しました。以上!


……という訳にもいかないので、初の近況ですし完結した『底辺魔術師』の裏話的なものと、あと最後に現行作品や次回作の話を少々。


***『底辺魔術師』の裏話、という名の情けない話***


1.プロットと本編

ということで完結した底辺魔術師ですが、書き溜めこそ無かったものの更新ペースからもわかるように序盤は割とスムーズに書けていました。

今作はsoldumにしては珍しく一応最後まで通しのプロットが完成していたことに加え、『ライバル令嬢』のように気合入れてやったるでぇ!!!という作品ではなく、いわば作者の箸休め的な意味合いも兼ねた「面白いとか置いといて書きたいものを書きたいように書くでー」というつもりで始めた作品だったから、というのが大きかったです。

なのでプロットもあまり悩んだり捻ったりせず、とりあえず最後までの流れを考えてヨシ!って適当にスタートしました。

それが3章のアレですよ。
気づけばプロットで想定していた以上に師弟の関係が面倒な感じにこじれ始め、あれ、プロットでは3章構成だったのに…とか言ってる間に4章に突入。気を抜いてのんびりやるはずの本作も、無事作者をひぃひぃ言わせる魔物に化けたのでした。



2.物議を醸したあの聖女の話

本作で一番語るべき裏話はアレスについてではないでしょうか。
感想では「NTRいらねぇ」「聖女じゃなくて性女だろ」といった否定的なものと、「アレスも報われて欲しい」「聖女イケメン…(意訳)」など肯定的なものとで意見がぱっくり割れていたアレス。

そもそもプロットの段階では三角関係すら想定されていませんでした(爆

プロットの段階でのアレスの役割は、「ハーシュの告白を躱した師匠に、貴女がこの子を手放すなら遊び人の自分が玩具にしちゃうぞ、とわざとらしいけれど本気の発破をかける」というもので、この役割自体は本編のアレスも酒場での宣戦布告のシーンで果たしています。

ただ、プロットのアレスはハーシュに恋愛感情はなく、あくまでも友人の焦れったい恋路を強引に後押ししただけの、いわば苦労人ポジションでした。

しかし本編を書いていた作者が、このあとアレスが登場するのがあんまり唐突じゃいかんなぁ…と思いつきだけで『回想:旅が終わるまでは』なんてものを書いてしまったせいで、アレスはハーシュガチ恋勢に変身。

最終的に作者と一部読者の胃を痛めるほどの「一本筋の通った悪女」になりました。

作者的にはもちろん、より面白いと思える方向を選択した結果の変更なのですが、読者の皆さんには彼女がどう見えていたのか、作者、気になります!

ちなみにアレスの顛末は上述のとおり何も想定されていなかったので、エリーゼというキャラクターも急遽登場が決まった存在です。

恋破れたアレスにも何らかの救済が欲しい。でも、フラれたからってすぐ別の女になびいたらアレスの本気が伝わらない。ということでアレスにとって「今は恋愛対象になり得ないけれど心の支えになり、将来的には愛し合えるかも知れない存在」として「何も聞こえない、言えない少女」が登場しました。

結果的に、アレスが根本のところでは聖女にふさわしい人格を備えていると示すひとつのエピソードになったので『聖女の断章』は作者的にはお気に入りの回です。



3.魔術の話

soldum、基本的にファンタジーを書くのは苦手なんです。
前作『ライバル令嬢』も異世界転生ものながら剣と魔法の、みたいな要素は全て排したなんちゃって中世を舞台にしていたように、基本魔法とか魔術とか魔物とかバトルとか、そういうのが書けません。読むのもそんなに好きじゃないので蓄積が薄いんですよね。

なのですが、今作のアイデアはそもそも『英雄を育てた凡庸な師』というのが最初にあったので、何かしら世界を救う技能について描く必要がありました。

で、魔術。

そもそも剣術や武術といった肉体派の師弟では師匠もある程度強いのは道理で、となると後衛職の方が都合がいいんですよね。実力が伴わない理論派、名監督名選手にあらず、という観点から魔法や魔術に焦点を当てることにしまして。

プロットの段階では「魔術回路」というものの仕組みについてだけ軽く決めていて(模擬戦のシーンの詳細もある程度詰めていたので)、一般の魔術との違いなどについては都度都度解説が必要な場面を書くに当たって行き当たりばったりで決めてました。

