異言語に苦手意識を持たないためには、使い続けることだと思う、という話を昨日若い同僚(こちらへ来て半年)としていました。そこで私の心中苦しい言い訳。
①実は個人的に英語のほうが普通話よりも苦手意識が強い。発音は置いておいて、普通話は母語と文化的背景がより近いし、漢字という共通点がある。なので、普通話を優先に話す傾向があり、英語を避けやすい。
②以前にも述べましたが、豪州は移民社会で、多くの人々にとって、英語が母語ではない。そのためであると思うけれども、みんな基本的に努めて「聴こう」「理解しよう」という姿勢で接してくれる。恐らく他の国で他の言語であると、そうはいかないのではないかと想像する。豪州で第二言語として英語を話す状況とは異なるだろう。
③偉そうである。年を重ねると「自分の経験から」話す機会が増えるけれども、“経験からどれだけ学ぶ”かは、歳とはあまり関係無いと思う。鋭敏なZ世代の吸収力は、固定観念のある私(たちの世代)よりも優れているはずである。そのまた逆に、年を取ると最新技術やトレンドを理解できないかというとそうでもない、次項。
④AI IDEを使っていて、「なんか一生懸命で可愛いな……」と思ってしまったすみません。私はコーディングについてほとんど分からないし、書くプロンプトも上手ではないのですが、AIが“経験不足”で”インスピレーションに欠ける“ように感じました。デベロッパーの方々とディスカッションしながらつくれば、操作上の制限から何ができてできないか、とか、レイアウトやファンクションについてアイデアをもらいながら進められると思うのですが、AIは持てるデータをフル回転させてプロンプトを実現しようとする、だけ。対等ではないし、チームではない、道具と扱われる。AIは生まれて間もなく、まだ若い。年を重ねると経験やそれによって培われたインスピレーションが生まれることもあり、最新の技術やトレンドをそこから俯瞰することが可能である。
⑤毎度自分が話題を引っ張る役になると、話し終えての反省がツラい。どの面下げて言うんだ、自分でどれだけ実践してるんだ、と落ち込む(この日記エッセイを続けて読んで下さっているとご存じかと思いますが)。けれども①に立ち返り、ソーシャル・スキルも繰り返し取り組むことで上達するのだろうなあ、と思う。
ともあれ、努力し果敢に挑戦するどの世代も、AIもみんな凄いなあ、と思います。変わり続ける、変わることを恐れない姿勢を尊敬しています。
NSW州美術館のコラムから
