爵位とか身分に関して色々と調べましたが、時代背景や国や地方で決まり事が違い過ぎるので、歴史上の爵位身分制度を参考にしつつ、取りあえず物語の舞台となるサリィズ王国の爵位身分制度を作ってみましたのでUPします。
前回の軍属の方も併せてイイ感じまとめられたら、本編の設定資料に加えようかと考えてます。
※作成中のため走り書き感丸出しになっております。
◎国王
・サリィズ王領の保有者
・サリィズ王国軍の最高指揮権
・サリィズ王国内における最高位裁判官
・貨幣鋳造権(鋳造出来るのは王都の造幣所のみ)
・鉱山採掘権(封建領主は自領内であっても国王の認可必要)
・城砦構築権(城砦=保有兵力1,000名以上の軍事建築物)
・街村集落荘園構築権
・王家及び宮廷資産の増殖、貸付、売却、贈与を自主的に行う権限
・上記資産を自身が選定した後継者に相続させる権限
・王領内の租税徴収権
・サリィズ王国内の税種の選定権(人頭税、賦役、施設使用料、相続税など)
≪備考≫
サリィズ王国軍は他国に侵攻出来る唯一の軍として存在。
(本来は。それを大義名分とし他領から兵を募っている)
他の領軍の任務は基本的に自領内の維持防衛だが、敵国に明らかな脅威がある場合は先制攻撃しても良い。
専守防衛の思想は無きに等しいため、国境付近の小競り合いは日常的。
その為緊張が続く地域には王国軍を派遣して常駐させる傾向あり。
王家派内においては絶対王政に近しい権力を有するが、二大大公家の隆盛が目まぐるしく抑えが効かなくなってきており、サリィズ王家は危機感を抱いている。
多大な権限を有しているが、広大なサリィズ王国全土を監視監督するのは難しく、様々な方面で行き届いて無い状況が山積している。
国内に森の民、山岳の民や亜人種の巣窟などを抱えており、そのどれもが野放しに近い状態を憂いているが今のところ決定的な打開策は無い。
◎大公
・大公領の保有者
・大公領軍の最高指揮権
・大公領内における最高位裁判官
・砦構築権(砦=保有兵力999名以下の軍事建築物)
・街村集落荘園構築権
・大公家保有資産の増殖、貸付、売却、贈与を自主的に行う権限
・上記資産を自身が選定した後継者に相続させる権限
・大公領内の租税徴収権(税率の調整)
≪備考≫
大公家は二家の成り立ちが全く異なるため、それぞれ明記。
◆レイトール大公エーデルヴァイン家
サリィズ王家よりも歴史深い名家。
サリィズ王国建国時に領内に疫病が蔓延し、大飢饉も発生したため自領だけでは対処出来ずサリィズ王家に縋った経緯があり後塵を拝し現在に至る。
しかし現在に至っては、過去の威信を取り戻すほどに勢いがあり西側の国々との関係性も良好で独立し国を興すのでは?と噂もちらほら。
副都コールネスの人口はここ百年の間で王都グレングラッサに迫っており、街並みは華やいでいる。
またヴァース教の大聖堂があり大司教の拠点となっているため、ヴァース教徒が多くイセリア文化圏中から来訪者が後を絶たない。
◆クリソカル大公カールロゴス家
約150年ほど前に活躍したエドワード・カールロゴスが地方の小領主から成り上がり、カールロゴス家を一代で大公家へと押し上げた。
エドワード・カールロゴスの功績は、サリィズ王国建国時から北部域は反王国派豪族で溢れかえっており真面に統治出来ない状況が続いていたが、それを僅か20年ほどで平定したこと。
英雄の中の英雄と呼ばれ、もしかしたらこのままサリィズ王国そのものを手中に収めてしまうのでは?という噂も実しやかに流れ……そうなる前に王家がカールロゴス家をクリソカル大公として封じた。
当時、エーデルヴァイン家は猛烈に反対したが押し切る形。
それを宥める為に王家は森林戦争に乗り出す他無かった経緯があり。
◎公爵
・公爵領の保有者
・公爵領軍の最高指揮権
・公爵領内における最高位裁判官
・砦構築権(砦=保有兵力999名以下の軍事建築物)
・街村集落荘園構築権
・公爵家保有資産の増殖、貸付を自主的に行う権限
・上記資産を自身が選定した後継者に相続させる権限
