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いさふしの独り言

「アルクスの矢」でお馴染みの、星の精霊族、ステーラ。
ここでは最初に登場した三種の部族を紹介しようと思う。


ーさそり座[アンタレス部族]
主人公のアルクスが肩に紋章を入れている部族
砂漠に住まう、夏の星座の部族。
砂塵を吸い込まないようにと、”ヒュラ”と呼ばれるフェイスベールのようなものを常時着用している。
女性が何かと優遇される部族であり、一般社会での男性の立場に女性が居る事が多い。そのこともあり、屈強な女性が多い(重要)
主な武器は、槍と弓矢。うねっていたり、返しがついていたり。どれも独特な形の刃を持つ。そんな形状の刃が多いのは、猛毒がたっぷり塗り込めるように工夫された結果なのだそう。
また彼らは「呑毒の儀(ドンドクノギ)」と呼ばれる特別な儀式を、五歳のときに行う。名の通り、毒を呑む儀式であり、弱毒から少しずつ毒を強めて飲んでゆく。
最後の猛毒まで飲みきれれば、何かと優遇される反面、最初の弱毒すら飲みきれぬようであれば、最悪の場合、追い込まれて自害する子も。最善の場合でも、部族から追い出されることは、免れない。
現在では血が薄れてきて人に似た姿をしているが、古代アンタレス部族にはサソリの尻尾と毒針があった。現在その尻尾を持つものは、ごくごく少数。

ーオリオン座[ベテルギウス部族]
主人公の義母、イザベラなどが属する部族
寒い森に住まう、冬の星座の部族。
寒い気候にも関わらず、やけに露出度の高い服装をしており、見ているこっちが寒くなってくる。
星空一の狩人と名高い彼らは、男女と問わず屈強な肉体を持ち、棍棒一本あれば、どんな獣も容易く仕留めてしまうとされている。
また、彼らは非常に優れた鍛冶技術を持っており、錬金術をも可能とする。
ミスリルやアダマンティアなどと言った、珍しい金属をふんだんに使った武器が多く、棍棒一本でも強力だと言うのに、まさに鬼に金棒だと言える。
ただ、そんなベテルギウス部族の者達が、苦手とするのがアンタレス部族である。トレミー星座戦争と呼ばれる、過去の大戦によりアンタレス部族に惨敗したことから、アンタレス部族を忌み嫌い、避けるようにしている。
おおいぬ座のシリウス部族、こいぬ座のプロキオン部族とは共同関係にあり、互いの部族同士がなんの隔たりもなく集落を行き来している。
オリオンの都、シリウスの都、プロキオンの都を線で繋げば、丁度、三角形になることから、冬の大三角と呼ばれる。

ーへび座[ウヌクアルハイ部族]
魔術師レクスや、アルクスの友人、クヌルなどが属する部族。
湿地を好む、初夏の星座の部族。
胸元を隠すのとマントが一体化したような、独特な服を着ており、基本ヘソは丸出し。ただしそこそこ上の立場となると、袖の短いローブを着こなす。
邪悪な部族の象徴とされているが、割と偏見である。基本は平穏を好むが、いざ戦争となると、やや卑怯な手段や汚い手を使っていたことから、そう思われるようになったのだそう。
過去にオリオン座の襲撃を受けたり、へびつかい座のラサルハグエ部族に支配を受けていたりと、かなり散々な目に遭っていた。
黒竜伝説という不思議な伝説があり、そこでは黒竜は闇の力を用いてラサルハグエを追い払った。と記されている。
あまり知られては居ないが、舌切の儀と呼ばれる儀式を、女の赤子に施す。
舌を縦に切り、彼らの信仰する蛇の舌に似せることで、邪を寄せ付けぬと言われている。
稀に生まれる舌の長い子供は、「舌長」と呼ばれ、縁起が良いと祝福される。
現在(二〇二三年 十一月 十八日)まだ、アルクスの矢の本編で記載していないが、へび座の魔術師リウスは「舌長」である。

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