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異世界探訪奇譚 王国軍兵士らのお給金の話

設定資料を作る前の走り書きの様な近況報告になります。
本編では今後王国軍属の人物が多く登場しますので、少しリアリティと言うか生活感を出したいので、どのくらいの給料を貰ってるか考察。

異世界と元居た世界の為替は
金貨1枚=10,000円
銀貨1枚=1,000円
銅貨1枚=100円
で換算してます。
私が書く円・異世界の為替は大体いつもコレです。
分かり易いから!
銅貨1枚で買えるものは、安い朝メシ、クヴァス1杯。
銀貨1枚で買えるものは、岩塩1ブロック、〆た鶏1羽
金貨1枚で買えるものは、胡椒1袋、鋳造の鞘無し廉価剣1本
これを踏まえて、以下はサリィズ王国軍属の職業説明とお給金です。
※王国軍は週休1日制の為、月収は月25日分で計算

・軽装歩兵
王国軍に入隊したばかりの新兵。
余程際立った特殊技能が無い限り、全員一年間は軽装歩兵として過ごす。
軍から支給される装備は身の丈程の長さの槍と、革製の胸当てのみ。
それ以外に武装してる者は個人で買い揃えている。
日当は銀貨4枚、月収は金貨10枚くらい。
円換算だと月収で10万程度、年収120万円。
新人冒険者が年収100万超えれば良しとされる時代なので、冒険者になるくらいなら取り合えず王国軍へ入隊する者が多い。
この流れがある為、元軍属の冒険者が多くなっている。

・軽装弓兵
軽装歩兵の訓練の中に弓術も含まれており、才能ありと判定を受けた者は弓兵隊へ配属される。
弓兵隊は拠点制圧か、拠点防衛の要として運用されるため平時は拠点にて弓矢製作に追われる。
日当は銀貨5枚、月収は金貨12枚と銀貨5枚。
円換算は月収12万5千円、年収150万円。
弓矢製作技術を習得してるため、退役後は弓矢製作工房を営む者も少なくない。

・工兵
戦闘力は低いが、手先が器用な者や特殊な技能を有する者が就く職種。
戦闘支援、土木建築作業、装備品の整備など求められる仕事は多岐に渡る。
日当は銀貨5枚となっており軽装弓兵と同等。
多忙な職種で短い期間で退役する者が多いため、特殊な技能を習得すればするほど日当があがる傾向にある。
熟練工兵の中には日当金貨1枚の者もいると言う噂は絶えることが無い。

・重装歩兵および弓兵
拠点制圧用に編成された精鋭部隊。
鉄製の甲冑と槍を装備して戦える強靭さが求められる。
平時は専ら身体鍛錬と装備品の整備を行うため、拠点警備や雑務作業は免除されている。
一番新米の日当は銀貨6枚、月収は金貨15枚。
円換算は月収15万円、年収180万円。
拠点制圧は成功報酬があり、一般的に金貨1~5枚程度。
他の歩兵と比べ食事面も優遇されているため、平民の出の者は重装歩兵を目指す者が多い。

・熟練兵
一般的に王国軍に3年以上在籍した者の中から、戦地での経験豊富な者が軍団長から指名される。
十人隊の隊長補佐を務め、その仕事ぶりが認められると十人隊長に任命される。
十人隊は五名ずつの二班で行動する場合が多く、第一班を十人隊長が指揮し第二班を熟練兵が指揮する。
日当は銀貨7枚、月収は金貨17枚と銀貨5枚。
円換算は月収17万5千円、年収210万円。
戦地において十人隊長が戦死した場合のみ、十人隊の指揮権と後任熟練兵の指名権を得る。

・十人隊長
重装、軽装関わらず、歩兵と弓兵は基本的に十名一組で行動する。
十人隊長は自身を含め十名の部隊の指揮官で、平民出身の者が就ける最高位。
騎士家や豪族出の者は若輩で戦地経験無くとも十人隊長に指名される。
そのため、平民で十人隊長になるにはかなりの実績と能力が必要となり、退役後は騎士家や豪族家から目を掛けられ雇われるか、養子入りをするケースもある。
また冒険者ギルドも元十人隊長の者を条件面で優遇する傾向にあるため、まさに平民の憧れ的存在となっている。
日当は銀貨8枚、月収は金貨20枚。
円換算は月収20万円、年収240万円。
平時は拠点警備の監督や、土木作業などの指揮も任せられる。
十人隊長ほどの収入があればトリス街の様な著名な街でも、人並みの生活が送れる。
しかし平民出の者からすれば軍内においてこれ以上の出世は望めないので、3~5年で退役する者が多い。

