こんばんは、最上へきさです。
先日「パパは世界最強の魔法使い ~異世界女子高生と愛娘と過ごす幸せスローライフ」の更新を終了しました。
最後までお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
◆
物語はここで一旦終わりとなりますが、アルフレッド達の日々はこれからも続いていくと思います。
辺境から王都へ舞台を移した彼らの日々については、またいつかお届けできればと思っています。
◆◆
ここからはすごく個人的な話なのですが。
本作は、小説の書き手として、格別思い入れの深い作品になりました。
というのも、ネットに小説を上げはじめて、ようやく「手応え」のようなものを感じられたからです。
◆◆
もちろんこれまでも色んな方に作品をごらんいただいてきたのですが、本作が「金のたまご」に取り上げられたことで、フォロワーの方や★の数が目に見えて増加しました。
それをきっかけにコメントをいただくことも増えて、自分が好きなものを「好き」と言ってくださる方が思ったよりたくさんいるんだ、ということを実感したというか。
変な話ですが、ようやく読んでくださる方に思いを巡らせることができた、ような気がしています。
◆◆◆
それから。
キャラクターや物語のネタをここで語ってしまうのは興醒めだと思うのですが、一つだけここに記しておきたいことがあります。
◆◆◆
「事故」の原因を知り、過去に決着をつけることでアルフレッドが前を向く。
この結末は、物語を書き始めた頃から考えていました。
ですが、チヅルが新たな生命を授かる、という展開はまったくプロットにありませんでした。
どうしてこのエピソードが生まれたのかと言えば、要するに作者の願望の投影です。
最終展開を書いている最中、わたしの子供がこの世を去りました。
あの子の行く先をどこかに用意してあげたくて、物語の中に織り込んでしまいました。
大袈裟な言い方をすると。
葬儀を終えた時に、これまでに書いてきたストーリー、設定、伏線のすべてが、あの結末に向かって伸びているような、そんな気がしてしまったのです。
純粋に物語の面白さを考えた時にこれでよいのか、キャラクターに重荷を与え過ぎなのではないか、というかこんなところに何重い話を書いてんだ、などなど。
いろいろ考えあぐねたのですが、すみません、全部乗っけてしまいました。
あはは。
◆◆◆◆
もう作品の話が吹っ飛んでしまいましたね。
個人的なことばかり書いてしまってすいません。
次に何を書くのか、まだ考えはまとまっていません。
逆に、以下の3つならどれが読みたいですか?
◆案1:姫が魔王にさらわれて十年。真の勇者が魔王を倒した時、姫はアラサー大魔王になっていた……から始まるバトルラブコメ
年の差ラブについてはあまり踏み込んだことを書けなかったので、掘り下げてみたいなあ、という気持ちです。
◆案2:元犯罪者、減刑と引き換えに世間知らずなお嬢様の家庭教師になる……から始まる、学園バトルファンタジー
教師と生徒もの、についてももうちょっと踏み込んでみたかったなあ、ということで考えました。
◆案3:魔王が倒れた後も混乱が続く世界。ひょんなことから戦災孤児の山賊団の長になってしまった元勇者が、略奪と子育てと贖罪に奮闘する!
ファミリーファンタジー(今命名しました)、第二弾。今度はみんな「我が子」だ! まっとうに育てるんじゃい!
……もし興味のあるネタがあれば、是非コメントください。
参考にさせていただきます。
◆◆◆◆◆
めちゃくちゃ長くなってしまいました。
本当はキャラクターへの愛や、これ以降の妄想展開など、色々書きたかったのですが、それもちょっと野暮天かと思うので。
一つだけハッキリしているのは、アルフレッドが再婚するまでに、おそらく十年はかかるだろうということです。
その頃にはカレンもチヅルも独り立ちして、ようやく周りに目が向くんだろうなあ、と。
その頃、彼の隣に誰がいるかは……これこそ言わぬが花、ということで。
◆◆◆◆◆
とりあえず、毎週の執筆タイムを少し減らして、その分通知欄で渋滞している小説とか、積ん読とかを堪能したいと思います。
長くなりましたが、最後に一つだけ。
これまで長い間お付き合いをいただき、ありがとうございました。
また新しい作品を公開したときに、お付き合いいただければこれ以上の幸せはありません。
どうかこれからもよろしくお願いいたします。
2020/09/24
最上へきさ