「面白くない」と分かっていても、書くのをやめられない人がいる。
小説を書いていると、ふと我に返って思うことがある。
「これ、本当に面白いんだろうか? 誰かが読みたいと思ってくれる内容なんだろうか」と。
評価はつかない。PVも伸びない。感想も来ない。
そんなとき、「もしかして自分の小説って、つまらないのかもな」と思ってしまうことがある。
それでも――
不思議なことに、人はまた書いてしまうのだ。
物語を書いているあいだは、自分だけの世界に没頭できる。
登場人物が動き出し、物語が思いがけない方向に進んでいく。
その時間が楽しくて、たとえ誰にも読まれなくても、やめたくないと思ってしまう。
“うまく書く”ことより、“物語を紡ぐこと自体”が好きな人は、意外と多いのかもしれない。
実際、カクヨムやnoteなどの投稿サイトでも、「書くのは好きだけど、自分の作品は読まれない」「面白くないかもしれないけど、楽しいから書いている」という声はよく見かける。
創作系YouTuberやプロ作家のエッセイの中にも、「読者評価よりも、書く時間そのものが幸福」と語る人は少なくない。
自分の小説が面白くないと自覚していても、
それでも「書くことが好き」と思える人は、確かに存在する。
この投稿が、そんな誰かに届けばいいと思う。