・連絡士官
百人隊長と各十人隊長の間の連絡役を務める。
百人隊長は下級貴族、騎士家、豪族家の者が務めるため、それ相応の教育を受けた者しか就く事が出来ない。
基本的に、当該百人隊長の出自に近しい家柄の者か家臣が選ばれる。
日当は金貨1枚、月収は金貨25枚。
円換算は月収25万円、年収300万円。
仕えている百人隊長が出世すると、連絡士官も格上げになるケースが多い。
平時は百人隊長の補佐をしつつ、各十人隊長との連絡役を熟す。
有事の際は手下を3~5名与えられ、情報を管理し率先して状況把握を務める必要がある。
優秀な連絡士官は、参謀補佐官へと転身するケースもあり。

・参謀補佐官
百人隊の参謀役を務める。
連絡士官と同様に百人隊長と関連のある家柄の者が選ばれる。
上級貴族家は自領内で戦略戦術研究をする学舎を設けており、そこの紹介を受けて採用する場合もある。
日当は金貨1枚と銀貨1枚、月収は金貨27枚と銀貨5枚。
円換算は月収27万5千円、年収330万円。
上位に参謀官と参謀長があり、基本的には上位を目指し勤勉に日々を過ごす者が多い。
戦術レベルの作戦は立てれるが、戦略レベルとなると蚊帳の外扱いを受けるため、国家政策に関しては不満を抱いている者が殆ど。
平時は治水や城壁工事の図面を手掛けたり、部隊の収支や人事管理なども担うため多忙極める役職。

・百人隊長
十人隊を十組集めて組織する部隊の隊長。
下級貴族、騎士家、豪族家などを出自とする者しか就く事が出来ない。
豪族家出の者が就ける最高位。
現在は、下級貴族出の百人隊長は殆どなく、大半が騎士家出の者が就いている。
豪族家出の者は全体の二割程度。
戦術的作戦の指揮権を有し、麾下部隊の編成権を有する。
日当は金貨1枚と銀貨3枚、月収は金貨32枚と銀貨5枚。
円換算は月収32万5千円、年収390万円。
平時は治水や城壁工事などの陣頭指揮。
部隊の訓練方針を決め、視察も行いよりよい編成の考察なども行う。
有事の際、参謀補佐官から提案された作戦を吟味し決定し、実行指揮する。
拠点の制圧および防衛の成功報酬が多大な為、生涯百人隊長を務めあげる者は少なくない。

これより上の役職は士官になります。
文字数が膨大になって来たので、今回はここまでにします。
百人隊長、十人隊長は下士官という扱い。
上級貴族家は領兵を有してますが、基本的に王国軍と同様の役職と編成です。
領兵は貴族の領地を護る兵、王国軍は王国に敵意を示す内外の敵に対する兵。
王国軍の最高司令官は国王、領兵の最高司令官は貴族家の当主。
例えば国境沿いの貴族家の領地に敵国軍が侵略した場合は、まずは領兵が撃退しますが戦況が長引く場合は王国軍が駆け付ける!みたいな感じでしょうか。
そうなると王国軍の遠征費用は誰が持つのか?みたいな事を考えなければなりませんが、これはまたいずれ。

ちなみにギルは15歳で王国軍に入隊し、一年間軽装歩兵を務め重装歩兵へ昇格。
18歳の頃には十人隊長に抜擢されました。
退役前はへっぽこの百人隊長を押しのけて実質百人隊の指揮を執っていたと言う、ヤバいヤツでした。
ドッズは工兵として活躍、大先生は第七次森林戦争時に参謀補佐官で参戦したのに、終戦時は軍団参謀長として指揮を執っていた伝説的出世を果した人物です。

また別の機会に様々な職業の収入状況をやります、たぶん、きっと。

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