つい先ほど、ダッシュエックス文庫の担当さんとメールをしたのですが。
そこでふと気づきました。そういえば今日はデビューから3周年でした!
3年前の今日、デビュー作「隠岐島千景の大いなる野望 高校生たちが銀行を作り、学校を買収するようです。」が発売されたのでした。
わーい。ばんざーい、ばんざーい。
いやはや、なつかしいなあ。
「……つい先ほどまで忘れていませんでしたか?」
――なんて千景の声が聞こえてきそう。
ごめんな、千景。俺は過去は振り返らないことにしているんだ。
というわけでめったに読み返さない自分の過去作をひさびさに読んでみましたが、いや、まあ、未熟なんですが(そしていまも別に熟してはいないのですが)。楽しそうに書いてるなあ、とは思いました。
もういまさらなんでハッキリと言えば売り上げがふるわなかったから、そこで終わった作品なんですね、こちらね。
自分なりに続きは考えていましたよ。2巻が出たら、今度は、稲佐浜月夜の父親の会社が買収されることになって、そこで光一たちと月夜が手を組んで(陽南子は不承不承になるけど)、買収合戦再び、という感じにしようと思っていました。もはや夢物語ですけどね。
電子書籍限定とか、あるいはネットで続きを出すとか、そういう方法もあるんですけどね。
隠岐島千景って……書くの疲れるんですよ、めちゃくちゃ。
デビューしてからいろいろ書きましたがこの作品がいまだに一番キツかったです。
題材的にってところが大きいんですけどね。
ラストの稲佐浜月夜VS出雲光一の買収合戦。
光一側は2億円、月夜側は5億円、という金の残高で勝負になるんですが、最初考えているときは作者でさえ「光一はここからどう逆転するんだ……?」とか首をひねっていました。ここが一番大変でした。最終的に光一たちは2億円で5億円に勝利するわけですが、この最後の逆転劇は自分でもわりと気に入っています。
2億と5億の買収合戦? 気になるぞ……。っていう方は、「隠岐島千景の大いなる野望 高校生たちが銀行を作り、学校を買収するようです。」、ぜひお買い求めください。電子書籍で発売中です。電子で買ってもらえたら、作者にお金が入ります、げへへ。
須崎正太郎のデビュー作、なにとぞよろしくお願いいたします!