・公爵領内の租税徴収権(税率の調整)
≪備考≫
サリィズ王国建国に際し、王家に対し多大な資金援助をしたり軍事的支援を惜しみなくした名家。
その為大きな権限を与えられており、その多くは現在も王家派が名を連ねる。
全部で八家あり、国内の重要拠点に配置してある。
物語上では譜代大名的な存在。
◎侯爵
・侯爵領の保有者
・侯爵領軍の最高指揮権
・侯爵領内における最高位裁判官
・小砦構築権(小砦=保有兵力300名以下の軍事建築物)
・村集落荘園構築権
・侯爵家保有資産の増殖、貸付を自主的に行う権限
・上記資産を自身が選定した後継者に相続させる権限
・侯爵領内の租税徴収権(税率の調整)
≪備考≫
サリィズ王国建国後に、王家に対し従属したり資金援助を行った名家。
建国戦争時は中立を保っていたり、中には敵対関係にあった家もあり、王国内では現在も外様大名的な存在として扱われている。
公爵家よりも立場は弱いが上級貴族であり、影響力は多大。
副都派(エーデルヴァイン家)を支持してる家が多い。
侯爵家も全八家。
◎辺境伯
・辺境伯領の保有者
・辺境伯領軍の最高指揮権
・辺境伯領内における最高位裁判官
・小砦構築権(小砦=保有兵力300名以下の軍事建築物)
・村集落荘園構築権
・辺境伯家保有資産の増殖、貸付を自主的に行う権限
・上記資産を自身が選定した後継者に相続させる権限
・辺境伯領内の租税徴収権(税率の調整)
≪備考≫
他国との国境沿いに領地を与えられた伯爵家。
緊張地域に領地がある為、伯爵家よりも権限が与えられており、侯爵家に近しい。
尚武の家柄が選出され配置されてあり、王家や大公家からも一目を置かれる存在。
全四家。
◎伯爵
・伯爵領の保有者
・伯爵領軍の最高指揮権
・伯爵領内における最高位裁判官
・小砦構築権(小砦=保有兵力300名以下の軍事建築物)
・村集落荘園構築権
・伯爵家保有資産の増殖、貸付を自主的に行う権限
・上記資産を自身が選定した後継者に相続させる権限
・伯爵領内の租税徴収権(税率の調整)
≪備考≫
サリィズ王国建国時に目覚ましい功績を残した中小の貴族家に中で、特に優れた家を封じた。
上級貴族の中では一番下位になるが、サリィズ王国自体が大国なので伯爵でも小国規模の勢力を有する。
全八家。
建国当時は辺境伯も含め全十八家あったが、様々な問題あり現状に至る。
後継争いで揉めに揉めて領地没収されたりとか、王家に領地の所有権を返上したりとか。
戦後に急に成り上がってしまいダメになった家もあったり、とか。
◎子爵
・上級貴族から封土を与えられた領主
・上級貴族から預かった領軍の指揮権
・上級貴族が執り行なう裁判官の代行
・集落荘園構築権
・後継者に資産の相続は出来るが、上級貴族の意を酌む形
・租税徴収権はあるが税率の調整は不可
≪備考≫
上級貴族と縁故のある男爵家とその他の男爵家を区別する為に、かなり近年になって設けられた爵位。
序列は明確に男爵より子爵が上になるが、権限はほとんど変わりない。
しかし経緯が差別的この上無いため、子爵家はあからさまに男爵家を格下として扱うし、男爵家は子爵家をあからさまに毛嫌いする傾向。
上級貴族家から、領地を与えられるためその権限に関してはそれぞれ異なる。
子爵と男爵は下級貴族になり権限は弱い。
上級貴族が県知事クラスだとしたら下級貴族は市長クラス。
◎男爵
・上級貴族から封土を与えられた領主
・上級貴族から預かった領軍の指揮権
・上級貴族が執り行なう裁判官の代行
・集落荘園構築権
・後継者に資産の相続は出来るが、上級貴族の意を酌む形
・租税徴収権はあるが税率の調整は不可
≪備考≫
サリィズ王国時に現状の上級貴族らの下で活躍した下級貴族、豪族、豪農、騎士家などから選出され配置された。
権限等は子爵と同様。
貴族の中では一番下になるが、市長クラスになるので街を歩けば当然市井からは敬意を払われる存在。
※これをベースに執筆します。
――が、仮の設定資料なので、今後作者の都合よく変更しますのでご了承くださいm(__)m