だったのでちょこちょこ書き直してはいるけれど。ただパソコンから更新を行っている関係で、パソコンを立ち上げる元気が出なければそれだけ完結までの期間は伸びるかもしれない。
とりあえず今日と、あと明日の分は投稿予約しておいたから、気が向けば読んでもらえればとても嬉しい。
いままでこういった小説投稿サイトに縁がなかったから、初めて他の投稿されている作品を読んでみたけれど、なんというか、文化の独自性が強いなと思った。
ブラウザでは縦書表示もできるけれど、基本はスマホ表示で一行あたりの表示文字数が少ない。それに伴って文体自体も短く簡潔に、また会話文が非常に多い印象を受けた。媒体によって文体は影響されるものだけれど、特に一般的な小説との相違点はこの表示形式の違いに現れている気がする。私の文章もブラウザ上では長ったらしく感じてしまい、このサイトに慣れた方からすればとても読んでいられない物だろうし。紙媒体に印刷するとそんなこともないのだけど。
私は話の内容よりも小説の描写や文体の美しさが好きな人間だから、そのあたりはもしかしたら相性が悪いかもしれない。
そんなことを思った小説投稿サイトデビューだったけれど、誰かに自分の文章を読んでもらうということは新鮮で、モノ好きな方には引き続きお付き合いしていただければ幸いです。
ところでこういう文章書いてるとmixiの日記を思い出して恥ずかしくなってくるのは私だけでしょうか。
共感してくれる方は同世代なので仲良くしてください。
2020.11.16 鈴音