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センシティブ疑惑でギリギリの大改稿

 自分が近況ノートとか書くことないよなあと思っていましたが、言い訳や後書き的なことがあればこちらで吐き出せばいいのかなと。
 作品を読んでくれている方がこちらをフォローして、なおかつ目を通す気がなければ意味はないのですが、作品自体にあまり余計な作者の事情などの情報を付加したくないので……。

 「気付いたら女寝取ってそうだったので、生き方を少し改めることにした -A Romantic Irony-」
 https://kakuyomu.jp/works/16818622173169632396

 この拙作第五話から第八話にかけて。
 姫萩魅恋編とでも言うべき節なのですが、物語の背景にモラハラ・DVの存在があります。

 この魅恋というキャラクターが置かれた環境は、基本的に彼女の根っこのタフさたくましさ明るさ打たれ強さを引き立てると同時に、危うさを表現するための作劇上の都合の設定という面があることが否めませんでした。話の中心に置くつもりではなく、背景として書き流していたんです。
 ヨウジなどはもう完全にステレオタイプで、記号的人物として扱っているのは読めばわかるかと思います。

 しかし投稿予約の日付が迫ってから読み直していると「だいぶセンシティブな案件だけど、こんな扱いで大丈夫か?」と気にかかるようになってきました。
 第六話のラーメン屋と第八話の喫茶店での会話は、もっとノリ重視の晃誠と魅恋二人の掛け合いに終始していたんです。
 しかし魅恋というキャラクターの描写でもあるとはいえ、被害者が元気すぎるのは問題の矮小化に繋がらないか? と。
 おまけにその会話内容も見ようによってはやはりセンシティブな界隈に流れ弾が飛び込みそうな部分がある気もして、これもちょっとよろしくないよなぁ……と。

 七話前半の魅恋の過去話は先の展開にも繋がっているので、いきなり全く違う物にするのも難しい。取り急いで主に第六話と第八話だけでもと大幅に改稿することに……。
 どちらも半分以上削って投稿予約に追われながら急いで書き直しました。
 本当にギリギリまで粘り、投稿予約を延期しようかと思ったほど。

 八話はオチまで変わっています。
 元は魅恋の財布からお金が抜かれており、結局晃誠が勘定をもつことになるラストだったのですが、さすがに相手がさらに悪質な犯罪を重ねた上にそれをオチとしてコメディ消費してしまうのはどうなの……ということでやめました。

 そうした書き直しの結果として話が若干変化しただけでなく、魅恋というキャラクターの押し出しとなる部分が若干オミットされてしまったかもしれません。
 そこまでしておいてセンシティブ配慮はマシになったか? というのも自分では客観的に判断し辛いです。

 また、紹介文などにトリガーワーニングを載せることを考えて一時本当に載せたりもしました。
 そこまでやると反動で自分でもやりすぎかなとなってきたのでやめましたが……。

 他人に見てもらえばもっと早く指摘されて気がついたのかもしれませんし、相談して客観的な意見も貰えるのでしょうけども。
 一人で考えていると自意識過剰になりすぎて極端から極端へ振れて右往左往してしまいます。
 編集者というものの存在は重要なんですねえ。



 あと地味にタイトル変更しようか迷ってます。
 これたぶんタイトルと基礎設定見た読者が求めてるものと違うんじゃあないかなって……。第三章は特に。
 タグは頑張ってるんですけど、タイトルと紹介文とキャッチコピーは喫緊の課題か。

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