長い間、私は
「物語なんて作れないから……」
と周囲に言い訳し、
自分でもそう信じ込んでいました。
そのせいで、物語を考えるという行為を、どこか避け続けてきたように思います。
けれど最近、AIと一緒に話を組み立てていく練習を始めたことで、
自分では意識していなかった“物語の癖”や“関心の方向”をAIから指摘されました。
そこで初めて、
「ああ、私はこういうものを書きたかったんだ」
という自覚が芽生えたのです。
普通なら、「こういう話を書きたい」から創作が始まるのでしょう。
でも私は、“書けない”という思い込みのせいで、
“書きたい”という感情まで封印してしまっていたようで、
自分が何を書けるのか、何を書きたいのかさえ、知らずに過ごしてきました。
そこで今は、毎週お題カードを3枚引き、
全然書きたいと思っていない状態から、無理やり物語をひねり出す、
という作業を続けています。
ところがその過程で、むしろ**自分の「核」**のようなものが
少しずつ浮かび上がってきた気がしています。
とはいえ、ストーリー修行はまだまだ始まったばかり。
今つかんだと思っているこの“核”が、
この先、全く別のものへ変容していく可能性もあるでしょう。
だからこそ――
自分がこれからどう変わっていくのか、
自分自身でもまったく予想がつかない。
その不確かさが、今の私にはとても楽しみなのです。
いつかここに載せる作品のどれかが、
その変化の証になってくれたら嬉しいな、と思っています。
これからも、気軽に覗いていただければ幸いです。