「酒井七馬と手塚治虫」の投稿をはじめました。
こちらは、酒井七馬という実在の漫画家を主人公にした作品です。
舞台は終戦直後の大阪から始まります。
こちらの作品はいま書いたものではなく、
プロデビューする前に書いた作品です。
今回投稿するにあたって、少し手直しはしましたが……。
これまで須崎が出してきた小説とはちょっと作風を変えて、シリアス気味な話です。
タイトルに名前があることからも分かる通り、漫画の神様こと手塚治虫も出てきます。
終戦直後の大阪で、主人公の七馬と、まだ無名の若者である手塚が出会い、
ドラマを展開していく話です。
藤子A先生の自伝的作品「まんが道」でも触れられましたが、
手塚治虫伝説は、戦後すぐに発表された「新宝島」から始まります。
この作品を読んで、藤子不二雄のふたりは手塚ファンになったのですが、
その「新宝島」の原案をしたのが酒井七馬であります。
手塚治虫が世に出ていく前には、こういうドラマもあったのだ――
というお話を楽しんでいただければ幸いです。
なおこの作品は史実を基にしたフィクション作品であります。
そのことをあらかじめおことわりしておきます。
それでは、どうぞよろしくお願いします。