Q.結局最後はどういう事なの?
A.魔神の魔力によって思考の汚染を受けていたイザベラの思考がクリアになりました。今まで地の文やモノローグで語っていたのは、既に精神的な汚染を受けていたイザベラの思考であり、本来のアーサーの考え方ではありません。1話では魔人を恐れ、戦いから遠ざかる様子を描いていたのに、40話のサイとの決闘で笑顔になっているのはそういう事です。キャラがブレてた訳ではありません。70話の聖女や聖堂騎士を相手にした魔王化は顕著でしたね。
Q.結局セラフィエルの目的はなんなの?
A.科学の発展です。イザベラは異世界転生した訳では無いので科学という文字は70話まで現れません。セラフィエルは魔力の有無に関わらず、現代の地球のような科学技術の発展を目指していました。今を生きるイザベラと、未来の人類の発展を願うばかりに何度も人類を滅ぼしてしまうセラフィエル。どちらが正しいかは、読者次第でしょうね。そんな哲学的な問いを投げてみました。
Q.魔神って何だったの?
A.セラフィエルの元の神サタエルです。正真正銘の神ですね。アーサーを転生させ、力を与えた存在です。セラフィエルの思想とは正反対の魔力に極端に依存した世界を目指していました。第4話でアーサーを呼ぶ声は魔神の声ですね。ただし、私の仮説では特別にアーサーに力を与えた訳ではなく、色んな時代の様々な人間に力を与えてみた結果、たまたまアーサーが上手くいっただけのような気がしますね。作者なのに「仮説」とはおかしいかもしれませんが……。セラフィエルだけでなく魔王ヴァルバザールが魔神の力を匂わせたのはこのせいでしょう。魔神の力を持った人間を殺した事があるのかもしれません。
Q.セラフィエルの憂鬱とは?
A.この世界を見たら、そりゃ科学の発展を願うカミサマは憂鬱にもなりますよね。正確に言えば、人類の発展を願うばかりに人類を滅ぼしまくってしまった神の憂鬱さをメインとした作品ということです。イザベラは主人公では無いという説もありますよ。
Q.『閑話 人の魔物』って必要だったの?
A.これはとても重要な要素でした。気づけた方はいるんですかね?この閑話において老爺は廃教会で神に縋った結果化け物になってしまう悲惨な結末を迎えました。これは、セラフィエルの言う「停滞」です。科学ではなく魔力信仰の結果であるという事です。極めて小さいこの世界の縮図とも言える話ですね。つまり、この方法では誰も救えませんよ、とイザベラに対して世界は示していた訳です。
Q.聖女狂い過ぎてない?
A.彼女は狂ってません。彼女の目的のための手段がイザベラに殺されることであるならば、狂気に染まったフリをして殺されるように仕向ける事こそが彼女の目的に沿っていると言えるでしょう。つまり、狂っているように見えるのは全て知略によるものです。さて、彼女の真の目的は一体何だったんでしょうね。
Q.聖女の「神のフリをした人間」発言について
A.68話にて聖女はセラフィエルの事を「神のフリをした人間」と言っていますね。これ実は正解なんですよ。何でか分かりますか?これはですね、セラフィエル=私の思想だからですよ。私、魔力なんかより科学技術の方がすごくね?と思ってるわけです。セラフィエルの思想とは私の思想であり、その本質は人間の考え方な訳です。そこにメタ的な認知を組み合わせて聖女はセラフィエルを「人間のようだ」と思っていた訳ですね。いやぁ、キャラクターがこの現実世界まで足を踏み入れてしまうのが少し怖いですね。
Q.この作品はなぜ一人称なの?
A.イザベラが狂っていく様子を描きたかったからです。これ、「信頼できない語り手」というロジックを用いてます。読者の皆さんは一人称だと主人公の思考=正解だと思ってしまいますよね。それを逆手に取って、地の文やモノローグに不正解を置いておくんです。それが最後でひっくり返る。そんな話でした。
Q.アルベールに対してイザベラが薄情じゃない?
A.王として、姉として、家族としての責任を取らなきゃいけないでしょう。それがアーサーという人間の本質です。感情的な人間ですが、それに左右されない心の強さを本来持っています。
Q.アクション描写少なくない?
A.この作品はアクションではないですからね。あらすじにある通り、読者の哲学を問うファンタジーです。(本作が処女作なのでアクションの描き方が分からなかったとは言えない)
Q.クリスタ……( ; ; )
A.ごめんなさい……。でもこの展開じゃないと、この作品は完成しませんよ。
Q.作者は誰推しなの?
A.そりゃエイルですよ、当然です。次点でクリスタです。なので、あのシーンはどうしても手が止まり、泣きそうになりながら描きました。いや、本当はニヤニヤしてました。すみません。
Q.続きを描く予定はありますか?
A.無いと言えば無いし、あると言えばあります。実は、魔神を主軸に置いた話を描こうとしています。この世界の前なのか後なのかはまだ決めかねていますが。
ただ、思い切り舵を切って異世界テンプレものも描きたいんですよね。こんな話を描いておいて本当か?と思われるかもしれませんが、4周くらいまわってなろう小説好きになってきてるんですよ。
その他質問などは随時受け付けてます。何でも答えられますので、御気軽にどうぞ。