明日(10日)18:00から新作のハイファン小説を投稿します!
今回は短編ではなく『長編』です!
応援よろしくお願いいたします!
〇タイトル
世界最速の『魔法陣使い』~ハズレ固有魔法【速記術】で追放された俺は、絶対不可視な速度で『魔法陣』を展開して魔導士街道を駆け上がる~
〇あらすじ
十五歳の誕生日、人々は神から『魔力』と『固有魔法』を授かる。
固有魔法【焔の魔法剣】の名家――レヴィストロース家の長男として生まれたジルベール・レヴィストロースには、世継ぎとして大きな期待がかかっていた。
しかし、【焔の魔法剣】に選ばれたのは長男のジルベールではなく、次男のセドリックだった。
ジルベールに授けられた固有魔法は――【速記術】――
明らかに戦闘向きではない固有魔法が与えられたジルベールは、一族の恥さらしとして、家を追放されてしまう。
一日にして富も地位も、そして「大魔導になる」という夢も失ったジルベールは、有り余る時間を浪費するかのように【速記術】で山小屋に打ち捨てられていた『魔法陣』の魔導書の模写に勤しむ毎日。
そんな無為な時間が半年ほど過ぎた頃、森の中を少女の悲鳴が木霊した。
ジルベールは修道服に身を包んだ少女――レリア・シルメリアを助けるべく上級魔導士と相対するが、攻撃魔法を使えないジルベールは劣勢を強いられ、ついには相手の魔法詠唱が完成してしまう。
男の怒声にも似た詠唱が鳴り響き、全てを諦めたその瞬間、ジルベールの脳裏に浮かんだのは、失意の中、何千回、何万回と模写を繰り返した――『魔法陣』だった。
これは家を追われ絶望のどん底に突き落とされたジルベールが、ハズレ固有魔法と思われた【速記術】を駆使して、仲間と共に世界最速の『魔法陣使い』へと成り上がっていく、そんな物語。