……まぁ、褒められた書き方ではないと思うんですけどね。実際、読者の皆さんの目にどのように映っていたのか、こちらも気になるところの一つでした。



***今後の話***


と言ってもあんまり具体的に決まってないんですよね(ダメやろ

とりあえず現行作品である『ライバル令嬢』のif番外編と『女子小学生に告白されました』は今後もペースはゆっくり目ですがぼちぼち書いていきます。

というか、新作は少し時間を置いて始めようかと思っているので、しばらくはその2本と、何か思いつけば『底辺魔術師』の番外編を中心に更新していこうと思います。

ちなみに『ライバル令嬢』の番外編はあれこれやってきましたが、今回のヒロイン別ifシリーズが終わればひとまず終了としたいと思います(まぁそれがいつになるかわからないレベルですが)。

次作については百合で一つ、それからNLカプでも一つの2本連載ができればいいなぁ(願望)と思っていますが、現状どういった形で連載するかは未定です。同時になるか、一本ずつになるか、或いは全然関係ない連載が始まる可能性もあるので話半分程度に聞いておいてください。

番外編や短編のお題リクエストなど、何かしら「soldumの書いたこんなの読みたーい」というご意見がありましたら、感想やtwitterでご意見をいただければ参考にさせて頂きます。
……全てのリクエストにお答えすることは出来かねますので予めご了承ください。

ということで、また次回更新でお会いしましょう。
まぁsoldumしばらくツシマに入り浸る予定だけどな!!!!!

4件のコメント

  • 連載お疲れ様でした。
    番外編も期待しています。(特にエリーゼの未来と師匠の過去が気になります)

    魔術は…現実にない物の設定って加減が難しそうですね。凝ってもストーリーを邪魔しかねないし、適当でも説得力がなくなるっていう。
    今作では、魔術に主人公2人が特別である理由という役割がはっきりしてたので「ふむ、なるほど」と思いながら読めました。
    個人的にはせっかく先生なので授業という形で説明兼情景描写が多かったら面白いかなと思いました。

    ツシマはしょうがないですが、引き続き更新楽しみにしています!

  • @StingTark さま

    完結までのお付き合い、ありがとうございました。
    番外編は…近いうちになにか書けたらいいな…(願望
    エリーゼとアレスの将来の話はいいですね。二人がどんな風に歳を重ねて絆を結んだのかが覗き見れるような話は書いてみたいかも。師匠の過去は…多分めちゃくちゃ捻くれた努力家なんでしょうね笑

    魔術について、あまり違和感なく読めていたのなら良かったです。魔術そのものがお話のメインという訳ではなかったので、どうしてもご都合主義的な部分もあったのですが、師弟がそれぞれ特異な例であることが過不足なく伝わっていたら成功かなと思います。
    本編中のイアリーは授業中の実演を避けていましたが、後日談ではその辺りを少し書いてみてもいいかもしれないですねー。

    ツシマが、我を呼んでおるのだ……すまぬ!!
    ……番外編の更新も、のんびりですがやっていきたいと思います。気長にお待ち頂けたら嬉しいです。

  • 底辺魔術師、今日たまたま見つけまして最後まで読まさせていただきました
    とても面白かったです
    師匠が技術的には優れているが能力的な問題で弟子に追い抜かれて~と、たまにこういった展開のお話は見かけますが、百合展開の物はあまり見かけなかったので百合好きの自分としては最高で
    内容としては登場人物の心情といいますか、そういったものが作中によく表れていて師匠や弟子の2人にとても感情移入してしまって、前半はもどかしく
    後半はとても幸せな気持ちで読み進められました
    個人的には自身の能力に大きなコンプレックスを抱いている師匠など非常に等身大というか人間らしくて好きです
    あとは聖女様もですね(弟子はカワイイ
    良い作品でした、また番外編など書かれるようでしたら絶対読みますね
    作者様の他作品も読んでみます、ちょっと遅いかもですが良い作品ありがとうございました


  • @Qoo3d さま

    ノートまで目を通して頂いたようで、ありがとうございます。
    面白かったと思ってもらえたら何よりです。作者自身が師弟百合が好きということで書き始めたシリーズでしたが、同じ百合好きの方に刺さったと言ってもらえると嬉しいですね。
    師匠も弟子も聖女も、みんな能力的にはとても優れた人たちなのですが、そんな彼女たちも悩み苦しみ、そして幸せは人並みに等身大である様子が伝わっていたら、作者の描きたかったことは上手くいったかなと思います。

    番外編は…ま、また何かネタがあれば…。
    『底辺魔術師~』も、他の作品も、少しでも余暇のお供になれば幸いです。読んでいただきありがとうございました。

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